2・13JR東日本本社に1850人が怒りの大デモ
「国鉄1047名解雇撤回! 検修業務全面外注化阻止! 反合理化・運転保安確立!」を掲げて全国労働者総決起集会が2月13日、東京・代々木公園で開催された。全国各地から1850人の労働者・学生が結集し、朝から雪がちらつく悪天候をはね飛ばし、熱気あふれる集会とデモを貫徹した。国鉄決戦を軸に、大恐慌に立ち向かう階級的労働運動の力強い隊列が登場したのだ。集会の呼びかけは、動労千葉、動労水戸、動労連帯高崎、動労西日本、動労千葉を支援する会の5団体。司会は、動労連帯高崎の和田山繁委員長と動労千葉を支援する会の労働者が務めた。(写真は新宿駅南口前のJR東日本本社に向かって怒りの声をたたきつけるデモ隊)
基調報告を行った動労千葉の田中康宏委員長はまず「動労千葉は2・1~2ストライキで第2次分割・民営化阻止闘争を宣言した。JR当局はスト後、多数の職制を幕張車両センターに張り付け戒厳状態に置いている。職場に満ち満ちている怒りと動労千葉の闘いが結合することを恐れ、それを必死で阻止する体制をとっている。もう一歩で壁は破れるということだ」と第1波ストが切り開いた大きな地平を報告した。そして、さらなる裏切りを深める4者4団体を厳しく弾劾し「国鉄分割・民営化攻撃になすすべもなく屈服した連中が、また同じ裏切りを繰り返そうとしている。今こそ、国鉄分割・民営化絶対反対、1047名解雇撤回の旗を高々と掲げて闘うべき時なのだ」と訴えた。さらに田中委員長は「検修全面外注化は、究極の合理化攻撃だ。国鉄分割・民営化以降、ありとあらゆる企業で分社化・子会社化、非正規職化の攻撃が吹き荒れてきた。こうした合理化攻撃のたびに労働組合は屈服・変質を深めてきた。この現状を何としても打ち破り、労働運動の新たな展望を切り開こう」と訴えた。参加者は満場の拍手でこたえた。
極めて重大な攻防局面に突入した1047名解雇撤回闘争の勝利に向けたアピールでは、動労千葉争議団と北海道・本州・九州の国労闘争団員、国労5・27臨大闘争弾圧被告団などが壇上にずらりと並んだ。動労千葉鉄建公団訴訟弁護団長の葉山岳夫弁護士は「1047名解雇撤回闘争こそ国鉄分割・民営化反対闘争の核心だ」と発言。国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんは「私たちはカネが欲しくて闘ってきたんじゃない。カネをもらって闘いを終わりにしていいのか!」と怒りをこめて4者4団体の裏切りを弾劾した。動労千葉争議団の中村仁さんは「解雇撤回を貫き、みなさんと団結して最後まで闘います」と鮮明な決意を示した。5・27被告団長の富田益行さんは「団結権の行使としてのビラまき・説得活動を有罪とした一審判決を絶対に許さず、断固として控訴審を闘う」と宣言するとともに4・25尼崎闘争を呼びかけた。
さらに、検修・構内業務の外注化阻止にむけた現場からのアピールが続いた。動労千葉の関道利執行委員による2・1~2のスト報告に続き、幕張支部の青年労働者が「僕が動労千葉に加入したのも外注化反対の一点だった。職場の仲間を動労千葉に入れるために闘う」とアピール。津田沼支部の相馬正利支部長は「2月1日の習志野運輸区抗議闘争に280人も集まってくれて本当にうれしかった。滝君を奪還しライフサイクル制度を粉砕するまで闘う」と宣言した。ライフサイクルで強制配転された滝厚弘君は「ここからが私の闘い。ライフサイクルの矛盾を暴き出していく」と元気に発言した。
運転士登用差別攻撃を打ち破り、ハンドルを奪い返した動労水戸の木村郁夫書記長は「新自由主義の最先頭を走ってきたJRを打倒し、資本主義を打倒して社会を変えよう」と訴えた。郡山工場で働く国労組合員の橋本光一さんは「検修職場で働く労働者の誇りにかけて検修外注化を絶対に阻止する。この闘いの中で東労組の中にも分岐・流動をつくり、工場全体をひっくり返す」と決意を示した。動労西日本の山田和広副委員長は力強いカンパのアピールを行い、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長は海外からの多数のメッセージを紹介した。
三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長、とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局長、憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士の3氏が熱い連帯あいさつを送った。北原さんは2・25天神峰現闘本部裁判判決に臨む断固たる決意を表明した。
集会後半の決意表明では神奈川の教育労働者、社会保険庁分限免職者である平口雅明さん、全逓の青年労働者、大阪・八尾北医療センター労組の藤木好枝委員長、東京・西部ユニオンの吉本伸幸委員長、法政大文化連盟の斎藤郁真君が次々と登壇し熱烈なアピール。会場のボルテージはさらに上がった。最後に動労西日本の大江照己委員長のリードでインターナショナル斉唱、君塚正治動労総連合委員長の音頭で団結ガンバローを行った。
参加者は隊列を整え、新宿にあるJR東日本本社に向けてデモに出発。本社前に来るととシュプレヒコールの声はいっそう高まった。JR体制打倒まで止むことのない第2次分割・民営化反対闘争の号砲が打ち鳴らされたのだ。