7・22金属労組、サンヨン労働者に連帯しゼネスト決起
7月22日、双龍(サンヨン)自動車ストへのイミョンバク政権・資本による鎮圧作戦は3日目に突入した。午前2時、4時と警察部隊の動きは夜を徹して続いた。昨日、警察はヘリコプターを4台飛ばし、塗装工場の屋上に化学薬品、催涙液を投下。労組が押さえていたプレス工場に侵出、組合員は鉄パイプで応戦、激しい白兵戦となった。警察部隊はプレス工場の屋上まで進入したが、23日もプレス工場での攻防は続いた。警察の動きに連動し、会社側は救社隊と暴力ガードマンに鉄パイプを持たせて工場内に送り込み、塗装工場への接近を試みる。午後には、警察がテーザー銃(注)を発射! 1人の組合員の顔面を貫通(写真)、ほかの2人も足に命中し、負傷した!
労組は救急車を要請したが、警察は医療スタッフは同乗させない、医薬品は搬入させないなどと妨害、救急車が工場に入ることができたのはなんと3時間後だった。さらにヘリコプターから投下されたビニールに入った液体を浴びた発泡スチロールが溶けているのも発見された。投下された液体が塩酸ではないかとも推定されている。本気で労働者を殺そうというのだ! 絶対に許せない! 政府・資本が労働者を殺すというなら命がけで戦い、労働者が生きる道を戦いとるだけだ。
【注:テーザー銃】米国の武器製造業社TASER社が作った非殺傷武器で一種の電気衝撃銃。矢のように見える針を発射して、電気衝撃を与えて高い電圧電流を流す。相手に相当な苦痛を与えるとともに脳が筋肉に送る電気的信号がかく乱されて身体が麻痺して倒れるようにさせる。
22日、民主労総・金属労組はゼネストに投入した! 国会では与党ハンナラ党が言論悪法の職権上程を強行した! 4時間ストに立った労組員らは平沢(ピョンテク)駅およびソウル・汝矣島(ヨイド)をはじめ、全国各地域別に決意大会を開いた。
「最後まで闘って、必ず勝利しよう!」 平沢駅に集まった首都圏・忠清(チュンチョン)圏支部5000人余りの組合員らは「臨時団体協議争奪! 整理解雇粉砕! 公的資金投入、サンヨン車回復! 公権力投入中断! 労政交渉要求! 金属労働者決意大会」を開催した。起亜自動車支部ファソン支会から10421400ウォンの闘争カンパが渡された。サンヨン車闘争を家族対策委に結集して闘っている家族が「昨日ヘリコプターが飛ぶと何かをばらまいた。水なのかと思ったが催涙液だった。80年民主化運動の時に使った催涙液を何時間もばらまいた。工場にいる人びとが殺人者なのか」と怒りを語り、集会前に工場正門前で非人道的な断水措置と食物搬入禁止を糾弾した医療スタッフと人権活動家が警察に逮捕されたことを報告し、「それでも世の中で最も立派な人は労働者だ。その労働者が平等な世の中を必ずかちとろう」と力強く呼びかけた。
午後4時半ころ、決意大会を終えた組合員らは隊列を組んで、サンヨン車工場の正門・裏門とヘリコプター着陸地へのデモ行進を始めた。ヘリコプター着陸地には催涙液などが用意されており、これを追及した労働者らに警察が襲いかかり、強制連行が行われた。サンヨン車工場正門前でも警察の阻止線と対峙中だ。
金属労組は22日4時間ストに続き23日にも4時間ストを展開する。25日午後3時には全国労働者大会を平沢工場前で開く予定だ。(J)