双龍スト64日、「白旗は掲げない。850の棺桶を用意しろ」
公権力突入から5日目の7月24日、午前10時から「双龍(サンヨン)車事態仲裁のための労使政対策会議」が始まったが、「不法な工場占拠・ストライキの解消が先」という会社側と、「整理解雇を撤回しなければならない」という労組側主張がするどく対抗して難航した。局地戦さながらのスト鎮圧作戦に対する怒りが広がるとともに、「対話と交渉による平和的解決」を望む世論が高まる中、会議にはハンナラ党、民主党、民主労働党と平沢市長、そして全国金属産業労組チョンガプトク委員長が参加した。
だが、サンヨン自動車からは常務のみ、最高責任者のパクヨンテ共同法定管理人は出席しなかった。しかし昼までに、翌25日にパクヨンテ共同法定管理人とチョンガプトク金属労組委員長、ハンサンギュン金属労組サンヨン自動車支部長など当事者らが直接会うことで合意した。マスコミは昼のニュースで一斉に「劇的解決の糸口を見つける可能性が出てきたか」と報じた。
しかし、警察部隊は午後3時20分ころから攻撃を再開! 北門から500人、西門から400人が網と鉄製防護壁などを前面に出して前進配置した。暴力ガードマンらも投入し、労組が占拠している塗装工場への進入路確保に出たのだ。すでに塗装工場から300メートルの位置にあるプレス工場など3カ所を確保した警察は、警察ヘリ3台が上空を旋回する中、塗装工場すぐそばの組み立て2、3ラインと副資材倉庫(MIP倉庫)などへの接近を試みた。労組はタイヤに火を付けて、近隣工場屋上からパチンコでボルトを発射し、地上では鉄パイプを振り回しながら激烈にアタック! 前進と後退を繰り返しながらの戦闘となった。
25日の労使交渉設定と同時に強行された、この全面攻撃はなんだ!
労組は午後7時10分、怒りの緊急声明を発表した。「今日午前から始まった労使政対話は結局、使用側と公権力が反対していることを自分たちの行動で遺憾なく表わした。今工場は戦場だ」「とりわけ催涙液で組合員の肉がただれ落ちている驚愕的事実がマスコミを通じて初めて世の中に知られるや、警察は今日、催涙液無害実験を行った。警察実験の結果、発砲スチロールが溶けた。深さ1センチメートル、長さ10センチメートルがあっという間に溶解。警察も大いに慌てたと報道されている。 しかし、相変らず警察は人体に被害がないという主張を繰り返している。労働者を殺害しようとする卑劣な行為を直ちに中断しなければならない」「工場内の労働者らを殺して、事態を解決するのか! それで会社は火薬庫と違わない塗装工場の消火栓まで遮断したのか! 会社は明確に答えろ」
そして緊急声明は最後に、「会社側は人が6人死んでいっても謝罪の一言もない。 資本と公権力の目にはパチンコは見えるが、6人安置された棺桶は見えないのか。 人が死んでいく中で工場占拠ストライキ労働者らは激昂するだけ激昂した。会社側が対話と交渉を拒否して、工場占拠ストライキ中の労働者に白旗投降を望むならば、850個の棺桶を準備する方がはるかに易しいだろう。殺人鎮圧を直ちに中断して対話と交渉に実質的に臨め!」と結ばれている。
階級戦争の最前線で戦いぬくサンヨン自動車支部の労働者同志たち! 私たちは同志たちの闘いに呼応し、同志たちとともに職場で地域で学園で共通の敵と闘いぬきます。“一緒に生きよう!”(J)
(動労千葉を支援する会のホームページに動画と記事が出ています)