11・17北海道初の裁判員裁判に絶対反対で登場
11月17日、北海道労働組合交流センターは、札幌地裁前で道内初の裁判員裁判絶対反対で登場し、傍聴希望者が44席に対して641名と非常に高い関心のなか、ビラとアジテーションで闘いました。裁判員候補者約6千人から抽選で64人に選任手続きへの出席を求め、このうち19人が辞退を認められ、4人には通知が届かなかったらしい。残りの41人が呼び出されましたが、来たのは35人。さらに3人が辞退を希望しましたが、2人が認められ(認められない理由は何だ!)、結局33人から男性5人、女性1人の裁判員が、男性1人、女性2人の補充裁判員が選ばれました。この段階で裁判員制度など破綻している。
「辞退が認められない裁判員制度は現代の赤紙だ。10万円など支払う必要はない」「労働者は労働者を裁かない」「労働者を権力の構造に組み込み団結を破壊して、改憲、戦争にすすむものだ」「動労千葉のように闘って粉砕しよう」と鮮明に訴えるアジテーションで、地裁前の雰囲気は一変した。と言うのも、この日やはり現場に来ていた「裁判員制度を考える会」の裁判員制度の「見直し」「凍結」をお願いするスタンスとは全く異なり、絶対反対の立場を訴えたからだ。
地裁側は、裁判員たちの「選ばれたくなかった」「疲れた」「気が重い」という声がなかったかのように、「真摯に裁判に参加してくれた。感動した」と成功を装っている。裁判官と裁判員が雑談の仲で共通の趣味であることがわかり親しくなった、最後には裁判員どうし連帯が生まれたと、「美談」まで流している。ふざけるな。そもそもなりたくない人が圧倒的なのだ。「裁判員どうしの連帯」これこそ敵権力の狙っていることではないのか。「階級的団結」とはまったく違うものだ。
北海道労働組合交流センターは、どんな闘いにも登場し、闘いの動力車となる決意です。(北海道・KS)