拠点労組の組織化軸に、東京北部春闘行動打ち抜く
3月6日、東京北部地域の拠点組合である精研労組がある東京武蔵野病院に、地域の労働者が集まり、春闘集会を行いました。武蔵野病院資本は「昨年は史上最高の売り上げ」があったと言いながら、今年の経営方針において「1・5億円の儲けを出す」ために「人件費の1億円削減」「人員削減」そして「正規の非正規化」と言っています。こんなデタラメな合理化に対し、労働者は怒りを持って立ち上がるんだということを確信する集会・行動でした。
朝から3名の指名ストに突入し、昼休みに精研労組青年部を先頭に病院前での集会をかちとり、「合理化・賃下げ・解雇を許さないぞ」とシュプレヒコールをあげました(写真)。
午前の仕事をあがった制服姿の労働者が次々と駆けつけ、非組の労働者も参加。拠点労組を中心軸に地区の労組・労働者113人が結集して行った行動はすごい迫力と密集力でした。
午後、屋内会場に場所を移して行われた春闘集会では、精研労組、一陽会労組・東京北部ユニオンの各分会、さらに地区を越えて郵政・教労の被解雇者などから発言を受けました。集会全体で確認されたことは「武蔵野病院で今起きている合理化は経団連の『経労委』報告そのもの。そしてJRの外注化と一体の総額人件費削減だ」だということ、そして「保護主義が行き着く先は戦争。合理化に対する怒りと戦争に対する怒りは同じなんだ」ということです。資本家は、儲けるためには労働者の生活も安全もどうでもいい、まともな医療や社会なんて必要ない、労働者は誇りも魂も捨て、戦場へ行き殺し合えと言っている。こんなデタラメは許せない! しかし追いつめられているのは資本家の側だということです。労働者が怒り、団結し反撃に立ち上がればたちどころに破綻することに、彼らは恐怖している。だから1047名闘争解体を狙い、組合を潰そうとしてくるのです。だとしたら10春闘は「賃上げ・合理化反対・安全を守れ」を勝ち取る闘いであるとともに、「合理化だ、戦争だと資本家のために労働者がすべてのツケを払わされるなんて絶対おかしい。ふざけるんじゃない!」という、資本そのものへの根源的な怒りと労働者の誇りをかけて、3・20闘争を爆発させるということです。
その実践の中に、生涯かけて階級的労働運動の復権をかけてきた中野洋動労千葉顧問の精神はあると思います。残る一日一日をすべて労働者の組織化にかけ、3・20の5000人結集を圧倒的にぶち抜きましょう。(東京北部・YU)