双龍車スト/まさに「解雇は殺人だ!」
この2カ月間で4人の労働者が殺された!
7月2日朝、慶南(キョンナム)鎮海(チンヘ)にある工事現場でキム某氏(33歳)が車の中で遺体で発見された。自殺とみられている。サンヨン自動車昌原(チャンウォン)工場で働いていたキム氏は今年5月、「希望退職」したが、退職金も払われずにいた。同僚の話ではキム氏は借金の返済に困っており、退職金と慰労金を当てにして希望退職に応じたものの、退職金も慰労金も払われないままだった。ヨンサン自動車では2月から賃金未払いが続いており、希望退職者に対する退職金も払われないまま。6月11日に希望退職者に支給されたのは未払い賃金だけだった。
サンヨン自動車をめぐっては5月23日に「神経性ストレスによる脳出血」で集中治療室に入院したオム某労働者が死亡。心筋梗塞で死亡した労働者もいる。さらに6月21日には5月末に「希望退職」した非正規職労働者が首を吊って死んでいるのが発見された。彼も生活苦と借金に追い立てられていた。
◆7・2全国公務員労組26人が建造物侵入容疑で連行!
7月2日午後、金属労組サンヨン自動車支部が籠城ストライキを続けているサンヨン自動車平沢工場を激励訪問した全国公務員労組組合員26人が建造物侵入容疑で警察に連行された。「使用側の許可を受けないで工場の中に入った」というのだ。ふざけるな! ストライキ中の平沢工場を仕切っているのは資本ではなく、労働組合だ。不当弾圧に怒りが沸騰している。
他方、サンヨン(双龍)自動車が労組を相手どって50億ウォン(=約3億5379万円)の損害賠償訴訟を起こしたことが明らかになった。裁判所は2週間ほど時間を与えた後、公権力を動員して平沢(ピョンテク)工場に対する強制執行に出る方針だと報道されている。
7月3日午後、水原(スウォン)地裁平沢支部は、「工場占拠を解いて施設を明け渡しなさい」という内容の戒告状を平沢工場に張り出した。裁判所は組合側に2週間ぐらい時間を与えた後、労組が自主的に明け渡さない場合、警察力を動員して強制執行に出る方針。警察も攻防過程で「ボルトなどをパチンコで撃った」として労組員を殺人未遂容疑での検挙を検討中と言われる。
労組側は自主退去を拒否し、整理解雇撤回まで闘う決意を明らかにしており、事態は緊迫している。(M・J)(ここをクリックすればビデオが見られます)