米バーモント大学で学生が予算カットに反対して授業放棄
4月9日、アメリカ北東部・バーモント州のバーモント大学で近年まれに見る大きな闘いが爆発した。1000人の学生が授業を放棄し、集会・デモと学長抗議行動を行ったのである。提案された予算削減案によれば、107人の講師・スタッフが雇い止めにされ解雇される。1クラス当たり学生数が増やされ、しかも学費が値上げされる。他方、フォーゲル学長を始め幹部たちはウォール街の連中のような多額の給料とボーナスを受け取っている。学生たちは集会後、管理棟に入り、副学長に要求を突きつけた。
「解雇を撤回しろ!」「学部教職員の労働組合結成に干渉するな!」「幹部はボーナスを返せ!」「フォーゲル学長は首だ!」「野球部、ソフトボール部を復活させろ!」「学生と職員を大学の意志決定に参加させろ!」 そして4月22日、学生たちは再び管理棟に入って抗議行動を行った。これに対して当局は警察を導入し、「不法侵入」で34人の学生を逮捕させた。学生たちはすかさず、バーモント大学警察署前で釈放を要求して抗議行動を行った。まさに法政大学の現実そのものではないか。新自由主義とその破産のもとで、帝国主義ブルジョアジーの攻撃は必然的に全世界で同じような質を持ってきている。
バーモント州はカナダのケベック州と隣接し、観光や農業・畜産業を中心とする、ふだんはのどかな州だ。そこでこのような未曽有の闘いが爆発した。ヨーロッパでもこの4月、フランスでもドイツでもイタリアでも学生による大学占拠闘争が頻発している。4・24法大解放闘争は、全世界で巻き起こる学生の闘いに体を張って連帯し、その最先端を切り開く闘いとしてかちとられた。(ST)