7・21双龍車労組、警察の鎮圧作戦と激突
激突の一昼夜がすぎた7月21日早朝、スト鎮圧作戦が再開された。警察部隊は増強され、消防車、放水車など各種車両も増強された。警察特攻隊も待機態勢に入っている。「対テロ特殊部隊」と言われるこの警察特攻隊が去る1月、龍山(ヨンサン)撤去民の強制執行に空から投入された結果、死者5人を出す大惨事が引き起こされたのである。午前6時すぎ、この日の戦いが始まった。工場に接近を図る警察部隊に対し、労組が塗装工場の屋上から射程距離200メートル以上の大型パチンコでボルトを発射。火炎ビンも飛び、着火した古タイヤの黒煙が平沢工場を包んだ。
午前11時半ころには上空を低空で旋回するヘリコプターが塗装工場の屋上をめざして白い液体がぶちまけられた。催涙液だ! さらに催涙液投下のヘリは3機に増えた。そのヘリを歓迎する会社側の歌と「公権力が投入される前に早く抜け出して家に帰ってください」などという「啓蒙放送」が響く。労働者をどこまで愚弄する対応か! 交渉を拒否し、死ねとばかりの鎮圧作戦を強行しているのは政権と資本だ。これがイミョンバク政権が推し進める新自由主義の正体だ。
午後6時半、警察部隊は塗装工場の西方300メートルに建っているプレス第2工場と新プレス工場に接近。ここには労組が常駐しており、火炎びん、パチンコが飛び、鉄パイプでの血みどろの白兵戦となった。
民主労総は7月22日、双龍自動車ストへの公権力投入による殺人鎮圧決死阻止を掲げてゼネストに突入する。非正規職法改悪と言論統制を狙った言論悪法との国会攻防も頂点に達している中、「MB悪法阻止! 双龍車闘争勝利!」を2大課題として80万民主労総が立ち上がろうとしている。
工場占拠62日目に突入、塗装工場に赤旗が翻っている。どこにも退くところのない労働者が整理解雇撤回と総雇用死守で団結し、「ともに生きよう!」と戦いぬいている。労働者の新たな歴史がここから始まる。(J)