市東さん耕作権裁判、報告集会で5・16決起訴え
4月26日、千葉地裁で市東孝雄さんの耕作権裁判が開かれ、労働者・農民・学生・市民が駆けつけて傍聴席を埋め、反対同盟とともに闘いぬいた。今回は裁判長交代に伴う更新意見陳述が行われ、葉山岳夫弁護士を始め反対同盟顧問弁護団が次々と立ちあがって更新意見を述べた。「暫定滑走路建設を理由に、祖父の代から90年も耕しつづけてきた農地を強奪することは許されない。これは公共性に名を借りた強盗行為、国家的地上げだ。裁判所はNAAの手先となるな!」との厳しい断罪が、NAA代理人弁護士と裁判官を突き刺した。
次回弁論は7月26日と決まった。
閉廷後に弁護士会館で報告集会が開かれた(写真)。北原鉱治事務局長があいさつに立ち、「200億円もかけて第3誘導路を建設し、市東さんの自宅を空港の中に囲い込もうとしている。あからさまな農民殺しを許さず5・16現地闘争に大結集を」と訴えた。
この日、市東孝雄さんと萩原進事務局次長は沖縄県民大会からの帰途にあり、司会の萩原富夫さんが市東さんから届いたばかりのメッセージを読み上げた。「昨日の県民大会は大変盛り上がり、私自身感動しました。9万人の人たちが集まり、反対同盟の旗を真ん中に立ててがんばりました」
続いて弁護団がそれぞれ法廷でのやりとりを振り返り、今後さらにNAAを追い詰める展望と決意を語った。最後にまとめとして事務局員の鈴木謙太郎さんが、5・16への全力結集と白熱する5月現地攻防突入を訴え、これに応えて参加者全員が決意を固め闘志を激しくかきたてた。(T)