動労千葉訪韓団がソウルで韓国労働者と熱い合流
ソウルは熱かった! 11月7日夜、約100人の動労千葉訪韓団は、ソウル市内・国会議事堂にほど近いヨイド公園で開かれた民主労総大会の前夜祭に参加した。東京でかちとった11・1労働者集会に続いて、民主労総ソウル地域本部の闘う仲間たちとの感動的な合流をかちとった。動労千葉とともに三里塚反対同盟から萩原進事務局次長が初めての訪韓を果たした(写真左)。真新しいゼッケンには、「農民殺しのFTA阻止! 日韓農民は連帯しよう!」と書かれている。
韓国では今、イミョンバク政権による民営化・労組破壊の攻撃が激化する中、労働者階級のゼネスト決起が準備されている。すでに公共運輸連盟の循環ストライキが始まっており、5、6日には全国鉄道労組が48時間ストライキに立った。鉄道労組は11月20日に第2波ストを構えている。イミョンバク政権が進める公共機関先進化方案=民営化攻撃との激突が始まったのだ。 さらにイミョンバク政権が来年早々実施を宣言している「複数労組許容」と「労組専従賃金支給禁止」をめぐっては、御用労組といわれる韓国労総もイミョンバク政権との総力闘争に入っている。民主労総の前夜祭に先だつ7日午後、ヨイド公園は韓国労総傘下の10万人の労働者で埋め尽くされた(写真上)。「行こう! ゼネストへ!」のスローガン、続々と結集する労働者の顔は怒りに満ちていた。現場労働者の怒りは韓国労総を突き上げ、民主労総とともに、イミョンバク政権を直撃している。その中軸に11・1日比谷で合流した韓国の同志たちが闘いぬいている。ソウルは怒りのるつぼだった。国際連帯の力は、確実に世界を変えようとしている。
前夜祭の開始に先立ち、この日午後には全国から集まった解雇労働者による全国解雇労働者大会がヨンサン駅前広場で開催された。ヨンサンの撤去民が虐殺されてから300日目を迎えて、多くの労働者が、「ヨンサンの闘いと、サンヨン自動車労働者の闘いはひとつだ」「サンヨン労働者の闘いに続き、あらゆる現場から闘いをつくりだそう」「解雇者はその先頭に立とう」と発言した。
日本からは全学連書記次長の石田真弓君が連帯のあいさつに立った(写真下。登壇した全学連の代表。左から2人目が石田書記次長)。石田君は11・1集会の大成功を報告し、「権力のどんな弾圧も、私たちの団結を奪うことはできない。日本では労働者の怒りが戦後50年続いた自民党支配を倒したが、代わって登場した民主党政権は、労働者の味方のような顔をして首切りと賃下げを進めるより悪辣な政権だ。国鉄1047名解雇撤回闘争を貫き、獄中の仲間を奪い返すために、学生も労働者と一体となって闘う。団結して闘えば、必ず支配の鎖をうち破れる! 資本家の政府を倒しましょう」と訴え、大きな拍手を浴びた。(M・J)