2009年12月21日08:20

JR西日本岡山支社包囲闘争に決起!

 「安全切り捨て・契約社員使い捨てを許さないぞ!」――12月20日、動労西日本の山田和広副委員長を先頭に30人が結集し、JR西日本岡山支社包囲闘争に立ち上がった。暴処法と共謀の適用を完全粉砕する歴史的大勝利をかちとった5・27臨大闘争弾圧被告団から富田益行さん、東元さんをはじめ、関西、広島、そして山陰からも闘う仲間がかけつけ、寒風を吹き飛ばす熱気あふれる闘いを貫徹した。

 この日正午、JR岡山駅の真正面に結集した仲間たちは、JR岡山支社包囲デモへの参加を呼びかける街頭宣伝に起った。用意した500枚のビラがどんどん吸い込まれて行く。山田さん、富田さんをはじめ交替でマイクを握り、JR東の検修業務外注化、JR西の尼崎事故報告書改ざんに見られるような安全切り捨て、岡山駅での組合ビラ配布という当たり前の組合活動に対する山田さんへのデタラメな訓告処分攻撃を弾劾する熱烈なアジテーションを行なった。そして安全の根幹を担う駅職場で、1年契約・最長5年で問答無用の首切りという非正規労働者がすでに4割以上を占めていること、同じように全社会的に進行する非正規・不安定雇用労働者の切り捨てに対して、国鉄1047名解雇撤回闘争23年間の闘いを結集軸に反撃に転じようという訴えに、街頭からも「頑張ってください!」との激励が多く寄せられた。
 結集した仲間たちは、JR岡山支社へのデモ行進に起った。「1047名闘争に勝利するぞ」「安全切り捨てを許さないぞ」「契約社員制度を廃止しろ」「ビラまき処分を粉砕するぞ」というシュプレヒコールの前に、部屋の明かりがついた支社社屋からは職制ひとり姿を現すこともできない。デモの解散点の支社門前で、山田さんが動労西日本の申し入れ書を読み上げ、改めてシュプレヒコールをたたきつけた。
 その後、会場を移して「5.27国労臨大闘争弾圧裁判勝利報告集会」を行なった。富田被告団長が「暴処法」「共謀」を完全粉砕した大勝利を意気高く報告した。富田さんは「闘ったら弾圧される、闘ってもつぶされるということに対して、労働者の団結の力を示すことができた。団結して闘ったら勝てるんだということをはっきりと証明した」と確信に満ちて訴えた。そして「JR東の検修業務外注化攻撃は青年労働者の中に圧倒的な怒りを巻き起こしている。青年労働者を獲得する決定的なチャンスだ。検修外注化阻止の闘いを全国闘争化しよう。動労千葉が呼びかける2.13全国労働者総決起集会に結集しよう」と呼びかけた。
 被告団の東さんは「大恐慌と戦争の時代、勝利と正義はわれわれにある。資本主義を打倒する絶好のチャンスととらえ、闘っていこう」と訴えた。許さない会・岡山の代表である矢山有作・元衆議院議員は「暴処法は治安維持法と一体の労働運動弾圧法だ。暴処法の適用ができなかったのであれば、結論は完全無罪しかない。業務外注化に対して、下請け・関連会社の労働者とも団結を強化して闘おう」とよびかけた。動労西日本・山田副委員長は「青年労働者を使い捨てにする契約社員制度は絶対に許せない。私に対する組合ビラまき処分は、JR西労組幹部が会社に密告して行なわれたものだ。絶対に撤回させる」と決意を明らかにした。さらに自治体労働者、合同労組で闘う仲間、動労千葉を支援する会・岡山の仲間が決意表明に立った。
 この日の闘いは大恐慌・大失業情勢下で国鉄決戦を軸に6000万労働者、2000万青年労働者の団結をかちとり、階級的怒りを解き放つことがまったく可能だということをはっきりと示した。団結を打ちかため、10春闘ゼネスト・検修業務外注化阻止決戦に攻め上ろう。(岡山労組交流センター・N)
 

関連記事:この記事と同じカテゴリーの記事

Previous Next Move Close