2010年5月29日16:11

郵政職場へのビラまきで逮捕!こんなこと許せるか!

 「絶対許せない!こんなことで逮捕か!」の怒りが広がっている。5月25日早朝、新潟西郵便局前で新潟県労組交流センターのAさんらがビラをまいていたところ、支店長と次長が「暴行」を受けたと警察に通報し、不当逮捕された。4大産別を先頭とした6・13集会への大結集と動労千葉労働運動の前進への、恐れをなした弾圧である。権力はAさんを閉じ込めておくためだけに、10日間の勾留もつけた。絶対に早期奪還をかちとり、6・13へ総決起していく決意だ。
 不当弾圧の事実は、こうだ。

 いつものように西郵便局でビラまきを始めたAさんに対して、十数分後に支店長と次長が「敷地内に入るな」と言ってきた。Aさんが「わかった」と答えた上で「あんたの名前は?」と聞くと、相手は「答える必要はない」とニヤけて言ったので、口論となった。その時、持っていたビラが相手の体に触れただけである。そもそも最初、現場に到着した制服警官は事件性を否定していた。しかし郵便局の職制は「暴行」を受けたと言い張り、30分後に現場にきた県警警備部がAさんを無理やり「現行犯逮捕」したのだ。デッチあげによるAさんへの狙いうち逮捕は明白だ。
 なぜこんなデッチあげをやったのか。それは、郵政職場に充満した労働者の怒りに、1枚のビラが火をつけかねないからだ。郵政民営化から2年半あまり、すべての職場で、徹底した人減らし合理化による過酷な長時間労働や深夜労働、サービス残業で生活や健康をずたずたにされている。また労災・交通事故・過労死や心身の病気、退職に追いやられる労働者が続出している。しかも今や6割が非正規職で、賃金は正規職の3分の1。「月給制契約社員」「時給制契約社員」「短時間」「パート」「アルバイト」などいくつもに分断され、青年は将来の生活設計を描くこともできない。特に新潟西郵便局はモデル局と称され、関係者が「あそこはひどい職場。勤務した人はみんな病気になる」と言っているのだ。郵政民営化がもたらしたこの現実に怒り、闘いを訴えるのはまったく当然の権利であり、正当な行為である。
 今回の逮捕は、郵政民営化絶対反対を貫く労働運動への弾圧だ。大恐慌が深刻化する中で、動労千葉を先頭に新自由主義と闘う労働運動が登場している。24年目を迎えた国鉄1047名闘争は、鳩山民主党・連合政権の金銭和解案を蹴って、闘う国労闘争団が登場し、青年労働者の未来をかけて解雇撤回を貫いている。しかも米軍基地撤去を求める沖縄の怒りと結合しようとしている。
 Aさんはこうした闘いの先頭に立ってきた。前日には、動労千葉の組合員と一緒に県内の労働組合に物資販売オルグに回っていた。その翌日に郵便局ビラまき、市役所ビラまきと、連日6・13集会の大結集へ闘いぬいていた。不当弾圧を粉砕し、必ずAさんとともに6・13集会に参加するぞ!(新潟・Y)

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