沖縄県民大会、基地撤去へ9万人が怒りの大結集
沖縄県民大会が4月25日、読谷村運動広場で開かれた。基地に対する沖縄県民の根底的怒りが爆発する県民大会となった。歴史の歯車を沖縄の労働者階級自身の力で動かす闘いとなった。もはや情勢は後戻りしない。普天間即時閉鎖、新基地建設阻止、鳩山政権打倒の闘いが始まった。
大会開始時で約10キロの渋滞で会場に到着できなかった約1万人を含め、計9万人が大集結した。同日、宮古島集会に3千人、前日の八重山集会に700人が結集。全体で計9万3700人の参加者となった。
大会は開始が午後3時からだが正午すぎからエンドレスで人の流れが続いた。大会開始しても人波はとどまらない。会場とその周辺には高齢者から労働組合の大部隊、高校生や子どもまで幅広い年代で埋め尽くされた。ここに集まった9万人の中にこそ基地撤去、安保粉砕・日帝打倒の力があると実感する。95年の県民大会、そして翌年のSACO合意から14年、青年を中心とした沖縄の労働者や住民の辺野古新基地建設阻止の闘いが切り開いた情勢だ。日本帝国主義・鳩山政権には絶対に沖縄県民を納得させる“解決案”など出せない。戦後65年、日米帝国主義の沖縄軍事支配を根底から覆す沖縄県民(労働者)の闘いが始まったのだ。
前日24日、米軍普天間飛行場の移設先をめぐり、辺野古埋立修正案が大きく報道された。辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部を埋め立てる現行案を修正し、くい打ち桟橋方式で建設するというものだ。辺野古現地で地元のオジー、オバーとともに海上阻止行動を闘ってきた青年労働者が会場入口でマイクを握った。「14年間の実力闘争は民主党にお願いするために闘ってきたわけではない」とアジテーション。鳩山打倒の訴えに次々ガッツポーズで応えていく参加者。
72年の本土復帰後も広大な軍事基地は残り、在日米軍基地の75%が沖縄に集中し、復帰後5500件の犯罪が発生し、うち1割が凶悪犯だ。沖縄の基地は何のためにあるのか。海兵隊司令官は「沖縄の海兵隊の対象は北朝鮮だ。金正日体制の崩壊の時、北朝鮮の核兵器を速やかに除去するのが最重要任務だ」と公言している。
安保・沖縄闘争は、帝国主義の世界支配を根底から覆す「革命の火薬庫」だ。鳩山政権は沖縄の本気の怒りに火を着けてしまった。日本階級闘争は新たな段階に入った。米軍基地撤去、安保粉砕・日帝打倒へ歴史的な闘いをつくりだそう。核心は闘う労働組合と労働運動を復権させることだ。国鉄闘争と反合・運転保安闘争路線で階級的労働運動を復権させよう。新たな国鉄1047名解雇撤回闘争をつくりだそう。4・28沖縄デー闘争に全国で決起しよう。日比谷野音に大結集しよう。 (K)