ビルマで繊維・靴製造労働者4000人の3日間スト
2月8日月曜日、ビルマの前首都ラングーンにあって、5万人から7万人の労働者が働くビルマ最大の工業地帯である、フライン・タイアー工業地帯の繊維労働者と靴製造労働者が次から次へと座り込みストライキに入った。合わせて4つの工場の、ほとんどが女性労働者の大規模なストである(写真)。残虐な弾圧を行っている軍事独裁政権下のビルマでは、あらゆる抗議活動が禁止されている。5人以上の集まりが禁止され、労働組合も禁止されている。こうしたなかでこのようなストライキがこの間、続けて闘い抜かれている。
要求は次のようなものだった。公休日の実施、賃上げ、時間外労働に対する正当な支払い、そしてその他の労働者としての基本的な諸権利である。具体的には、1カ月あたり1万チャット(10ドル)の賃上げ、労働時間の短縮、きれいな食堂と良質な食事の提供である。では現状はどうか。軍事政権のもとで苛酷な搾取が行われており、ほとんどの工場労働者の賃金は月2万チャットから4万チャット(20~40ドル)だ。そして時間外労働が強制されている。たとえば繊維労働者の場合、朝の7時から夜の11時までが通常の労働時間とされている。
2月10日の夜にストは中止され、要求の半額である月5000チャット(5ドル)の賃上げで妥結したと伝えられている。
このストライキが開始されるとすぐに、突撃用自動ライフルと楯で武装した数百人の機動隊が50台のトラックと5台の刑務所用車両をともなって、付近を遮断し封鎖し戒厳令下においた。そして「解散しなければ武力で応じる」と恫喝した(写真下)。
日帝・鳩山民主党政権は昨年11月の「日メコンサミット」(日本とベトナム・タイ・ラオス・カンボジア・ビルマのメコン川流域5カ国)が示すようにビルマ軍事政権を支援している。闘うビルマの労働者と連帯して国鉄決戦に勝利しよう。(K)