平口さんが分限免職粉砕へ怒りの不服申し立て
1月19日、社会保険庁525人の分限免職者の一人である平口雅明さん(福山社会保険事務所)は、人事院中国事務局に、分限免職処分の取り消しを求めて「不服申立」を行いました。そして、広島県庁の記者クラブで記者会見を行い、分限免職粉砕・解雇撤回の戦闘宣言を発しました(写真)。525人もの国家公務員の大量解雇は戦後革命期(第3次吉田内閣)の総定員法以来です。まさに革命情勢の到来を告げ知らせています。
動労千葉派=平口さんの屹立が、525人の決起を生み出しました。平口さん以外にすでに40人の不服申立が行われており、国鉄1047名解雇撤回闘争に続く壮大な闘いに発展することは不可避です。525人の決起は、民主党・連合政権を痛撃しています。
同日夕方、広島市内で30人の結集で「社会保険労働者解雇撤回集会」を開催しました。不服申立代理人からの基調報告に続き、発言に立った平口さんは、第2の国鉄1047名闘争として闘う決意を明らかにしました。連帯の決意が動労西日本、自治体労働者、教育労働者、全学連から述べられ、本集会をもって「社会保険労働者の解雇撤回闘争を支援する会・広島」の結成が確認され、事務局体制が決定されました。広島の闘う仲間は平口さんと固く団結し、社会保険庁525人の分限免職粉砕・解雇撤回に向けて闘います。
国鉄1047名解雇撤回・検修業務全面外注化阻止、反合理化・運転保安確立2・13全国労働者総決起集会5000人結集を実現し、日本労働運動の主流派として登場しよう!(広島・N)
【1・19基調報告】(一部省略)
12月28日、社保庁当局による卑劣な「自主退職」の強制を拒否し、社会保険労働者525名が分限免職処分を受けて立ちました。いったい、彼らに解雇されなければならない理由があるというのか。そもそもどうして、歴代政府による年金破たんのせいで、正規・非正規2万人余の労働者が全員解雇され、屈辱的な「誓約書」、賃下げと人減らし、残業と労働条件改悪の承諾を踏み絵に、選別再雇用されなければならないのか。厚労省・社保庁と自治労・社保労組幹部がグルになって進めてきた、このあまりに理不尽な攻撃に対して、社会保険労働者の怒りの大量決起が叩きつけられたのです。
民主党・連合政権の本性があらわとなっています。鳩山政権とは、8・30総選挙で崩壊した戦後自民党支配にかわり、大恐慌で最大の危機を迎えた資本主義の延命のために、民主党、社民党、経団連に、御用組合の連合が中軸となって支えるブルジョア政府だということです。沖縄はじめ怒りの直撃でもうグラグラです。
12月22日に閣議決定された政府「10年度税制改正大綱」には、「日本年金機構を廃止し国税庁に統合、歳入庁を設置する方向で検討」とまで明記されています。労働者の選別再雇用の上にこき使って、数年後に年金機構は廃止。「国税庁に統合、歳入庁設置」で、戦後の年金制度は廃止・解体、企業分担分を解消し、税財源に一元化する。まさに社保庁解体は、労働者の団結破壊と年金・社会保障制度解体の道州制攻撃そのものです。
社会保険労働者の首切りと労働監獄化に全面協力し、不採用となった組合員に「自主退職し非常勤への応募」を迫り、新機構への採用職員のみでの新労組立ち上げ、現社保労組の解散をもって解雇反対闘争を圧殺せんとする連合自治労・社保労組本部は絶対に許せません。
連合の定昇維持春闘方針では「悪循環を断ち切り生活を守ることが必要となっており、政労使すべての関係者がそれぞれの役割を発揮することが求められている」と言っています。これは、「協力し、この危機的状況から脱出して持続的な経済成長につなげる」とする経団連・御手洗発言とまったく同じです。
自治労本部春闘方針案も「景気回復・財政再建」を最大の前提条件としているありさまです。これが労働組合か。首切り・賃下げを強行する政府や資本によって買収された御用組合幹部から、労働組合を奪い返すときです。
すべてのみなさん! 年金や自治体の業務は、労働者の労働ぬきには進みません。労組執行部がどんなに裏切ろうと、職場の労働者が団結して闘えば、攻撃をぶっ飛ばせます。解雇された労働者と固く団結し、解雇撤回と労働監獄の現状を打ち破るために、闘いましょう。闘う労働組合を職場からつくり出しましょう。
10月29日、JR東日本は、動労千葉に対して、「グループ会社と一体となった業務体制のさらなる推進について」とする提案を行ってきました。構内・検修業務を丸ごと外注化し、1500名に及ぶ要員削減・子会社への出向強制(最後は転籍)で、動労千葉はじめ闘う労働組合を叩きつぶす大攻撃です。そのもたらす先は安全の崩壊です。
JR西日本では「稼ぐ!」が経営方針の第一に掲げられ、5年で使い捨ての「契約社員制度」が導入され、主要駅の半数近くは非正規職労働者に置き換えられています。第2、第3の尼崎事故、羽越線事故、伯備線事故が不可避です。
民営化された郵便局でも、つい先日、銀座局で職員が欠陥エレベーターの転落事故で犠牲となり、品川清掃工場でもコンベアに挟まれて派遣社員が死亡。小泉改革による規制緩和・人員削減で保育所の死亡事故が多発。ほとんどが労働者のせいにされ、退職をよぎなくされているのです。
社保はじめあらゆる職場で、病休者や自殺が続出しています。それは、当局の問題であると同時に、労働組合が闘うどころか、労働者の怒りや危機感を抑えつける奴隷頭の役割を果たしているからです。この現状を職場の闘いで、ぶっ飛ばさなければなりません。
労働者に事故の責任なし! 闘いなくして安全なし! 無限の資本増殖にかられて強欲の限りを尽くす資本と労働者の利害は絶対に相いれません。動労千葉の反合理化・運転保安闘争に学び、解雇撤回と効率化=民営化絶対反対・安全闘争を、職場からまき起こそう。
「闘えば勝てる!」2010年、民主党・連合政権を打倒し労働者の未来を切り開こう! 2・13全国労働者総決起集会に結集し、春闘大デモに打って出よう! 2・21広島春闘集会・市内デモへ!