中国・河北省で紡績労働者4千人が6日連続のストライキ
3月27日以来、河北省保定市の元国有で現在は香港資本企業となった紡績工場(依棉集団)で、工場閉鎖・リストラの動きを知った労働者4千人が連続ストライキに立ち、自発的に工場防衛隊を組織して、会社による工場からの設備運び出しを阻止するために工場を包囲している(写真)。ストは4月1日まで6日間継続され、さらに続いているようだ。
地方政府の管轄下の国有企業が04年に株式会社に制度改革すると同時に、香港企業に売り渡された。その際に大量の早期退職による人員削減があり、残ったのは4千人だったが、地方政府も会社も、早期退職者に規定の経済補償を与えなかった。そうした事情の下で、金融恐慌の波及を受けて香港資本企業が危機に陥り、工場を閉鎖し、人員削減をしようとした。この動きをつかんだ4千人の労働者が、死活をかけてストライキに立ち上がったのである。
労働者の要求は、国有企業からの譲渡の際に、国有資産の流出があったのではないか、さらには04年の段階での早期退職者の経済補償が支払われていない問題など、制度改革問題の過程における問題を含んでおり、地方政府と企業の結託に関わる問題も突き出している。地方政府は表向き労働者と交渉をしているが、私服警察を労働者の家族を装って投入して、現在ストライキを破壊・終息させる策動を行っていると見られる。(TN)