ロンドンでG20抗議のデモ隊が銀行に突入
4月2日、ロンドンで開催されたG20金融サミットに抗議する大規模なデモが爆発した。警察はサミット会場を中心に半径半マイル(約800メートル)以内を立ち入り禁止にし、かつてない規模の厳戒態勢をしいたが、これを打ち破る闘いが前日の1日から始まった。戦争と金融犯罪、住宅問題、環境問題などに関する帝国主義的強盗どもの世界会議を弾劾する約5000人のデモ隊は、ロンドン中心部の金融街シティーなどで抗議デモを行い、警備の機動隊と激突した。
このデモの渦中で一人の男性が意識不明の重体となって病院に搬送されたが、病院で死亡した。
ロンドン中心部の4カ所に集合したデモ隊は、警察の警備を圧倒する抗議行動を行い(写真)、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)支店の窓ガラスを破り、行内に突入した。この闘いで30人が逮捕されたほか、全体で88人が逮捕された。
翌2日にも、ロンドン市内でサミット反対のデモが行われた。
これに先立って3月28日には、ロンドン市内でG20に抗議する数万人のデモが行われた。ヨーロッパ各国からも多くの労働組合活動家や労働者人民が参加した。 この日のデモ行進は平和的に行われたが、資本家を手厚く救済しながら、労働者階級に矛盾をしわ寄せする政府に対する怒りの声が高まっていることを示すデモとなった。(TZ)