圧倒的な共感の裁判員反対デモ 新潟
5月16日、裁判員制度反対の街宣とデモが新潟市内の繁華街・古町で行われ、圧倒的な注目と「裁判員制度廃止しろ」の共感を呼んだ。街宣でも、デモでもチラシを受け取った労働者・市民との討論が起こり、「なんでこんな制度が決まったんだ」「迷惑だよ」「俺も反対だ」などの声が次々と上がっている。商店街では店から飛び出してきて、「がんばってくれ」と手を振る商店主も複数あらわれた。
昨年11月につづく2回目の行動は、目前に迫った裁判員制度への労働者人民の怒りを結集する闘いとして、全マスコミが取材にくるという圧倒的注目を浴びる闘いとなった。これからさらに新潟県内で街宣を強化し、21日には裁判所前での大街宣で裁判員制度を迎え撃つぞ。
今回の行動を呼びかけたのは、<裁判員制度はいらない!大運動in新潟>。弁護士と百万人署名運動、キリスト者等で準備し、弁護士オルグや労組オルグを進めてきた。集会・デモには、新潟地域一般ユニオンや全港湾、労組交流センターなどの労働組合も参加し、約50名が集まった。
新潟弁護士会において奮闘してきた高島章弁護士は、「制度実施を目前に控えてデモをやっても無駄ではないのかと言う質問を受けたが、そんなことはない。実施後も闘いの場は広がり、矛盾は顕在化する」と、制度廃止を目指して闘い続ける決意を述べた。百万人署名運動からは、「裁判員制度の狙いは国家による国民動員。より良い制度にという推進論者は、支配の危機を乗り切るための労働者の取り込みによる戦争動員の攻撃だと見ない」と訴えた。キリスト者は人を裁くことへの虞(おそれ)を、青年労働者はいま法政大学で起きている常軌を逸した学生弾圧との共通性を明らかにした。最後に制度廃止を目指して「団結ばんばろう!」で締めくくり、デモに繰り出した。
既成の「左翼」、「市民派」が推進派に堕する中、唯一の「裁判員制度」絶対反対派として、古町通り縦断デモを敢行した。さあ、21日には新潟地裁前で三の矢を射るぞ!(新潟・NS)