民主労総、ゼネスト宣言大会に7000人
7月4日午後、ソウルの官庁街・ヨイドの産業銀行前で民主労総主催の「双龍(サンヨン)自動車問題政府解決要求! MB悪法阻止! 全国労働者大会-汎国民大会」が開かれた。全国から集まった7000人の労働者が「MB悪法阻止/MB独裁粉砕」「公的資金投入/労政交渉争取」の文字も鮮やかなメッセージボードを掲げていた。MBとはイミョンバク(李明博)大統領のことだ。この日、工場籠城ストライキ44日目を向かえた金属労組サンヨン自動車支部の労働者、家族も参加していた。
民主労総のイムソンギュ委員長は、非正規法改悪案の強行とサンヨン自動車平沢工場ストライキ現場への公権力投入に対しては民主労総のゼネストで反撃することを宣言し、「この大会直後から全組織がゼネストの組織化に打って出ることを指令する。新自由主義とイミョンバク政権を墓に埋める瞬間まで戦い続けることができる力強く頑強なゼネストを組織することを要求する。民主労総委員長がその決戦場の一番前で旗を掲げるだろう」と力を込めた。
大会後、参加者たちは与党・ハンナラ党本部に向かってデモ行進。ハンナラ党本部前で抗議集会となった。団結闘争歌が鳴り響く中、参加者がみな携帯電話を取り出し、ハンナラ党への一斉抗議電話を集中した。
集会では全教組のチョンジヌ委員長が、6・18「時局宣言」への弾圧に怒りの声を上げた。△公権力乱用に対する政府の謝罪△言論・集会・良心の自由の保障△競争万能教育政策の中止△教育福祉拡大を盛り込んだ「時局宣言」には1万7000人を超える教員が署名。発表前から「誠実・服従・品位維持の義務および集団行動禁止などを規定した国家公務員法に違反する」「労組の政治活動を禁止した教育労組法に違反する」と事前弾圧にのりだしていた教育科学技術部は6月26日、全員懲戒を強行し、さらに88人を告発、7月3日には全教組本部への捜索・差し押さえに至ったのだ。
サンヨン自動車家族対策委員会のイジョンア代表は「猛暑の中、私たちの夫1000人あまりは工場占拠ストライキ44日目を闘っている。煙突座り込みは52日目となった。一日一日が血がにじむ日々だが、会社側は数日前から断水し、中の人びとを飢えで殺そうとしている。さらに電気まで切ろうとしている」と連帯を訴え、「私たちの闘いは正当であり、必ず勝利する」と語った。
サンヨン自動車支部闘争実践団のパククムソク団長も「十数年一緒に働いてきた同僚らを強制的に動員し、労働者同士を戦わせることがイミョンバク政権の労働政策か!」と怒りを爆発させた。「民主労総と金属労組の連帯闘争があるだけに私たちは必ず勝利する。ハンサンギュン支部長以下、"玉砕ストライキ"中である1000人あまりの同志たちは一歩も退くことなく、イミョンバク政権の誤った労働政策を阻止するまで命をかけて戦うだろう」と語った。
参加者たちは「非正規職を量産するイミョンバクは退陣せよ!」「時局宣言は正当だ。全教組弾圧をやめろ!」「解雇は殺人だ! 整理解雇を粉砕しよう!」「非正規法を撤廃し、人間らしく生きよう!」などとスローガンを叫んだ。
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サンヨン自動車は7月5日、「会社の管理人の許可なしに無断で工場に入って会社の業務を妨害した金属労組委員長などの占拠座り込みを支援する『外部勢力』62人を建造物侵入、業務妨害罪と暴行罪で平沢警察署に告訴した」と語った。サンヨン自動車は先月22日ころ、座り込み中の労組員190人に対する50億ウォンの損害賠償請求訴訟を提起してハンサンギュン双竜車労組支部長など労組幹部9人の賃金を仮差し押さえた。 サンヨン自動車は労組の幹部9人のほかに、労組代議員60人余りの賃金債権についても、仮差し押さえを申請する方針だ。(M・J)