迎賓館・横田裁判、歴史的な最終弁論かちとる
3月23-24日の両日、東京地裁で、迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判の差し戻し審最終弁論公判が闘われた。23年にわたる超長期の裁判闘争に革命的決着をつけるべく、須賀武敏同志・十亀弘史同志・板垣宏同志と弁護団は全精力を注ぎ込んで最終弁論を準備して法廷に臨んだ。弁論は300数十ページにもおよぶ大部のもの。超長期裁判を集大成し、3同志の無実・無罪をとことん明らかにするものとして、堂々と陳述された。3同志を支え、ともに闘ってきた家族、同志、友人、支援者が法廷に駆けつけ、2日間でその数はのべ100人におよんだ。(写真は地裁前で次々とビラを受け取る人々)
3同志の最終意見陳述は圧巻だった。デッチあげ弾圧との不屈の闘いを貫き、勝利の確信に満ちあふれた声が法廷に響き渡る。法廷全体を感動の渦に包み込んだ。傍聴席からの割れんばかりの拍手。「その通りだ!」「異議なし!」の声が次々に上がる。裁判官らも食い入るように聞いている。検察官は天を仰いだり、力なくうなだれている。16年の未決勾留に打ち勝ち、国家権力のデッチあげ攻撃と真っ向から闘いぬいて23年。鋼鉄の革命家の思想・生きざまがグイグイと迫り、その迫力と尊厳さは、敵権力を圧倒し、全労働者階級人民を圧倒的に獲得するものであった。
板垣同志は、攻めの闘いが一切を決したと、確固たる勝利宣言を行った。かちとった証拠開示で明らかになった事実に踏まえ、いかに検察官がでたらめなストーリーを展開していたのかを怒りをもって暴露し、もはや無罪判決を出す以外ないことを裁判官に突きつけた。「デッチあげ裁判に勝利する闘いは、人間が人間として生きられる社会のための闘いそのもの」であり、「どんな困難にも屈せず不屈に闘いぬいた時、勝利の展望が切り開かれる」と締めくくった。
須賀同志の陳述はとりわけ迫力があり、法廷を圧倒した。岩手借家が鍋爆弾の開発・製造のための借家だったことが、開示された膨大な岩手メモによって一層明白になったことを強調し、「自分たち3名は鍋から生まれ、鍋で育ったんだ」と表現した。この意表をつく言葉に傍聴席は爆笑の渦となった。そしてロケット弾には一切無関係だときっぱりと断じ切った。その上で、裁判官に向かって、「無罪判決を書くか否かの決断が、人間として誇りを持って生きていくか否かの分かれ道だ、裁判官諸氏はエリートとしての道などきっぱりと拒否し、勇気を持って決断せよ」と迫った。
十亀同志はいつにも増して、一語一語に力を込めて、デッチあげ弾圧裁判への怒りを表明した。「この裁判で裁かれているのはわれわれではない。われわれが何をやったかではなく、公安警察と検察官と裁判所が無実のわれわれに何をやったかが裁かれているのだ。裁いているのはわれわれだ」と、明快な論理で裁判官と検察官を突き刺した。
3同志の無実はこの上なく鮮明である。6月2日の判決公判で無罪をかちとるために突き進もう。4月24日の「不屈・非転向23年! 無罪決着を! 4・24集会」(東大島文化センター、午後1時半)を大成功させよう。(N)