2009年10月20日21:55

勝利報告10・10集会、ついに共謀罪を阻止したぞ!

 10月10日、破防法・組対法に反対する共同行動主催で、共謀罪反対闘争勝利!報告集会が、東京しごとセンター(飯田橋)で開催された。衆院解散、8・30総選挙過程で労働者階級の怒りが3度目の共謀罪法案をぶっとばし、自民党支配をなぎ倒した。集会は、戦後階級闘争史上、希有な治安立法成立阻止の勝利の地平を共有しつつ、進行した。

 冒頭、共謀罪廃案に向けた10年間の闘いを、事務局メンバーがスライドで紹介。国会前座り込み、ハンスト、街宣、集会、デモ、署名活動、議員オルグ......。小泉・安倍・福田・麻生の自民党政権と対決して、あらゆる闘争方法を駆使し、ついに廃案をもぎりとった闘いの軌跡が次々と映し出された。
 続いて事務局から基調報告がおこなわれた。国際的組織犯罪条約に警鐘を鳴らす闘いから始まり、その国内法としての共謀罪法案上程以降6年半、15国会を執拗に闘い、06年春激突以降の3年間に渡って共謀罪法案の審議入りを許さず、廃案に追い込んで戦争・治安管理国家化に風穴をあける巨大な成果をかちとったと闘争勝利を宣言。「話し合っただけで罪になる」「現代の治安維持法」と共謀罪に正鵠を射たレッテルを貼って広範な世論を獲得しつつ、現場の弾圧への怒りとの結合を原動力に反撃していったことが制定阻止の大きな要因と指摘した。
 次にリレートークに移った。法大5・28暴行デッチあげ裁判で無罪をかちとった法大生は、団結すれば勝てる、暴処法弾圧と獄中で闘う8人を必ず奪還する、新自由主義大学の攻撃を打ち破って法大キャンパスを学生の手に取り戻すと熱烈に訴えた。また「裁判員制度はいらない!大運動」の武内更一弁護士が、権力の治安維持に国民を動員することを狙う「現代の赤紙」=裁判員制度を、共謀罪もろとも大衆的な力でつぶすまで闘おうと、連帯の決意を述べた。さらに迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧と闘う板垣宏さんが1審無罪判決破棄の控訴審判決を弾劾、でたらめな「共謀共同正犯」論を徹底的に批判した。そして実行行為なしでも弾圧を無際限に可能にする共謀罪の完全廃止まで闘い抜くと檄を発した。その他、新左翼への初適用である組対法弾圧、労働争議のデモ・情宣に対する1億数千万もの損害賠償請求の攻撃などと闘う諸団体からの発言があった。
 最後に足立昌勝関東学院大学教授がまとめをおこない、「おとり・潜入捜査」「司法取引」導入、「警察盗聴の拡大」などの「ダーティーな捜査手法」、警察国家化を策動する新国家公安委員長・中井洽(ひろし)の弾劾声明を満場一致で採択した。
 発足と同時に、不当な逮捕攻撃、労組破壊の全国一斉家宅捜索・弾圧にうって出てきている民主党・連合政権を、11・1の大爆発でぶっとばそう。団結破壊の権力の究極の武器=共謀罪の根を労働者の団結の力で焼き尽くそう。(東京 W)

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