英RMT鉄道労働者が仲間の解雇撤回を掲げ24時間スト
英RMT(鉄道・海運・運輸労組)に属するロンドン地下鉄ビクトリアラインの約180人の運転士を含む鉄道労働者は、5月20日夜9時から21日夜9時までの24時間ストライキを行なった。ビクトリアラインは、ロンドンでも乗降客が多く、一日60万人以上が利用する。ストは第一に、解雇されたカール・キャンベル運転士の復職要求を掲げて行われた。
解雇の理由は、電車が駅に着いたときに、プラットホームの反対側のドアを間違って開け、その後、正しい回復手順に従わなかったということだ。しかしこれによって、けが人がでたわけではなく、なによりも、反対側のドアが開かないようにするためのフェイルセイフ機能を経営者側がこの路線だけに組み込んでいないことによるものだ。すべての他の地下鉄ラインには組み込まれている。RMT労働者は解雇撤回と運転保安闘争としてストライキを闘ったのだ。
このストは、4月21日から22日にかけての同じく24時間ストを引き継ぐもので2度目となる。6月にも3度目が予定されている。
世界大恐慌下での労組破壊攻撃としてある運転士の解雇攻撃に対して、RMTの労働者たちはILWU同様「一人への攻撃はみんなへの攻撃」をスローガンとして掲げ、連続したストを断固として闘いぬいている。〔YTK〕
写真上はストに決起したRMT労働者。写真中はキャンベル運転士。写真下はスト当日の張り紙。「RMTのストのため本日ビクトリアラインは運転中止」とある。