岡山裁判員裁判、「昔の赤紙と同じ。やめてほしい」と候補者
10月6日強行された岡山初の裁判員裁判に対して、「裁判員制度はいらない!大運動・岡山」は制度の廃止を求めて抗議行動を行いました。これに先立つ10月4日には、岡山市中心部で街頭宣伝とデモ行進を行い、裁判員制度廃止をアピールしました。街頭宣伝では「通っている教会で配布するから、今あるビラを全部下さい」と、数十枚のビラを持って帰る女性も。裁判員制度に対する根強い怒りの声を改めて実感しました。
6日は朝8時から、小雨の降る中を選任手続きに出席する裁判員候補者に「拒否しましょう」と訴えビラを配布。「仕事を休んでしぶしぶ来たが、迷惑なことだ」「人の一生を決めるようなことにどうして素人を強制的に参加させるのか」と、その場で話し込み署名に応じてくれた候補者もいました。抗議行動に参加した仲間は「裁判で一番大切なのは真実の解明です。裁判の簡略化で冤罪の増加は避けられず、裁判員はその冤罪の後押し役をさせられることになります。裁判員制度を廃止しましょう」「裁判、判決という権力行使の一翼を労働者人民に強制的に担わせるのは、徴兵制と同じ。まさに現代の赤紙だ」と口々にマイクで訴えました。
抗議行動は開廷直前の午後1時まで続けられました。くじ引きではずれた裁判員候補者が私たちのところにやってきて、「選ばれなくて良かった。昔の赤紙と同じだ。こんな制度はやめてほしい」と、抗議の意思を表明しました。
法廷はCGを使った再現ビデオをモニタに映し出すなど、ワイドショーと化しています。100名の候補のうち、辞退する人が続出して、呼び出し対象は47人、出席は39人。罰則や強制によってかろうじて維持されている制度はもはや破たんしています。民主党・日本共産党も含めて全会一致で成立させたにもかかわらず、労働者人民の8割が公然と反対を表明していることの中に、裁判員制度を廃止に追い込める最大の根拠があります。
11.1の1万人結集の力で、裁判員制度廃止-改憲阻止の闘いを広げていきましょう。(岡山・FE)