「尼崎事故弾劾!」掲げJR西日本入社式闘争
4月1日、JR西日本の入社式闘争は、動労西日本と5・27被告団・国労共闘、そして青年労働者を先頭に、関西と中四国から25人が結集して闘われた。JR西日本は、なんと入社式の冒頭に尼崎事故への黙祷を強要し、1100人の新入社員に対して「JR資本の奴隷となれ」とする許し難い攻撃に出てきた。青年労働者に一切の責任を押しつけるこの攻撃を徹底的に弾劾し闘ったことは決定的だ。青年労働者の決起を恐れるJR西日本は、宣伝隊と新入社員をトコトン分断しようとした。新入社員全員を吹田の研修センターに前泊させ、当日は労務担当の下に一列縦隊20人ぐらいの部隊をつくらせて、第一陣を入社式開始の2時間も前から会場のJR西日本本社に押し込んだ。帰りは宣伝隊のいない路地に新入社員を誘導し、コソコソと逃げるように“洗脳研修”へのバスに押し込む経路を練ってきたのだ。
われわれの入社式闘争は、JR西日本が堂々と入社式もできない、尼崎事故調査報告をも改ざんするという後ろめたいことをやってはばからない“悪徳企業”だという正体を完全に暴き出した。宣伝隊による鮮明なアジテーションは、こうしたJR西日本の無様な姿を暴き、1100人の新入社員全員に怒りの決起を呼びかけるものとなった。また、「1047名解雇撤回・車両検修全面外注化阻止」「尼崎事故弾劾!4・25尼崎事故5周年全国総決起集会へ」の2つの横断幕と「JRは尼崎事故を繰り返すな!鉄道業務の全面外注化絶対反対」ののぼりは、新入社員の圧倒的な注目を集めた。
その先頭に立ったのは動労西日本・山田副委員長だ。契約社員として不当解雇された山田副委員長は、3・31岡山駅ストライキでこの不当解雇を迎え撃った。その翌日、JR西日本本社前に圧倒的に登場し、「青年労働者を使い捨てにする契約社員制度の撤廃を訴えた私を解雇したJR西日本は腐りきっている」「歴代社長が強制起訴になったJR体制を弾劾し、動労千葉のようにストライキで闘おう」「社会を動かしているのはわれわれ労働者だ。動労西日本に結集しよう」と新入社員に訴えたのだ。また、この闘いに連帯した関西の青年労働者も休暇をとって決起し、「青年労働者に事故責任を押しつけるJR体制を打倒しよう」「4・25尼崎事故弾劾闘争に立ち上がろう」と渾身のアピールを行った。5・27被告団・国労共闘も休暇闘争で総決起し、動労西日本・山田副委員長との団結を固め闘いぬいた。
一方、国労西日本は、青年部を先頭に全地方本部の全力動員でJR西日本本社前に登場したが、「JR西日本を良い企業にしよう」と言い出す始末だ。新入社員に尼崎事故の責任を転嫁する黙祷を強制したことを一切弾劾せず、尼崎事故問題で歴代社長が強制起訴されたJR西日本を全面的に擁護したのだ。これが労働組合のやることか! これは御用労組であるJR西労組と訣別して、国労加入した青年労働者への裏切りだ!これこそが、1047名闘争「和解案」受け入れから国労解散・JR西労組への合流を目論む4者・4団体の本質そのものである。4・1入社式闘争は、こうした共産党・革同や協会派の国労西日本指導部を弾劾する闘いとしても打ちぬかれた。4・25闘争の勝利を勝ちとり、動労千葉が呼びかける「国鉄闘争勝利の全国大運動」の発展を闘いとろう。(関西・H)