三里塚反対同盟が新年第一弾デモで旗開き
1月10日、三里塚芝山連合空港反対同盟の新年第1弾デモと団結旗開きが行われ、決戦の2010年三里塚にふさわしい幕が切って落とされた。午前10時、空港敷地に深く切り込む成田市東峰の開拓組合道路に、反対同盟と支援の労働者・学生120人が結集した。東側誘導路を通る飛行機が、目の前でひっきりなしに走行と停止を繰り返している。欠陥空港の実態がここにまざまざと示されている。
集会の冒頭、司会の萩原富夫さんが反対同盟の2010年闘争宣言を読み上げた。
北原鉱治事務局長がマイクを握り、「国家暴力によってつくられた空港を廃港に追い込もう」と高らかに新年の第一声を発した。続いて動労千葉の繁沢敬一副委員長が、三里塚決戦と一体で検修外注化と総力をあげて闘う決意を明らかにした。顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は、現闘本部裁判での仲戸川裁判長の訴訟指揮の数々を「封建時代の悪代官もやらなかった暴挙」と断罪し、2・25判決への決起を訴えた。全学連の坂野陽平委員長代行は獄中同志奪還の勝利を力強く報告し、「2010年は実力闘争を復権させる。3・28三里塚全国集会の大結集を」と呼びかけた。
「第3誘導路計画粉砕/現闘本部を守りぬこう」と大書された横断幕を掲げてデモに出発。東峰神社に立ち寄り、北原事務局長自らが脚立にのぼって恒例のしめ縄の付け替えが行われた。さらに、天神峰の団結街道を通って、現闘本部建物となりの市東孝雄さんの耕作地前に到着した。ただちにデモの横断幕を、杭と鉄線で封鎖された現闘本部前にくくりつけた(写真上)。機動隊と私服刑事は弾圧の機を窺いながら、なすすべなくたたずむのみ。これが反対同盟の決意だ!
午後1時から市内のレストランで旗開きが行われ、各地から参集した160人の熱気であふれた(写真下)。司会は鈴木謙太郎さん。北原事務局長のあいさつに続き、萩原進事務局次長が「暫定滑走路は北に2回も延伸してまだ足りないと言い、今度は東側にもう一本滑走路をつくれなどと言い出している。そこには私の畑がある。もう怒りに怒った! 動労千葉を先頭に労働者が立ち上がり農民も一体で決起すれば今年は勝利の年になる」と訴えた。この熱烈なアピールに一同が大きな拍手で応えた。市東孝雄さんの音頭で意気高く乾杯を行った。交流と歓談が進められながら発言が続いた。
動労千葉の田中康宏委員長は「三里塚が決戦のときは国鉄闘争も必ず正念場を迎える」と検修全面外注化への徹底抗戦を宣言。革共同を代表して鎌田雅志同志が決意を表明。各団体の発言の最後に、昨年末に奪還された学生が並び、織田陽介全学連委員長が「不屈非妥協の三里塚の力をわが物として、民主党政権打倒へ突き進もう」と訴えた。団結ガンバローでこぶしを突き上げ、全員が必勝を誓い合った。(TN)