八尾北医療センター労働組合が第9回定期大会
9月7日午後6時より、8・30情勢に真っ向から立ち向かう八尾北労組第9回定期大会が、労組破壊・団結破壊を打ち破ってかちとられた。現場労組員を中心に、八尾北命と健康を守る会、部落解放同盟全国連西郡支部をはじめ、労働者、学生、国賀祥司泉佐野市議など多くの仲間たちが結集した。
冒頭、岡邨洋全国連西郡支部長が、「歴史を分かつ決戦だ。2・26で部落民も一つの労働者として階級の団結で闘い、『生きる』団結をつかみとった。折り合いなどない。八尾北売り渡しの鑑定絶対反対。八尾北労組と一つになってやれるならやってみろと攻めていくことを執行委員会で決定した」と報告。続いて森本政二さんが「2・26で暗い内から僕の家にみんなが向かってきた。自信があふれた。八尾北に国や市が押し寄せてきてもこの団結あれば絶対勝てる」と発言。また、守る会は、郵政民営化で団結を破壊された労働者が生存競争に叩き込まれ家族も巻き込まれている現実を紹介し、「八尾北の民営化には絶対反対でたたかう」と決意表明した。
さらに、関西合同労組大阪東部支部、高槻医療福祉労組「団結速報」グループ、自治体で闘う労働者、関西労組交流センター、全学連が連帯のあいさつを行い、八尾北労組を限りなく勇気づけた。また田中康宏動労千葉委員長やス労自主、全国連品川支部・杉並支部をはじめ全国からの熱いメッセージが紹介された。
いよいよ議案の提起だ。
情勢の核心は「8・30情勢と労働組合の役割-11月労働者集会の決定的位置」だ。
総選挙で自民党が打ち倒された。労働者みんなが食っていけないこの資本主義に激しく怒っている。それは議会制による労働者支配の崩壊だ。「安定の回復など絶対ない。平場での資本家(階級)と労働者(階級)の対決だ。大失業と戦争か、革命か、大激動・大動乱の時代に入った」。11月1万決起で資本と非和解で闘う労働組合を一個の力ある勢力として登場させようと訴えた。
そして、2・26勝利の地平を総括した。「強制執行の脅し-裁判で決まったことだから仕方ないとなれば団結と闘う意志は崩れてしまう。2・26は私たちの闘う意志を新たな闘う意志として作り出し、全国の労働者学生に団結を拡大させた」「部落差別による分断をうちやぶって労働者のひとつの団結をつくり出した。ここに道州制に対して八尾北労組がストライキに決起し闘った意義がある」「この団結こそ生きるための団結だ。この団結にかけきれば誇り高く生きていける」のだ。
ここから運動方針が導き出された。
民営化絶対反対の団結で闘えば必ず勝利できる。「賃貸」をほのめかし「不法占拠」で脅して組合の分断、団結破壊をやってきた八尾市に対して激しい怒りをたたきつけた。「非和解の関係をあいまいにして労働者に幻想をあおり闘いをすり抜けようとする一切の言動を絶対許さない」ときっぱりと宣言した。
8・31付で八尾市に鑑定拒否の抗議=闘争宣言をたたきつけたことは初戦の大勝利だ。たたき出すことが社会を一変させる位置に八尾北があることを敵はよく知っている。『たたき出せるものならたたき出してみろ!』という闘いを突きつけることだけが奇跡のような勝利を可能にする。この闘いの勝利の中にこそ地域住民の命の砦である八尾北を守る道も住宅闘争の勝利もある」のだ。
そして11月1万結集で国際連帯、国鉄1047名闘争、三里塚、法大弾圧や星野闘争などと一個の軍勢となり、民主党=連合政権打倒、地域と四大産別に打って出ようと闘いの方針を提起した。
参加した組合員は、真剣で激しい議論をとおして作り出された議案を満場の拍手で承認した。そして、藤木好枝執行委員長をはじめ新執行部を選出し、最後に特別決議を参加者全員で確認した。
いざ11月日比谷野音へ!共に闘おう。(八尾北労組 A・M)