カリフォルニア大学スト第2報、キャンパス占拠に突入
11月18日、カリフォルニア大学は、全州の10のキャンパスすべてで労働者・学生の3日間スト、授業ボイコットに突入した。最重点校のロサンゼルス校では、スト2日目の19日からキャンパス中央にテント村をつくり、全州から集まった学生・労働者の結集点にしている。今回の3日間ストの主力であるUPTE(大学専門職・技術職労組)だけでなく、AFSCME3299(アメリカ州郡市職員連盟第3299支部。大学の清掃・営繕・守衛・食堂・看護助手・介護等の労働者の組合)も、バスを仕立てて、全州からロサンゼルスに組合員を動員している。
写真は19日、ロサンゼルス校での学内デモ
さらに、サンタクルス校では、UPTEのスト突入とともに、学生が連帯して集会・デモを行い、各校門でピケットを張って授業を閉講に追い込んだ(写真)。バークレー校でも座り込みと集会・デモが闘われている。
→ビデオ http://www.youtube.com/watch?v=HI5BxChnoec&feature=player_embedded
またサンフランシスコ州立大学は、カリフォルニア大学とは別系列の大学だが、分断を乗り越え連帯闘争に決起し、事務棟で学生が座りこんだ。
カリフォルニアの労働者・学生を勇気づけたのは、11月16~17日のイリノイ州の大学院生の2日間ストの勝利だった。イリノイ大学では学部の講義の23%が院生によって行われている。この院生の学部での労働の賃上げ、医療保険の大学側負担割合の増加、大学院授業料の免除撤廃計画の中止の要求がほぼ認められたのだ。1000人以上の院生がピケットに立ち、数百の授業を閉講に追い込んだ団結力の勝利だ。
もうひとつ勇気づけたのは、18日のドイツの全国大学ストライキだ。教育を労働者と学生の手に奪い返すための巨大な決起が今や国境を越えて始まった(ST)