2・5弾圧の勾留理由開示公判、デッチ上げ逮捕が明らかに!
法政大学のビラまき弾圧で逮捕・勾留されている6学生の勾留理由開示公判が2月15日、東京地裁で行われ、ビラまき弾圧が完全なデッチ上げであることが暴かれた。「公道でビラをまいただけで逮捕」という前代未聞の弾圧に加担し10日間もの勾留決定を出したのが、東京地裁刑事第14部の鈴木巧裁判官らである。鈴木裁判官は早稲田大学の法科大学院教授を務め司法改悪の最先頭に位置する人物だ。完黙を貫き元気に出廷した6学生と法大弾圧弁護団、法大文化連盟と全国から結集した全学連の仲間や動労水戸の闘う労働者らが、気持ちを一つにして鈴木裁判官を徹底的に追い詰めた。
鈴木は「多数の受験者につきまといビラの受領を求めて入構を滞らせた」「大音量で受験生の入構の誘導を妨げた」ことが「威力業務妨害」だとしている。だがこれらすべてがデッチ上げだ。そもそも入試情宣は、例えば裁判所前で裁判員制度反対のビラまきをするのと同様に、ごくありふれたビラまき表現活動であった。弁護団はこの状況を写真で提示し「つきまとった事実などない! いいがかりもはなはだしい!」と裁判官を弾劾した。そして「被疑事実」なるものの詳細を問い質した。だが鈴木は何一つ具体的に語ることができない。「どの程度、入構を滞らせたのかは不明」「大音量は何デシベルかわからないが大音量だ」など「不明」だらけだ。こんなことで10日以上も勾留するなど許されない。
またビデオ撮影していただけの学生をいわゆる「ころび公妨」でデッチ上げ逮捕したことについても、鈴木は「被疑者のいた場所は不明」「ビデオカメラを持っていたかどうか不明」と「事実」を認定することさえできない。それもそのはずだ。一切の「被疑事実」なるものがまったく存在しないからだ。弁護団の追及に鈴木裁判官はますます自信をなくし、その声を小さくするばかりであった。傍聴席からの「もっと大きな声でしゃべってくれ」という当然の要望に対しても、問答無用の退廷命令で自らの破産を居直る有様だ。
さらに、逮捕された学生の取り調べを行っているという東京地検の検事の決定的言辞が弁護団から暴露された。「おまえらと法大当局は戦争状態に入っている。ビラまこうが何しようが逮捕できる」「中核派の活動家は、現場にいたらそれだけで共犯」「公安当局のやっていることは政治弾圧だ。法大以外で同じ逮捕をしたら、問題になるだろう」。権力自身が憲法停止のデッチ上げ弾圧であることをあけすけに語っているのだ。もはや法大当局、警察、検察、裁判官が一体になった違法・不法の限りをつくした逮捕・勾留であることはこの上なく明らかだ! 東京地裁は6学生をただちに釈放しろ!(KZ)