鳩山の核武装許すな! 六ケ所現地闘争に決起
4月11日、前日の青森市内での反核燃集会・デモを引き継ぎ、六ケ所村の日本原燃再処理工場前で、青森反戦反核学習会主催の反核燃行動がかちとられた。地元をはじめ各地から結集した闘う仲間たちは、「日帝の核武装阻止! 核燃サイクル・再処理工場即時解体!」の決意に燃え立ち正門前に座り込んで怒りの集会を断固貫徹した。
写真1 青年労働者が多数決起した反核燃統一集会。写真2 再処理工場正門前で、「日本に核兵器を絶対に作らせない」の横断幕を掲げて座り込み(いずれも4月11日)
再処理工場は原発・「もんじゅ」と一体で核兵器材料のプルトニウムを生産する核軍事施設である。1985年4月9日は、核武装を狙う中曽根政権のもとで北村青森県知事が六ケ所村への核燃施設受け入れを機動隊導入によって強行した日だ。それ以降毎年「4・9反核燃の日」集会が開催され、今回は25回目になる。鳩山政権は、東アジア共同体構想の下で、自民党以上の核武装衝動を募らせ、核外交政策を展開しつつ今秋六カ所再処理工場本格稼働および4月もんじゅ運転再開を強行しようとしている。
日帝の国家暴力と札束攻撃をはね返して核燃白紙撤回を求めて不屈に闘いぬいてきた地元六ケ所の漁民は、「六ケ所にあってはならぬものができた。原発から出る放射能を六ケ所に運び込まない運動も必要。もんじゅとともに再処理工場を解体しよう」と熱烈に訴えた。さらに青森の労働者は「再処理工場稼働は日本のプルトニウム保有になる。全国の仲間と必ず阻止する」と決意を表明。また北陸労組交流センター代表・ス労自主の仲間が「労働組合として反戦反核の立場から、もんじゅの再開を絶対阻止する」と、風雲急を告げるもんじゅ闘争への決起を呼びかけた。東京から駆けつけた労働者は、「労働者にはよこさず、危険なものをまき散らす工場になぜ金をつぎこむのか、権力問題として認識し再処理工場解体まで闘っていきたい」と発言。核問題研究情報センター代表の吉田義久氏は世界戦争・世界核戦争戦略のQDR・NPRを打ち出したオバマと、日帝の延命のために核武装への突進を開始した民主党鳩山政権を徹底的に弾劾した。8・6-8・9反戦反核全国統一実行委事務局長の三角忠氏は、「核燃サイクルを解体して、核と戦争のない世界を作ろう」と訴えた。
最後に日本原燃に向けて再処理工場解体・日帝の核武装絶対阻止のシュプレヒコールを叩きつけ、全国集会に合流、六ケ所村内をデモ行進した。
今回の反核燃闘争の特徴は、自治労を中心に青年労働者が青森県内外から多数決起していたことである。しかも彼らは我々の座り込みに圧倒的な注目を寄せた。青年部の再処理工場正門前の独自集会も行われた。彼らは体制内に組織されていながらも、鳩山政権と核への強い怒りを持っているのだ。
労働者階級こそが核兵器を作らせない力を持っている。国鉄・沖縄決戦を爆発させ、民主党連合政権をぶっ飛ばし、核燃サイクルを即時解体しよう。(W)