千葉地裁・仲戸川に反対同盟が戦闘宣言叩きつける
1月28日、千葉地裁で三里塚反対同盟の鈴木幸司さん、いとさん夫妻の一坪共有地裁判が開かれた。これは原告・千葉県が駒井野の一坪共有地の明け渡しを求めて、共有者である鈴木さん夫妻を訴えた裁判。裁判長は、現闘本部裁判で常軌を逸した訴訟指揮を繰り返した民事5部・仲戸川隆人だ。弁護団は準備書面を陳述し、この訴訟の違法性・不当性を2点突きつけた。
①鈴木さん以外の土地の共有者31人分の権利が千葉県に売却される際、もとの土地提供者である藤崎が各共有者を回って「真正な登記名義の回復」という手続きを取り、一括して千葉県に売り渡した。この法的手続きを藤崎が無償で行ったことはありえない。これは弁護士法第7条違反。
②千葉県は新産業三角構想なるものをもとにこの土地を成田国際物流事業の複合基地にすると称していた。ところがこんな思惑は恐慌情勢で頓挫し、とっくの昔に破綻した。結局、県はこの土地を鈴木さんから強奪し地上げしてNAAに転売することしか考えていない。こんな裁判のどこに「公共性」があるというのか!
県の代理人弁護士らは準備書面を提出しただけで、だんまりを決め込んでいる。次回期日を4月15日として仲戸川裁判長が閉廷を宣すると、「現闘本部裁判反動判決を許さないぞ!」との叫びが傍聴者から次々と上がった。仲戸川は浮き足立ち、憎々しげな表情を浮かべて視線を返すのみだ。
弁護士会館に場所を移して、裁判報告会と2・25現闘本部裁判決戦に向けた記者会見が開かれた。司会は鈴木謙太郎さん。鈴木いとさん(写真上)は、「体に気をつけて最後までがんばります」と一坪共有地を守り抜く不動の決意を表した。
北原鉱治事務局長は、新年第1弾デモで現闘本部の柵に取り付けた反対同盟の横断幕がNAAによって取りはずされ送り返されてきたことを怒りを込めて報告した。さらに、かつて青年行動隊の幹部として反対運動の中にいた相川勝重芝山町長が節操を投げ捨て「もう一本新しい滑走路をつくれ」と提案していることを、心底からの憤りを露わにして弾劾し、「2・25当日は千葉市中央公園を午前中押さえてあるので、全国から全力結集を」と強く訴えた。(写真下)
葉山岳夫弁護士は「もし仮執行を付けた反動判決で現闘本部が撤去されたら、それは証拠隠滅を狙った国家権力の犯罪。絶対に許さない」と語気を強めた。
萩原進事務局次長がまとめの発言を行い、「われわれはこれまで22回の裁判で仲戸川裁判長がウソと詭弁を使い法も無視しなければ判決が書けないところまで追いつめてきた。反動判決来るなら来い。断固闘うのみだ。われわれは微動だにしない」と鮮明な闘争姿勢を示した。
2・1、2・16の市東さん農地裁判を闘い、労働者人民の大結集で十重二十重に千葉地裁を包囲し2・25反動判決を粉砕しよう。(TN)