米陸軍の戦闘指揮訓練センター着工式典粉砕に決起
4月2日、婦人民主クラブ全国協議会・神奈川労組交流センター湘北ブロック・百万人署名運動湘北連絡会は、米陸軍の戦闘指揮訓練センター着工式に対して、基地撤去をめざす県央共闘会議の呼びかけにこたえ労働者市民約50名とともに抗議行動に立った。午前9時半から米陸軍相模総合補給廠の基地内で行われる式典には、米軍・防衛省・市の関係者らも出席するというので、補給廠西門前に陣取り、横断幕や旗を広げ抗議の集会を行った。
新たに設置が予定される戦闘指揮訓練センターは、3300平方メートルの広さをもち総事業費17億円、2010年9月完成をめざしている。米軍再編にともなって、米第一軍団司令部がキャンプ座間に配備され、陸自中央即応集団司令部の移駐が予定される中での恒久的な施設。第一軍団司令部の配下にあるハイテク機器満載のストライカー戦車部隊の指揮所訓練が想定されている。米軍と陸上自衛隊が共同の訓練を繰り返し行うことで、習熟度を増すとうたわれている。これらがコンピューターを使って共同して「本土防衛、局地戦・ゲリラ戦を想定した」シミュレーションを日常的に積み上げるのだ。「野外訓練などと違って環境への負荷が少ない」だと! 冗談じゃない! 文字通り「一緒に訓練し、寝起きをともにし、一緒に出動する」という「日米軍事一体化」そのものだ。
抗議集会では、婦民全国協代表の代表である西村綾子相模原市議がマイクをとって、「世界恐慌に突入し、資本主義が終わりを迎えた中で、支配者どもは戦争に向かっている。補給廠では訓練はしない、自衛隊は入れないとしてきたことも反古(ほご)にして戦争体制をつくっていくことは断じて許せない。この場所は、ベトナムへ送られる戦車を労働者市民の団結で実際に100日間止めた場所。戦争を本当に止められるのは労働者の職場からの団結した闘いだ。闘う労働運動をよみがえらせよう」と訴えた。北朝鮮の人工衛星発射に対する迎撃体制など、一連の戦争への衝動を募らせている日帝に対して、職場・地域でとなりの仲間を組織し闘っていこう。(神奈川・T)