熱気あふれる東北春闘集会かちとる
東北各地から100名が結集し、「国鉄1047名解雇撤回!JR検修業務の全面外注化を阻止し、闘う労働組合をよみがえらせよう!3・7東北春闘集会」が熱気いっぱいに勝ち取られた。集会は、東北の労働運動の発展のために何度も足を運んでくださった中野洋・動労千葉顧問の逝去を悼み、黙祷をささげて開始された。「東北春闘集会が行われるようになって15年。本集会は、国鉄闘争、全金本山闘争勝利を軸に闘われ、一人の首切りも許さないと闘い、勝利を切り開いてきた。資本主義の終わりの時代に、青年労働者の怒りと切り結び、労働組合の闘いを甦らせ、社会を変えよう」と、自治体労働者が基調を提起した。
集会のメインは国鉄労働者の特別報告だ。1人目は動労千葉の繁沢敬一副委員長だ。「動労千葉は昨年10月からのべ3波のストライキで闘い、4・1検修外注化を阻止した。われわれの主導権で闘いは進んでいる。組織拡大へ腹を固めて闘う」という報告に会場は沸き上がった。2人目は国鉄1047名当該の小玉忠憲さんだ。「鉄道労連のゴリ押しで気にくわない奴を排除しながら、他方で毎年1000人もの採用を行った分割・民営化は絶対に許せない。金で魂を売る解決案は認められない。しかしJRに責任がないことを認めろというのが敵の最大の弱点だ。三里塚の市東さんの精神で闘い、大恐慌下の資本主義をぶっとばす闘いをやろう」と戦闘宣言を発した。3人目は郡山工場の橋本光一さんだ。「検修業務を外注化しても技術者を出向させるから大丈夫という当局を許さない。国労を闘う組合に変えていきたい」と決意を語った。
集会後半の決意表明では、自治体、教労、全逓、民間労働者、学生があふれる闘いの報告を引っさげて決意を語った。教労の青年労働者は、「都合の良い労働力商品を作る側に立たせて教育労働者を支配する職場支配を、仲間との団結をもってひっくり返す日常的闘いを通して、不起立決起に立った」と感動的報告。全金本山労組の長谷武志副委員長は、「わびを入れて金をもらったら労働者は闘えない。闘う労組を甦らせ労働者の社会をつくろう。青年労働者を獲得したい」と決意を述べた。東北石けん労組の青年労働者は「解雇から1年。第2次国鉄決戦の中に展望をつかんできた。クビを切られているから会社に遠慮することはない。資本主義を一日も早く終わらせる」と訴えた。集会のまとめを交通労働者が行った。「去年の11月全国労働者集会以来、国鉄1047名解雇撤回をメインスローガンにしている。首切り反対の運動が金で買われることは許されない。これを許すと労働運動は壊滅する。私たちは資本主義の利潤の餌食になってはならない。1047名解雇撤回と、青年・学生の闘いをミックスして闘うことが求められている。職場でドンドン仲間を増やして、来年は200名の集会をやろう」と檄を飛ばした。
集会前には仙台の繁華街を青年労働者・学生を先頭にデモ行進した。「今こそ資本主義を倒そう!国鉄1047名闘争は政治解決ではなく解雇撤回だ」と鮮明にうったえ、青年労働者がデモに飛び入り参加した。(TN)