8・6双龍(サンヨン)自動車争議が終結
5月22日に平沢(ピョンテク)工場を占拠し無期限ストに突入、整理解雇撤回・総雇用を要求し、資本・国家権力との壮絶な死闘を戦い抜いて76日。8月6日午後、労使合意に至り、ストライキ闘争の幕を閉じた。最後までハンサンギュン支部長のもと組合員の団結を守り抜き、大恐慌下の労働者はかく戦うという、労働者階級の真骨頂を示した闘いだった。この一点で偉大な勝利を歴史に刻んだ金属労組サンヨン自動車支部の工場占拠ストは、世界の労働者を鼓舞激励し、サンヨンに続く決起を生み出している。何よりこの日本で、11・1労働者集会1万人結集集としてサンヨン闘争を引き継ごう!
前日5日、殺人的な総攻撃を受け、最後の砦である塗装2工場に退却したサンヨン車組合員らにハンサンギュン支部長は、「最後まで闘おう」と決死抗戦を訴えた。「塗装1工場で火災が発生し、引火物質による危険と安全事故のために退却を命令した」と経過を報告した支部長は、「すべては政府と使用側の強硬姿勢のために労組が戦わなければならなくなった。損賠仮差し押さえ、刑事処罰などすべての責任を支部長が負う」と決意を語り、「私を信じて最後まで工場を守ろう」と訴えた。
さらに支部長は「すべての意見を握りつぶす政府に怒っている。今すぐにでも自決したい心情だ。しかし、生きて勝利しなければならない。同志らの安全の責任を負わなければならない。精神も整えて対話で解決を導く」と強い決意を語った。このような支部長の決意に組合員ら全員が「トウジェン(闘争)!」で応じた。組合員らは塗装2工場と組み立て3・4工場間にある勝利広場側の出入口に灯油など引火性物質を多量ばら撒き、塗装2工場に警察兵力が進入した場合に備え、背水の陣を敷いた。
6日、正午すぎから労使交渉は再開された。サンヨン資本からパクヨンテ共同法定管理人、労組からはハンサンギュン支部長の1対1交渉となった。午後2時50分、合意が成立した。サンヨン自動車が6月8日付で整理解雇した976人中、現在座り込み中の組合員を対象に、自発的選択により無給休職、営業職転職、分社、希望退職などの方法で非常人材運用を実施することとなった。人材構造調整が避けられない場合、会社は当事者と十分な協議を経た上、無給休職と営業職転職48%,希望退職と分社52%の比率を基準とすることで合意した。
6日夕、ハンサンギュン支部長と指導部が塗装2工場内で組合員らと報告大会を開催し、合意内容を報告、組合員の同意を確認した。午後7時30分、ハンサンギュン支部長は決意大会を終えて組合員らと抱き合いあいさつをした。その後、支部長は労使調印式に臨んだ。
組合員らは今回の合意文に対し、整理解雇撤回がかちとれなかったことは悔しいが、最善を尽くして戦ったので後悔はないという雰囲気だ。ある組合員は「10年間働き、整理解雇と4年前に売却されたのが根源だが、イミョンバク政権になってからの1年半、反労働者的政策が我慢できない」と語った。
報告大会でハンサンギュン支部長は「労働者間の傷が埋められないような戦争になった。使用側がこれを誘導した。労働者らは政権と資本の殺人鎮圧に対抗して、生存権を要求しながら戦った」と振り返り、「必ず整理解雇は撤回されなければならないという信念で戦ったが全面的に防ぐことができなかった。同志たちに申し訳ない」と語り、「労働組合22年の歴史上初めての事態だった。私はサンヨン自動車労組設立委員会準備委員長として労組とともに生きてきた。労働者の存立基盤である労組が崩れてはいけない絶体絶命の瞬間が持続している」と、新たなステージでの闘いの継続と組合員の団結を訴えた。
イミョンバク政権と労働者は共存できない。イミョンバク政権打倒に立ち上がるサンヨン労働者とともに連帯し、すべての権力を労働者階級に取り戻そう!(J)