2009年7月12日10:24

双龍自動車スト、強制執行許すな!

韓国・民主労総の金属労組双龍(サンヨン)自動車支部が整理解雇撤回を要求して工場占拠ストライキを続ける平沢(ピョンテク)工場に対する強制執行攻撃が切迫している。裁判所が工場退去措置を命令し、いつでも強制退去を執行ができる手続きが完了している。金属労組サンヨン自動車支部執行部15人に対する逮捕令状が出ている。サンヨン自動車側の告訴・告発によって金属労組役員24人と民主労総地域専従を含んだ政治社会団体活動家38人など総62人に対する司法処理が進行している。 保守言論も「外部勢力」介入に責任を転嫁して卑劣なキャンペーンを展開している。

 7月11日には京畿(キョンギ)地方警察庁が平沢工場の四つの門を確保した。正門前に労組が設置していたコンテナを会社側が用意したフォークリフトで撤去した際、これを迎え撃った労組員2人が検挙された。警察部隊200人が工場内に侵入した。労組員1000人は6月27日以来、工場内の塗装工場を砦として立てこもっている。
 5月22日以来の工場占拠ストは7月10日、50日を迎えた。労組が占拠している塗装工場には大量の引火物質が保存されており、これが爆発した場合、半径1~2キロが火の海になるとも予想されている。
 サンヨン自動車支部は11日、緊急声明を発し、「退く所も、押し出される所もない労働者たちにとって塗装工場は最後の砦であり、決死抗戦の戦場、墓場だ」との壮絶な決意をあきらかにし、「15万金属労組の力が必要だ。公権力投入時のゼネスト実践闘争を宣言する必要がある」と金属労組15万組合員に呼びかけた。
 「公権力投入直ちに撤収し、公的資金投入で自動車を生かせ!」で始まる緊急声明は、「"一緒に生きよう"という労働組合の主張に対し、"お前らだけ死になさい"という公権力投入で合意した資本と政府の今日の決定は、結局"第2の龍山(ヨンサン)惨劇をつくる"ということならば、そのようにしろ! しかし、それに伴うすべての責任は使用側と政府にある」「占拠ストライキ51日目、塗装工場を占拠するほかはなかった理由はこれ以上退く所がなかったためだった。退く所も、押し出される所もない労働者らにとって塗装工場は最後の砦で、決死抗戦の戦場、墓場である。大量の整理解雇が今は大惨劇に変わる状況であるのに相変らず対岸の火事場見物をする政界は何をしているのか! 整理解雇だけは防いでくれという労働者らの要求が、そんなにも受け入れない要求だったか!」「公権力によって私たちの戦いが終わることは絶対にない。サンヨン自動車支部は私たちと子どもと家族の人生を守るための正当な戦いが公権力によって踏みにじられるとしても、最後のひとりが残る瞬間まで決死抗戦で対抗することを明確にする」。
 金属労組は15~16日、サンヨン自動車闘争勝利のために金属労組は15~16日全組織拡大幹部ストライキと上京闘争を展開するという方針を決めた。15日にはソウルと首都圏・忠清(チュンチョン)圏が、16日には湖南(ホナム)と嶺南(ヨンナム)地域金属労働者らがサンヨン自動車闘争に立つ。
 「工場の中の労働者らが孤立感を感じてはいけない。 何より実質的な連帯の力を見せなければならない。 すべての力量を集中して、実質的な連帯闘争を成功させなければならない。工場の中の労働者らは工場死守のために決意を新たにする以外、他の行動をすることができる条件はない。彼らに最高、最善の闘争は工場を守ることだ。彼らだけの覚悟と決議だけで、彼らだけの努力と力で工場を守ることはできない。サンヨン自動車闘争はすでに全国的、政治的、全階級的闘争によってのみ結末を見られる」(コミンテク・社会主義労働者政党建設準備会)
 サンヨン自動車支部の闘いは、いま新自由主義と闘う全世界の労働者の闘いそのものだ。彼らの砦=塗装工場は世界につながっている。敵、イミョンバク(李明博)政権と資本はサンヨン闘争をつぶし、金属労組をつぶし、民主労総を解体しようと狙っている。だとするならば、サンヨンで勝つことが労働者階級の歴史的勝利に直結しているというこちだ。サンヨンを孤立させるな! 塗装工場の労働者の闘いを職場へ! 階級的連帯を!(J)

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