国労共闘が1047名闘争の責任勢力として国労大会に登場
国労共闘と静岡労組交流センター、神奈川労組交流センターは、8月21、22日に行われた国労第77回全国大会(静岡県伊東市)をめぐる攻防を勝利的に貫徹した。自民党支配が崩壊し、その自民党に「不採用問題の政治解決」を哀願する4者4団体路線の破産は明白になった。これに対し、国労共闘や労組交流センターは、1047名解雇撤回、国鉄分割・民営化絶対反対の旗を高々と掲げ、国鉄1047名に責任をとる勢力として鮮やかに登場した。大会攻防は、動労水戸の第2波拠点ストと連帯してかちとられ、11・1労働者集会1万人結集に向けての跳躍台を築くものとなった。
大会前日の20日、国労共闘と静岡労組交流センター、神奈川労組交流センターは、全学連の学生とともに伊東駅前を制圧、大会宿舎に向かう代議員らに、「1047名解雇撤回・破産した4者4団体路線と決別せよ」と訴えるビラをまんべんなく手渡した。同時に、法大学生運動への暴処法弾圧に抗議する署名活動が取り組まれ、大会に参加する国労組合員や伊東市民の署名が多数寄せられた。
大会初日の21日には大会会場のホテル聚楽前に登場。会場内外に入り込み弾圧の機会をうかがう公安警察の妨害を打ち破って、大会参加者へのビラまきを貫徹した。国労本部や4者4団体路線の先頭に立ってきた闘争団一部幹部は、展望を失って意気消沈し、これまでのように国労共闘のビラまきに食ってかかることもできない。1047名解雇撤回の原則を貫けという訴えの圧倒的正義の前に、彼らは沈黙するほかになくなっている。ホテル前から宣伝カーが、「解雇撤回の原則を投げ捨てた国労本部打倒」という怒りの声を大会議場にたたきつけた。
朝のビラまき行動を終えた参加者は、伊東駅前に移動し、11・1労働者集会への結集を訴える街頭宣伝に取り組んだ。午後には、伊東市内で国労共闘、静岡労組交流センター、神奈川労組交流センターの共催で「国鉄闘争総決起集会」を開催、闘う国労組合員や静岡、神奈川の闘う労働者60人が結集した。国労秋田闘争団の小玉忠憲さんや国労小倉地区闘争団で5・27臨大闘争弾圧被告の羽廣憲さんら闘争団員が、あくまで解雇撤回を貫くという不屈の決意を表明し、JRで働く国労組合員らが、青年労働者の怒りと結合しJR体制を打倒すると宣言した。静岡、神奈川の労組交流センターの労働者は、地区を挙げて国鉄闘争に突入すると述べ、参加者はこの日の闘いを起点に11・1労働者集会1万人結集に向けて全力で闘うことを誓い合った。
大会2日目も、大会会場前でのビラまき行動を貫徹。警察に守られ、資本への怒りのかけらもない国労大会を弾劾し、JR資本との対決を訴えて、国労本部ら4者4団体派を圧倒しきった。政治解決路線が破産する中で、4者4団体はますます展望を失っている。大会で通された運動方針は、ただ「組織外のからのさまざまな妨害や介入に対決せよ」と叫び立てているだけのものだ。国労共闘など動労千葉派の闘いだけが国鉄闘争を勝利させることができる。大会攻防は、このことを鮮明にしきった。(K)