2月21日、広島市東区において50人近い結集の下、10春闘総決起集会が開催された。前日に知らされた動労西日本副委員長の山田和広さんに対する雇い止め=解雇通知への怒りが、冒頭から会場を渦巻いた。集会に先がけ、JR広島駅南口で怒りの街頭宣伝が闘われ、山田さんのアピールが載った『動労西日本』第9号が圧倒的な注目を浴びた。さらに、動労西日本の大江照己委員長が急遽、広島から岡山に駆けつけ、岡山春闘集会・JR岡山支社包囲デモに決起していることが報告され、まったく許しがたい解雇攻撃にさらされている仲間との連帯・団結が集会参加者を熱くした。
開会あいさつに立った広島労組交流センター代表は、「山田副委員長への攻撃はJR当局の恐怖の現れであり、この間の2・11広島教労集会、2・13東京でのJR東本社弾劾闘争の大爆発への悲鳴である。そして1047名解雇撤回闘争とまったく同じ闘いである。この闘いを国鉄決戦と一体で闘い抜き、民主党政権を倒す、つまり資本主義を終わらせる闘いにしよう」と訴えた。
法政大学や米学生の闘いを広島大学の学生が報告。広島星野文昭さんを救う会からの連帯のあいさつの後、広島労組交流センター事務局長であり、青年の先頭で闘っている仲間より基調提起がなされた。「青年労働者は必ず獲得できる」「世界大恐慌と大失業、戦争の時代で最も奪われている階級は青年だ。だから、最も革命的だ!」と、あらゆる手段を使って青年の決起を勝ち取ることを訴えた。さらに、反合理化・運転保安確立闘争路線について、「体制内労働運動の敗北主義を許さず、資本の弱点を突く闘いを基軸路線として闘い抜こう」との呼びかけがあり、「交流センターは第17回定期全国総会で新体制と路線を打ち立てた」ことが報告され、この路線で10春闘を闘おうと提起した。
国鉄決戦アピールとして、動労西日本と山田副委員長からのメッセージ、また、社保庁解雇撤回闘争を支援する会・広島事務局より当該の平口雅明さんからのメッセージがそれぞれ読み上げられた。さらに、教労、郵政、NTTなど各産別、1・30ストライキを打ち抜いた広島連帯ユニオン草津病院支部が発言。雇い止めと闘う民間労働者からは「山田さんと同じ3月31日で解雇になる予定だ。組合員通告を行い、国鉄労働者のように資本と闘う」と感動的な決意表明があった。また外注化阻止を闘う広大生協労組、地域で闘う高陽第一診療所労組、最後に広島労組交流センター女性部から3月7日の3・8国際婦人デー闘争への結集が訴えられた。
集会後、直ちにデモにうって出た。JR広島駅に向かってのデモコースだ。このデモはJR西日本(広島支社)への弾劾行動だ。道行く人々に山田副委員長解雇を弾劾するビラ『動労西日本』を撒きながらデモを貫徹した。道行く人、車からの注目度は高い。皆、解雇に怒りを持っているのだ。
10春闘を熱く、勝利的に闘い抜く広島の闘う労働者の総決起集会として大成功を勝ち取った。この力で職場・地域での3月闘争に起ち、3・20ワーカーズアクションin渋谷に全国から総結集しよう! (広島・OK)