靖国参拝阻止デモ、右翼の妨害はねのけ貫徹
反戦共同行動委員会の主催で8月15日朝、「閣僚の靖国神社参拝を許すな! 靖国参拝阻止デモ」が220人の労働者・学生が参加してかちとられた。韓国・民主労総ソウル本部の2人の代表も参加し、日米帝の朝鮮侵略戦争を阻止する国際連帯行動として闘われた。
9時に法政大学正門前を出発した反戦共同行動委員会のデモ隊は「閣僚や民主党議員らの靖国神社参拝を許さない。
改憲・朝鮮侵略戦争阻止。麻生政権打倒。法大弾圧粉砕。国際連帯の力で革命を」などのコールを靖国神社に届けととどろかせつつ、飯田橋駅前にさしかかった。すると、日の丸を持ちメガフォンでわめきたてる数人の右翼どもが警察に守られて挑発、デモ隊に襲いかかろうとした。だが、わが隊列は一糸乱れず右翼の妨害と警察の弾圧を敢然と跳ね返して前進した。デモが外堀通りを行く間も、右翼は隊列の周りにつきまとって妨害を試みてきたが、デモ隊は完全にこれを封殺、圧倒的にデモを貫徹した。労働者・学生の反戦、靖国粉砕の強い意思と固い団結を示した。
デモの前に法大正門前で集会が持たれた。反戦共同行動委員会を代表して杉並区議の北島邦彦さんが発言。「麻生は靖国参拝をやめたが、多くの民主党議員が参拝しようとしていることに『政権交代』の本質が現れている。革命が必要だ。靖国神社では日本国民会議が今日、田母神講演をメインにした集会をやろうとしている。徹底的に弾劾する。杉並での『つくる会』教科書採択を阻止し、道州制を粉砕しよう」。動労千葉の川崎昌浩執行委員は「8・15闘争をばねに労働者が権力を握る闘いをつくり出そう。民主労総は、サンヨン自動車ストが示すように労働者の権力を目指して闘っている。国際連帯をかけて8・15を闘おう。7月サンフランシスコ国際労働者会議で『11月派』の闘いが世界と日本に通用することが明らかになった。今日のデモと集会を成功させ、10・11三里塚から11・1労働者集会1万人組織化へ闘おう」と呼びかけた。
韓国・民主労総ソウル本部のチョヒョノ副部長とチョジョンミ組織部長が紹介され、チョヒョノ副部長が「労働者民衆は韓国であれ日本であれ一つ。体は今日一日だが、心は毎日一年中皆さんとともにある。戦争、改憲に反対する闘いは人間の未来を尊重する闘いだ」と感動的なあいさつ。
全学連の石田真弓書記次長が決意表明に立った。「世界大恐慌で支配階級は戦争衝動を強めている。朝鮮侵略戦争を絶対阻止しよう。暴処法弾圧と闘う獄中の8人は戦争衝動と闘っている。新たな暴処法弾圧を断固粉砕する。8・30衆院選はチャンスだ。すべての人民が党派選択を考えている。改憲・戦争、民営化・労組破壊との闘いを4大産別決戦として進めよう。オバマの戦争政策を暴き、オバマ賛美を打ち砕こう。学生は『大学と教育を取り戻せ!』をスローガンに全学連大会をかちとり、11月へ攻め上る。7月国際会議は、現場から労働組合をよみがえらせ、闘う労働者党を建設することで一致。7・25青年労働者集会も同じだ。今日を出発点に10・11三里塚、11・1労働者集会に総決起しよう」。参加者は、闘う決意と団結を鼓舞する各発言に共感の拍手と歓声を送り、デモに出発した。(K)