イラク反戦5周年3・16一斉行動 東京の発言
イラク反戦5周年3・16一斉行動
労働者階級の団結こそ革命の力 青年を先頭に世界の決起と連帯
戦争と貧困に怒りの反撃
ストライキで資本家倒せ
”労働者に権力よこせ” 東京集会の発言から
イラク反戦5周年の3・16闘争は、東京・大阪を始め全国17都市で歴史的な高揚をかちとった。韓国・アメリカ・イギリスなど世界各地でも闘いぬかれた。東京の闘争(前号既報)では、渋谷駅前で警察が狙い撃ち的に4人の青年を不当逮捕したが、警察の弾圧に怒る多数の労働者人民が沿道からデモに合流した。全国どこでも青年労働者・学生が闘いを牽引(けんいん)した。「労働運動の力で革命をやろう」の呼びかけが、とりわけ帝国主義の新自由主義攻撃に直面する青年の怒りと闘いのエネルギーを解き放ちつつあるのだ。プロレタリア世界革命に向かって新たな胎動が開始された。階級的労働運動の前進へ真一文字に突き進もう。東京集会の基調報告と主な発言(要旨)、および各地の闘いを紹介します。(編集局)
第1章 青年労働者の基調報告 過激派で結構革命したい! 3・16集会実行委員会
イラク侵略戦争から5年、世界は革命情勢です。世界中の労働者が立ち上がっている。戦争、そして私たちが食っていけないこの世の中。誰がつくりだしたんだ! 資本家じゃないか。あいつらをぶっ倒そう! そういう闘いが世界中で巻き起こっています。アメリカで1千万人の移民労働者がストをやって街中を止めました。今年のメーデーは港を封鎖する。革命なんです。
イラク戦争が始まった時、動労千葉は「軍需物資なんか運ばない」と言って電車を72時間止めました。労働者にはそういう力がある。資本家が何より恐怖しているのは爆弾とかテロではなく労働運動の爆発です。労働運動が階級的に爆発することを恐れているんです。
階級的爆発とは、労働者を資本家に売る御用組合の正反対。労働者はひとつだと言って一人の仲間の首切りも許さずストライキを打つ動労千葉のような闘いです。自分や資本の枠を超えて仲間を作れる。闘いを抑圧する太い鎖をぶっちぎって一緒に闘おうと言える。それが動労千葉型の労働運動です。
「資本主義は終わった。もう革命しかない」と、昨年私は言いました。資本主義が終わりだから対案が革命だと言うのではない。私は革命がしたいんだ! 私の人生は一回きり。こんな世の中に生きていたくないんです。
私が動労千葉派だとはっきりさせて職場で闘ったら、御用組合が弾圧してきて私の組合員権をはく奪しました。全然意味がない。だって私、闘いをやめないもん。権利なんて資本や御用組合に与えられるものではない。私の体、私の声、私が考えていること、これそのものが力です。その力を皆が発揮することが団結なんです。
サミットで各国の首脳が集まる。彼らが唯一団結しているのは労働運動をつぶすことです。世界戦争の真っただ中で彼らが恐れるのは労働運動です。戦争なんか資本家のために死ねってことじゃないかと、全世界の労働者がつながることに資本家は恐怖している。
全世界の「生きさせろ」の闘いは、必ず「生きてやる」の闘いになります。俺たちに権力を寄こせ、世の中は労働者が動かしてる、そういう闘いに必ずなります。
動労千葉派として闘うと「過激派」とか職場で言われますが、すごい名誉です。戦争をやっている「この国はおかしい」と言うことが非国民とか過激派なら「過激派」で結構。私たちは国がつぶれてもいいと言っていますが、世の中は労働者の団結で動かせると言っているんです。過激なのは当たり前です。労働者が世の中を取り戻して何が悪いか! この工場は俺の資本で建てたからお前ら働けなんて、くそったれです! 誰が動かしてるのか。社長が工場動かしてみろよ。私の職場もそうです。お前を雇ってやってるだって? 注射一本打てない事務長が何言ってんの。誰が職場を回してるのか、はっきりさせてやりましょう。
もうひとつ。体制内御用組合との激突は、労働組合への失望との闘いです。権利は与えられるものじゃない。現場の闘争方針は現場のものだ。現場の労働者が団結する。それを闘争方針と言うんです。それをやらない労働組合が「組織決定だ」「団結破壊だ」と現場の闘いを抑え込むことが労働組合への失望を生んできた。私たちが闘争方針を出して、労働者には闘う力があると訴えることで、組合への失望は展望に変わる。
そして労働組合とは徹底的に組織的です。組織的とは、一人ひとりが力を発揮するつながりだということ。御用組合の「組織的」は組織のために我慢しろってやり方でしょ。そんな組合は組合じゃない。組合費を出して自分たちの首を絞める、そんな組織が組合と言えるのか。本当の団結を職場に取り戻そう!
いまイラクの労働者がストライキをバンバン打って闘っています。その結果、アメリカの石油強奪会社なんか全部たたき出されています。軍事力でも労働運動はつぶされない。イラクの労働者が最もつながりたい力は何か。国家や資本と非和解に闘う労働者の団結です。それが世界につながる力を持っている。私たちは社会を動かしているし、社会を止めることも戦争を止めることもできる。それが労働者です。労働者の誇りを取り戻し、戦争をぶっとめ、革命をやろうじゃありませんか!
2008年、労働者は革命のために、自分たちの解放のために、全世界の労働者と団結して頑張るぞ!
第2章 第1波ストの動労千葉 分割・民営化の決着つける時 動労千葉委員長 田中康宏さん
動労千葉は3月14日、春闘第1波ストを貫徹しました。JRでは業務の外注化や労働者を非正規職化で使い捨てる攻撃との闘いが続いています。尼崎事故が示したように安全は崩壊している。労働組合に何ができるかが問われています。
1047名の解雇撤回闘争で東京地裁は三つ目の判決を下ろしました。「解雇は合理的で有効」という許し難い判決だ。闘争団の団結を壊すために500万円の損害賠償も却下した。
原点に返って闘う時です。国鉄分割・民営化とは何だったか? 労働者が食えない現状、首切りも非正規職化もここから始まった。これと20年間闘ってきたんです。
反動判決はわれわれの側にもすきがあった。4者4団体が解雇撤回を引き下ろし、動労千葉を排除した。労働者の団結で勝負せず国交省に頭を下げる。その結果がこの判決です。彼らは「敗戦処理」だという。しかし僕らは1047名闘争が負けているとは思わない。20年も団結を固め、若い人たちも結集している。
敵階級が危機だから反動判決が出る。原則を守って勝負すれば展望が出る時代です。動労千葉は分割・民営化との闘いの決着をつけます。
7月の洞爺湖サミットにむけた閣僚級会議が千葉で始まりました。やつらは金融恐慌におののいて戦争にうって出る。グローバル化だ新自由主義だと言って労働者を犠牲にし、戦争でしか生きられない支配体制を倒そう! 労働者が胸を張って生きていける世の中を作るために団結しよう!
第3章 不起立で闘う教育労働者 闘って職場が変わり始めた 教育労働者 根津公子さん
皆さんは「生きさせろ!」から闘いを始めている。そのことに私もすごく感銘を受けています。
私は「君が代」不起立で処分されましたが、教員になった36年前と気持ちは同じです。私は変わらないのに社会が右に寄ってしまった。それで処分。子どもたちが自分で人権を持ち自分で考えて行動できる。これが当たり前でそれを助けるのが教育です。ところがいまの教育は上の指示に従う人間だけを作る。これでは闘う以外にない。
首になるかもしれないとは、あまりに社会が異常です。多くの人が声をあげなければ禍根を残す。闘いを子どもたちにしっかり見せていきたい。それが私たち働く者の責任です。
「オブジェクション日の丸・君が代」と書いたトレーナーを着ただけで職務命令違反。3月28日に「君が代」の処分を決める都教委の最終定例会があります。「君が代」とトレーナーをセットで処分したら都教委は墓穴を掘るでしょう。
3月6日のモーニング・アクションでは都教委も公安警察も大勢来ました。同僚が「都教委を動員するのはおかしい」と声を上げ公開質問状を校長に出してくれた。卒業式での職務命令で「子どもたちを政治利用するのはおかしいと思いませんか」と発言したら「そう思います!」と声が出ました。今までなかったことです。職場の中が確実に変わっています。皆があきらめていたことが変わり始めています。
原則的に闘うことが都教委の厚い壁を破ると確信しています。首になるかもしれないが、私はこの闘いを一生続けます。
第4章 闘う弁護士戦線 「司法改革」に絶対反対貫く 弁護士 森川文人さん
改憲阻止、裁判員制度反対、弁護士激増反対を掲げ、弁護士会内ボルシビキとして闘ってきました。いまや弁護士も帝国主義の最末期である新自由主義「司法改革」の攻撃で多くの若い弁護士が就職できず、ノキ弁、宅弁さらにはストリートに放り出されようとしています。
労働者・民衆とともに闘う弁護士をつぶす「司法改革」に絶対反対で活動してきた私たち「憲法と人権の日弁連をめざす会」は、この2月に高山俊吉候補を押し立てた日弁連会長選挙で、弁護士会を二重権力状態にする投票数を獲得しました。
格差社会などという生易しいものではない階級社会の現実。ブルジョア憲法は階級的に活用しなければ権力・資本の弾圧に無力です。原則的でラジカルな方針にこそ力がある。
根津さんを先頭とする卒業式不起立闘争のための監視活動もしていますが、私は今日の集会・デモへ違法な弾圧をするなと代々木警察への申し入れに付き添いました。また治安維持法被告事件である横浜事件弁護団として最高裁の判決法廷に臨みました。要望書を受け取らない警察、司法の責任を認めない最高裁、どちらも同じ「空気」が支配しています。
われわれはこんな空気にあくまで同調しない。われわれが吸収すべきは皆さんとともにあるプロレタリアの空気です。
権力への打撃は絶え間なく与えなければならない。4・18には”高山日弁連総会”としての団結のための集会を行います。6・13には裁判員制度反対の大集会を日比谷で行います。ともに革命を引き寄せよう。ブルー・ハーツですが「未来は僕らの手の中だ!」。
第5章 三里塚反対同盟 権力と非和解代償を求めず 反対同盟事務局長 北原鉱治さん
イラク反戦5周年。今日は世界各地で集会とデモが行われています。そして三里塚は43年目の闘いを迎えました。権力は三里塚をつぶすために再び強制代執行に訴えようとしている。血を流して闘わなければならない局面が迫っています。
激動する世界、日本はどこへ向かっているか。かつての62年前の第2次大戦のような時代に向かっていると見て間違いありません。三里塚は反戦・反核の砦として、ただ農地を守るだけでなく、世界の反戦平和のために闘い続けてきました。権力とは一切妥協せず、代償を求めず、労働者・学生諸君とともに闘い抜くということです。
42年の闘いはすべて実力闘争です。政府は力で押してもだめ、カネをばらまいてもダメ、どうするかと追いつめられ、民事で土地を取ってしまう攻撃に踏み切ってきた。農地法で農地を取るという国の攻撃。これと闘わなければ人民の将来はありません。労働者諸君が社会を動かし、農民が命の糧である食料を生産する。両者が連帯できずに、なぜ日本の将来があると言えるでしょうか。
3・30全国集会が三里塚現地で開催されます。多くの人々の結集を期待します。三里塚は再び戦場と化す。この戦いに参加して欲しいと思います。学生も労働者も農民も、自分たちの未来のためにいま立ち上がり闘う以外にない。世界の平和のために三里塚は闘い続けます。
第6章 労農の連帯で体制を倒そう 反対同盟事務局次長 萩原進さん
本日の集会と3・30三里塚の全国集会はセットで取り組んで欲しい。資本主義、帝国主義の体制のもとでは農業・農民問題は解決できない現実がむき出しです。だから農民問題は階級的な課題として登場せざるを得ない。すなわちわれわれ農民は労働者の闘いと連帯し、体制を掘り崩す闘いとして決起するということです。三里塚農民はその先頭に立ち、43年の歴史の一切をかけて闘う決意です。
政府・支配階級は戦後の農地解放が諸悪の根源だと言い出した。そのために市東さんの農地問題に見られるように、農民が闘い取った権利である農地法、農民の耕作権、これらを根こそぎ奪い去ろうとしています。農民から農地を奪い、農業を破壊しなければ、この国の支配者は生きていけなくなった。まさに激突です。三里塚が皆さんとともに勝ち抜いてきた証であり、決戦は望むところだと申し上げたい。
労働者と農民の連帯は口先だけではありません。支配階級を倒すためにどうやってともに闘うかが問われています。自由貿易交渉との闘いが切迫しています。国際競争で工業製品を売るために農産物を輸入し農業をつぶすのが支配階級の攻撃です。「FTA反対」の闘いは農民の問題であり労働者の問題なんです。韓国の労働者も3大スローガンのひとつに掲げています。労働者と農民の国際連帯はこの問題を抜きには語れません。反対同盟は2年前からこの問題を訴えてきました。
労働者と農民が連帯して体制を変える闘いを展開しよう。
第7章 サミット粉砕へ 全学連 ゼネスト闘い労働者と団結 全学連委員長 織田陽介さん
サミット粉砕のゼネストをやろう。学生はその先頭で大学をストライキに入れることを宣言します。塩川一派が「サミット粉砕」とか言ってますが、職場やキャンパスでの団結をすっ飛ばして「サミット粉砕」はありません。
大学の現状はアメリカの「サブプライム・ローン」そのものです。学生はカネを借りて大学に行って競争しろと脅す。社会に出たら給料は17万円。借金は返せません。奨学金と大学は「貧困ビジネス」なんです。学生の未来の賃金まで吸い取る大学なんてつぶしてしまおう。
学生は労働者です。革命の主体です。職場に入る前から「資格を取れ」とか分断されている。だから学生が団結したら資本主義社会はぶっ壊れるんです。労働者が団結してしまうから。賃金が下がらなくなるから。
動労千葉はJRがつぶれても国鉄を運転できると言い切っている。学生も言い切ればいいんです。教育は大丈夫です。俺たちだって当局とか権力と闘って団結作るために、毎日マルクス主義を勉強している。闘って闘って団結する。これが教育、これが解放です。だから大学はつぶれてもOK。
大学でストライキをやる。それで革命家になる。共産主義者をいっぱい作る。そうしたら革命なんです。私たちはこの社会を変革する現場そのものにいる。これが洞爺湖サミットを粉砕する力です。あいつらをぶっ飛ばす力は、労働者と学生の団結にある。法大を先頭にストライキでサミット粉砕へ立ち上がろう!