京大で『前進』を広げクラス討論
11月集会への過程から、京大ではクラス討論に徹底的にこだわってきました。授業前の教室に「全学連です!」と入り、「8学生を奪還し、教育の民営化を止めて、キャンパスを学生の手に取り戻そう」と訴えてきました。教室は支配の場所です。学生はそこで単位に縛り付けられ、予習に必死で、自分の意見を言う場などではありません。その重苦しい空気を打ち破って、議論をつくり出すことに苦闘してきました。
京大でも学生は本当に分断されているので、提起した後に「どうですか?」と聞いて回ってもなかなか反応はありません。クラス入りのたびに仲間で「何がかみ合い、何がかみ合わなかったのか」という総括をていねいにしました。そしてアジテーションを練り直し、次のクラスに入りました。
この試行錯誤の中で、『前進』が結合のカギだとつかんできました。「これは私たちが出している労働運動・学生運動の新聞です!」と言って呼びかけ、実際に議論関係がたくさん生まれてきています!
最近非常によく聞かれるのは、「教育の民営化止めて、“その先”はどうするんですか?」という質問です。それは学生が商品としてしか生きていけない社会をひっくり返すことなのですが、私たちは何か客観的な「その先」を見せたいのではなくて、この現実に対して一緒に腹の底から怒り、今ここで一緒に闘いたいのです。「クラス入りは見ていてすごいと思う。でも自分にはできない」という声も聞くようになりました。現に分断をのりこえて、学生が政治的に結合し議論が成立している。ここにすごい力があるんじゃないのか! これこそが大学の奪還じゃないのか! 未来はこの団結の中にあるんだ! 新年の京大はこの地平で「前進新年号&共産党宣言」学習会を巻き起こしていきます!(京大・H)