2009年4月30日20:26
4月30日、恩田君、倉岡さんら6学生の奪還を目指して、法大正門から総長室→麹町署へのデモが闘われた。約60人が参加した。
4月24日、1500人の法大解放集会が爆発したことに震え上がった法大当局と警視庁は「東京都公安条例違反」をデッチあげてその場で文連副委員長の恩田亮君、倉岡雅美さんら5人を逮捕、さらにその後の麹町署抗議の際に1人を不当逮捕した。絶対に許せない!
6人を直ちに奪還しようとこの日のデモが闘われた。昼休みに正門前で集会がもたれた。キャンパスの中では洞口さんらが法大生にビラをまく。異常な弾圧体制を敷く当局職員がしつこくつきまとい、露骨な妨害を行う。激しい攻防が続いた。これと連帯して、正門からキャンパスに向かってアジテーションがとどろいた。法大文化連盟の斎藤郁真委員長、全学連の織田陽介委員長、関西の学生や都立大の学生らが次々とマイクを握り、"監獄大学=法大を粉砕し、法大解放へともに闘おう""大学を学生の手に取り戻そう"と呼びかけた。キャンパスのあちこちに学生たちがたくさん座り込んで発言に聞き入る。医療労働者も駆けつけマイクを握り、「団結して法大を解放しよう」と力強く呼びかけた。労働者の訴えに、多くの学生が聞き入った。
集会後、デモに出発。法大総長室前で弾圧の元凶=増田総長を徹底弾劾、意気上がるデモ隊はさらに麹町署に進撃した。署の前では警察が厳戒態勢を敷いていたが、デモ隊は恩田君に届けとばかりに声を張り上げて「奪還するぞ!」「麹町署を爆砕するぞ!」と怒りをたたきつけた。
デモ隊はさらに四谷駅方向へ進撃、法大から叩き出したジャージ部隊=暴力ガードマン「ジャパンプロテクション」の本社を直撃、
「絶対に許さない!」と怒りをたたきつけた。(N・K)
2009年4月30日10:18
広島中央メーデーは、4月29日、広島城に隣接する中央公園で開催された。広島県労組交流センターの仲間は、1500枚のメーデー・ビラと4・25尼崎闘争を報告した「国鉄情報」を配布した。用意したビラは完全に撒ききった。例年にない受け取りであり、情勢が一変して世界大恐慌に突入して、労働者が闘う方針を求めていることが実感できた。「改憲、戦争と民営化・労組破壊にたちむかう闘う労働組合の潮流をつくろう」「国鉄1047名解雇撤回! 道州制-民営化を粉砕せよ」の大横断幕は注目の的だ。
また「闘う労働組合をよみがえらせ大恐慌を資本主義の打倒へ」のビラの大見出しを食い入るように見ている労働者が多くいた。百万人署名広島連絡会の仲間も「つぶせ!裁判員制度」のリーフレットを1600枚以上、瞬く間に配布した。ものすごい関心の高さだ。4・21集会の大成功で確信した「裁判員制度はつぶせる」という思いを新たにすることができた。
連合幹部を弾劾する現場労働者の激しい怒りのアジテーションが、お祭りムードのメーデー会場に響きわたった。ほとんどの労働者が、にこやかにビラを受け取っていく。
この状況にあせった連合広島は、今年、初めて「ビラを撒くな」「受け取るな」「連合と関係ないビラだ」と揃いのジャンパーを着た部隊を出して妨害してきた。彼らは「敷地外へ出ろ」とマンツーマンで排除しようとしてきたが、仲間は、結集してくる労働者の前で、断固として引かずにやりあいながら、アジとビラ撒きをやりきった。耳目を引いたために、かえってビラの受け取りが良くなった。ジャンパー部隊の一人が「殴ったな、警察を呼ぶぞ」とすごんだが、こちらは全くひるむくことなく情宣活動を貫徹した。大勝利だ。
マツダ・三菱といった基幹産業の御用組合幹部は、大恐慌情勢の中で、会社の危機が自らの破滅に直結しているためか、全く迫力がなくグラグラだ。こんな幹部どもぶっとばして、闘う労働組合を全ての職場によみがえらせよう!
なお、広島県労組交流センターの仲間は同日、尾道地区でもメーデー会場に登場して、400枚のメーデー・ビラを撒ききった。(広島・D)
2009年4月28日20:00
「裁判員制度はいらない!大運動」は4月27日、国会前集会と記者会見を行った。国会前集会には弁護士先頭に各市民団体ら約40人が結集(写真)。4・21集会で発せられた5月21日実施阻止の1カ月決戦の第一弾闘争である。午前中には制度廃止を求める署名1万2千筆を国会に提出した。国民の8割が反対している裁判員制度。だが国会議員は全会一致で賛成している。何が民主主義だ! 腐った国会を徹底的に弾劾する行動だ。
司会を務めた武内更一弁護士は「国会は動揺している。『裁判員制度を問い直す議員連盟』も出てきている。実施したら政府が倒れるという力を示し、下からの運動でぶっつぶそう」と力強く呼びかけた。
鈴木達夫弁護士は、「裁判員制度を柱とする司法改革は、国鉄分割・民営化以来の〈戦争・改憲と民営化・労組破壊〉の新自由主義『改革』であるが、その全体が動労千葉をはじめとする闘いによって全面破綻しようとしている」と指摘。裁判員制度についても「宣伝すればするほど『現代の赤紙だ』など怒りが充満していく。憲法に人を裁く義務などどこにあるのか! 破産している」と喝破した。闘えば勝てる。しかし、国会議員は裏切り、とりわけ実施前日に「明日からあなたも裁判官」と制度推進集会をもつ日本共産党などの体制内勢力が「最後の救済者」として登場している。鈴木弁護士は「これらの勢力を絶対に許さず、5月14日、最高裁-法務省-日弁連という実体権力に数倍、数十倍のデモをかけよう。絶対にひっくり返せる!」と檄を飛ばした。
大運動の呼びかけ人の高山俊吉弁護士は「最高裁が『裁判員裁判では詳細な事実認定は難しいのに、メディアや国民は事実認定できると思い込んでいる』と言っている」と暴露。最高裁が裁判員裁判では「まともな」裁判などできないと自認しているのだ。さらに裁判員制度の対決点が「国民の司法動員にある。戦争動員は絶対反対以外にない」と断言し、司法動員に屈服する日本共産党を徹底弾劾した。
街頭も熱い。大運動の事務局次長・川村理弁護士、婦人民主クラブ全国協議会、破防法・組対法に反対する共同行動、百万人署名運動杉並連絡会の長谷川英憲さん、百万人署名運動事務局がこの間の街頭宣伝行動など各地の闘いを報告。4・21集会には生まれて初めてデモに出る人も多数いたという。「怒りの声が充満している。必ず勝てる」と皆が勝利の確信に燃えて発言した。
また法大弾圧弁護団の森川文人弁護士や法大生もかけつけた。
集会後は、東京地裁の司法記者クラブで記者会見を行った(写真)。マスコミ各社が会場いっぱいに集まり、反対運動への注目の高さを示した。第2、第3弾の闘いを波状的にたたきつけよう!(KZ)
5月14日(木)、霞が関デモ(最高裁-法務省-日弁連)/11時・社会文化会館集合。5月20日(水)、銀座デモ/19時発・日比谷公園霞門前(弁護士会館前)に大結集しよう!
2009年4月27日19:18
4月26日、泉佐野市内で「関西新空港絶対反対泉州住民の会2009年度総会」が開かれた。60名が集まり、関西新空港闘争に勝利する方針が決定された。
恐慌情勢のなかで開かれた今年の総会は、「ついに関空闘争が勝利する時代がきた!」という基調で始まった。昨年までの総会と一変した。緊張感がある総会になった。
世界恐慌は関空を直撃し、便数が激減している。関空を救済するために橋下府知事が先頭に立ち、道州制の中心に位置づけた。労働者、労働組合と激突する時代が目の前に来ている。関空闘争は、労働者階級の闘いだ。市民運動主義では勝てない時代になっていることを鮮明した。泉州住民の会は、青年労働者が役員になって元気に闘っている。関合労泉州支部が入会した。役員が総決起して総会を成功させた。方針では「7月関空反対全国集会は、泉州住民の会の力で成功させる。西郡支部には今年は必ず発言してもらう」と宣言した。
国賀祥司事務局長(泉佐野市議)がパワーポイントを使って活動方針を提起した。「昨年から始まった世界恐慌は、まだ始まったばかり。これから本格化する。関空は便数が激減している」「これまでのねばり強い運動は圧倒的に正しかった。ついに勝利する時代がきた!」と宣言した。そして「圧倒的多数の労働者が資本主義打倒に立ち上がる。そして関空闘争を闘う」「道州制を推進する橋下との闘いが決定的。橋下は関西州の中心に関空を据えた。労働者と共に闘う」「市立病院の独法化は民営化であり、道州制の攻撃そのもの。職員の首切りと賃下げのため。医療を金もうけの手段にするもの」と批判した。そして「労働組合と共に関空闘争を闘う!7月全国集会は泉州の力で成功させる!」と締めくくった。
来賓として、永井満淡路町空港反対同盟代表と山本善偉新空港反対東灘区住民の会代表があいさつした。
また、入江史郎ス労自主労組委員長、深町加代子豊中市職組女性部長、藤木好枝八尾北労組委員長、田中関合労大阪東部支部長が連帯のあいさつをした。
メッセージが、三里塚反対同盟、森田恒一前代表、都政を革新する会、婦民全国協からとどけられた。
世界恐慌情勢下、関空闘争が三里塚に続いて圧倒的に前進することを確信させる総会になった。関空闘争は橋下の弱点になる。7月全国闘争を闘おう!(泉佐野・R)
2009年4月27日10:48
韓国鉄道公社(コレール)が5115人の人員削減計画を発表したことに対し、鉄道労組が阻止闘争に立ち上がることを表明した。
鉄道公社は4月23日、韓国鉄道史上最大規模である5115人の人員削減計画を決定した。これに対して鉄道労組は、報道資料をとおして「人員削減は明らかに労使協議事項であり、労使はまだ一度も協議していない。5115人の人員削減は、外注化の拡大を宣言し、対国民サービスを放棄する行為」と批判した。
鉄道公社の社長であるホジュニョルは、なんと警察庁長官の出身で、2005年の長官在任時にデモを強硬鎮圧し農民2名を死亡させ、赴任8か月で辞任している。
ホ社長はまた、赤字経営の仁川空港鉄道(空港鉄道株式会社の所有)を買収するとも語っており、これに対して鉄道労組は、「赤字を理由に人員を削減すると言い、一方では仁川空港鉄道を買収して赤字を増やすのは矛盾だ。仁川空港鉄道買収のように人員削減も政府の財政負担を鉄道職員と国民に転嫁するもの」と批判した。鉄道公社は現在6兆ウォン(約4300億円)の借金を抱えており、仁川空港鉄道を買収した場合、これにさらに3兆4千億ウォンの借金が加わることになる。
ホ社長はこのほかにも、就任1ヶ月の間に、鉄道労組に対する70億ウォン損害賠償請求、団体協約改悪策動、職員福祉の縮小など労組破壊攻撃を次々と打ち出している。
今回の大量人員削減攻撃に対し鉄道労組は25日、組合員5000人が参加する中、ソウル駅で「鉄道労働者総力決意大会」を開き、「『警察社長』が鉄道を破綻させる。 5115人の人員削減を撤回し、仁川空港鉄道根本対策を講じ、労組弾圧を中止せよ」と要求した。(写真)
鉄道労組のキムギテ委員長は、「現場でもう一度、鉄道労働者の強固な闘争を組織すべき時だ。鉄道に向かうこの弾圧を、2万5千労働者の闘いで阻み、国民の鉄道を作ろう」と述べた。
鉄道労組は、決議文をとおして「110年の鉄道が一日で破綻しかねない。鉄道労働者は公共鉄道建設を放棄しない。イミョンバク政権と警察社長の鉄道破綻政策に対して可能な限りの方法を動員し、闘争に突入する」と表明した。
赤字を口実とした大量首切りと民営化、労組破壊――まさに日本の国鉄分割・民営化型の攻撃だ。分割・民営化体制と今も闘い続ける動労千葉を先頭に、第2次国鉄決戦を闘いぬくことこそ連帯の道だ。(H)
2009年4月27日01:44
The best introductory textbook to Marx's Capital now ready!
マルクス・エンゲルスがまだ生きていた時代、1871年パリ・コミューンの世界史的衝撃がいまだ覚めやらぬ1873年、ドイツ社会民主党の革命的青年労働者ヨハン・モスト(1846年2月生)が獄中で、『資本論』を引用・抜粋しつつ労働者のための『資本論』入門書を執筆しました。ときにモスト27歳。彼は、『資本論』第1巻全25章を、大胆にもわずか12章・百数十㌻のパンフレットにまとめたのです。それが、『資本と労働――マルクス「資本論」のわかりやすいダイジェスト』です(1874年刊行)。
1年後、それにマルクスが自ら念入りに加筆・修正を行いました。それが同著の改訂第2版です(1876年刊行)。その結果、それは全体の22%が『資本論』からの引用、さらに全体の20%がマルクス自身の加筆・修正・書き下ろしという、他に例を見ないユニークな『資本論』入門書となりました。全世界に『資本論』の入門書は数え切れないほどありますが、マルクス本人が手を入れたのは唯一これだけです。
世界大恐慌は日々、革命情勢を成熟させています。資本家階級を打倒し、プロレタリア革命を実現する時代が間近に迫っています。「いまこそ『資本論』を読もう!」「いまこそ『資本論』を労働者の手に取り戻そう」という情勢の到来の中で、その強力な手引きとして、『資本と労働』新訳刊行委員会は今回、この改訂第2版の新訳発行に踏み切りました。
新訳『資本と労働』は三つの特長をもっています。
1)これまでの誤訳を訂正し、つとめてわかりやすい文章にしました。
2)原文にはない節見出し・項見出しを新たに設定して学習しやすくしました。
3)『資本論』からの引用個所とマルクスが書き加えた部分を丁寧に表示しました。
「全人類をきょうだいにするシンボル・赤旗のまわりに社会革命の兵士たちを次つぎに連れて(くる)」(135㌻)ために、この学習テキストを職場で学園で地域で縦横無尽に活用しましょう! 革共同=〈『共産党宣言』と『資本論』の党〉として国内的・国際的に圧倒的に登場し、党派闘争を攻勢的に貫徹して、組織建設を力強く推し進めましょう! (頒価1000円)(『資本と労働』新訳刊行委員会・KH)
2009年4月26日10:12
2009年4月25日17:35
USA: Students' walkout against budget cuts at University of Vermont
2009年4月25日16:20
法政大生の歴史的決起が始まった! 4月24日、市ケ谷キャンパスで行われた法大解放総決起集会に、6学生の逮捕を打ち破り、法大生、全国の学生、動労千葉と青年労働者など1500人が大結集した。
2009年4月24日22:45
法政大生の歴史的決起が始まった! 4月24日、市ケ谷キャンパスで行われた法大解放総決起集会に、6学生の逮捕を打ち破り、法大生、全国の学生、動労千葉と青年労働者など1500人が大結集した。 写真集へ
大学に抗議すると処分、逮捕。「営業権」を掲げ学生がビラを取ることも禁止。公開質問状も無視。我慢の限界だ!
文化連盟の斎藤郁真委員長は「学生諸君! これが法大の姿、学生を商品として扱う新自由主義だ。こんな社会に可能性はない。社会を変革しよう。自由を取り戻そう。集会やるぞ! デモに出よう!」と呼びかけた。
法大当局はこの日も正門とキャンパス中央を封鎖。しかも学生・労働者の決起に震え上がった法大当局・国家権力は、「無届け集会」なる公安条例違反容疑をデッチあげ、正門前の集会さえ禁止し、3百人の警察権力が学生らに襲い掛かかってきたのだ。
ふざけるな! 警察権力との大激突が始まる。この中で闘いの先頭に立つ文化連盟副委員長の恩田亮君、倉岡雅美さんら5学生が逮捕。さらに怒りは爆発。内乱的状態となった正門前に、どんどん法大生が合流してくる。校舎からも身を乗り出して皆が注目。新入生を始め学生・労働者は法大当局・警察権力を徹底弾劾し、実力で集会をうちぬいた。
総長室デモには500人が決起。デモ終了後の麹町署への当然の抗議行動でも警察権力は1人の学生を不当逮捕した。
内乱的決起が始まった法大闘争は革命的労働者も結集し、日本革命・世界革命の最先端の闘いに躍り出たのだ!(K)
2009年4月24日21:50
4月23日、三里塚の天神峰現闘本部裁判の弁論が千葉地裁で開かれ、反対同盟事務局長・北原鉱治さんへの証人尋問が行われた。
開廷後、葉山岳夫弁護士を先頭に弁護団全員が次々と立って、仲戸川の訴訟指揮を弾劾する意見陳述を行った。「忌避を申し立てられていながら被告側のいない開廷を強行し、証人まで取り消すとは何ごとか」「法律家として恥ずべきこと」「ビデオリンク方式での証人調べは公開原則の破壊だ。石橋恵美子証人の再喚問を求める」
仲戸川は鉄面皮を装いつつ動揺を隠せない。
いよいよ北原さんが証言台に立った。
海軍での戦争体験から「戦争は二度と行ってはならない」との強い思いを抱いたこと、地元住民には何の相談もなく突如知らされた三里塚新空港建設の閣議決定への怒り、闘いの当初から「軍事空港反対」を掲げた意味についてなどが語られた。
そして現闘本部建物について、反対同盟発足の熱気の中で石橋副委員長が土地の提供を申し出たこと、反対同盟農民と支援の労働者・学生による建設資材と労働力の提供で建てられたこと、88年に鉄骨造り3階建てに増築したこと、90年に2千人の機動隊により包囲・封鎖されたこと(この時北原さんは捜索の立会人として17時間も建物内に拘束された)を歴史を追い証言した。
最後に「木造建物は存在している。現場検証を行えば一目瞭然だ。私が案内すると言うのになぜやらないのか。今の裁判所のやり方ではだれも信頼しない」と厳しい批判を突きつけ、法廷を圧倒した。NAAの代理人弁護士はこの迫力に打ちのめされ、反対尋問を完全に放棄した。
次回6月25日、萩原さんへの尋問に傍聴・支援に駆けつけよう。
2009年4月24日21:44
4月21日、千葉地裁で三里塚の市東孝雄さんの二つの農地を巡る裁判が連続して開かれた(①市東さんが千葉県を訴えた行政訴訟と②NAAが市東さんの農地の明け渡しを求めた民事訴訟=農地法裁判)。
午前10時半に行政訴訟が開かれた。
葉山岳夫弁護士が陳述に立ち、農業・農地を守るべき機関が空港の農地取り上げ攻撃の手先となった経緯を追った。06年9月に開かれた千葉県農業会議では、反対同盟農民や支援者が多数傍聴する中、抗議の声を踏みにじって市東さんの目の前で「許可相当」の議決を行ったのだった。こんなものを元にした県知事の許可などまったく違法・無効でしかない。
そして、このときの農業会議の議事録を証拠として提出を求められると、県は発言者の名前を黒塗り抹消したコピーを出してきた。こんなものが証拠になるか! すべて明らかにせよ。
11時10分からは同じ裁判長、同じ法廷で農地法裁判が開かれた。
原告NAAは前回2月に弁護団が出した「賃貸人としての地位をいつ取得したのか」との肝心要の決定的な求釈明に対し、2カ月以上経ってもまったく答えられない。農地強奪攻撃は、次々と矛盾とほころびを露呈している。県知事の違法な許可決定に基づいたNAAの提訴はそれ自体違法だ。今すぐ取り下げろ!
次回7月21日も裁判が二つ続けて開かれる。傍聴に全力で参加しよう。
2009年4月24日06:54
4月23日、麻生政権と自民・公明の与党は「海賊対処」法案の衆院可決を強行した。ソマリア沖への自衛隊派兵を恒久化し、武器使用制限を撤廃し、侵略出兵の一大エスカレーションを図るものだ。9条改憲への反革命クーデターだ。断じて許すな! 日帝・麻生政権に対する労働者階級の怒りの総反撃を今こそたたきつけよう。法大決戦、国鉄を軸にした4大産別決戦をぶちぬき、オバマ・麻生打倒の6・14大闘争の爆発へ攻め上ろう!
法案は、自衛隊が「海賊船」とみなした船舶への武器使用を可能にする。攻撃の結果、相手を殺してもいい。外国船をも護衛の対象にし、活動海域の制限もなく、「海賊対処」の名目ならソマリア沖に限らず世界のどこででも行動できる。国会承認も必要としない。米軍など多国籍軍との共同作戦も可能だ。しかもイラク派兵時のような期限付きの特別措置法ではなく一般法として制定される。まさに、戦後憲法の枠組みを大きく踏み破る事実上の恒久的な海外派兵法が制定されようとしているのだ。
現在ソマリア沖に展開する海自の護衛艦2隻にはすでに、「海賊」を逆襲してせん滅または拿捕する能力を持った、完全武装の海自特殊部隊が乗り込んでいる。麻生政権はさらに、海自の哨戒機P3Cに派遣準備命令を発令し、その出撃拠点となるジブチの空港警備に陸上自衛隊をも派兵することを決定した。インド洋で給油活動中の部隊と合わせれば、中東に展開する自衛隊の規模は実に1千人を超える。日帝・自衛隊が9条改憲を待たずに海外への大規模な侵略出兵に猛烈な勢いで突入している現実を、強く弾劾しなければならない。
ソマリア沖での米帝など各国の軍事行動は、世界大恐慌下でますます激化する資源・市場の争奪戦と一体となった、中東での「対テロ戦争」という名の侵略戦争の一環として展開されている。「海賊」なるものの正体は、帝国主義によって漁場を破壊されて生きる手段を奪われた漁民たちの「生きさせろ!」の闘いだ。日帝はかつて日帝の侵略に抵抗する中国の労働者や農民を「匪賊」と呼んで攻撃し、その「討伐」を叫んで中国侵略戦争に突入していったが、「海賊対処」とはまさにその歴史を再現するものにほかならない。
民主党や日本共産党・社民党などの野党は「海賊は犯罪行為だから警察力で取り締まるのが正しい」(共産党・志位)などと言い、ソマリア沖での軍事行動そのものには何も反対していない。衆院通過は、これら野党の全面屈服によるものだ。民主党は「修正協議」を提案し、今国会での成立を推進する側に回っている。こうした野党や体制内の労組幹部をぶっとばす、4大産別を先頭とした労働者の階級的決起とその団結の拡大こそが侵略戦争を阻む力だ。怒りを倍加させ、4月末から5月の闘いへ、6・14闘争の爆発へと突き進もう。(千)
2009年4月24日01:06
4月23日、広大生協労組が、東広島市の広島大学西条キャンパスで09春闘ストライキに突入した。4月11日の「春闘討論集会」で組合員の討論の上で春闘ストライキ方針が決定され、その方針の下でヤマ場に設定されたのが23日の指名ストライキと広大生協本部事務所への申し入れ行動だ。続々と広島連帯ユニオンの仲間や学生・教員が支援にかけつける中、まず3名の労働者がストライキに突入。12時から東広島キャンパスの「スペイン広場」でスト突入集会が開催された。
広大生協労組の方から、理事会に対して(1)正規職3万円以上アップ、パート労働者時給1000円以上の一律大幅賃上げ。労災や病気になっても病院に行け、自由に年休の取れる正規職員の補充。(3)『名ばかり管理職』とされている店長職への未払い残業代の支払いを要求して、店長職の組合員を先頭に3波の残業拒否ストを闘い抜き、その中で、理事会との非和解性が鮮明になったことが報告された。
4月21日の「残業拒否スト」では、店長があがるとパート労働者の欠員による人員不足のため職場が回らない事態となることが判明。そのため理事会はスト突入予定者に対して、「ストに入るな」「管理職にはストの権利はない」と脅してきた。しかし、脅された組合員も含めて店長職全員が理事会の不当労働行為をものともせずストを貫徹した。09春闘要求は、広大生協の労働者にとって「生きさせろ」の要求そのものだ。さらに広島連帯ユニオン草津病院支部と全学連の広大生から連帯のあいさつがあり、スト参加者は広場から北1食堂前にむけてのデモに出発した。
北1食堂前では、ストライキに突入した4名の店長職組合員がコック服でデモに合流した。まさに正規-非正規の分断を打ち破るストだ。
デモで移動してきた闘う仲間たちは、その場で集会を再開した。そこで広島県労組交流センターと広島連帯ユニオン広島地域支部の連帯のアピールを受けた。さらにスト参加者は、スト決行中の横断幕をなびかせて大学会館にある生協事務所へと向かった。事務所前で「不当労働行為をやった幹部は役職を降りても許さないぞ」とシュプレヒコール。その後、ストに入った7名が抗議の申し入れに事務所へ。出てきた組合員らが「静かにというなら外でやってみんなに聞いてもらおう」「時間がないとはどういうことだ。まだ10分もたってないぞ。聞きたいことがあったらいつでも来いといってきたじゃないか」と怒りに燃えて、専務理事を追及したとの報告を行った。そして休暇を取って支援にかけつけたユニオンの仲間と固い握手をかわしあって行動がしめくくられた。
国立大学法人化という教育民営化の元で、大学の生協職場もいっそうのパート化(非正規化)と人員不足による、すさまじい労働強化・強労動が進行している。大学の中で、学生や教職員も、全国全世界の労働者も同じように新自由主義の民営化攻撃にさらされているのだ。まさに全国大学の法政大化が進んでいる。4・24法大解放集会と固く連帯して、広島大学から労学一体となった反撃のノロシをあげたのだ。
広大生協労組は、この戦争と民営化・労組破壊と真っ向から闘う全世界の労働者と団結して、ともに共通の敵=資本家階級と闘おうということを強烈に実感できるストライキをやり抜いた。この力を団結の強化、組合の組織拡大に転化して、職場に、地域に闘う拠点にしていこう!(広大生協労組・J)
2009年4月23日11:37
4月22日、愛知労組交流センターと東海合同労組の仲間は、東海名古屋工場で働くJR労働者に「分割民営化を忘れるな!4・25尼崎現地全国集会に結集しよう!」と宣伝カーでの情宣を行いました。
「3・25鉄建公団訴訟高裁判決は1047名解雇撤回を解体する反動判決です。国労本部や建交労など4者4団体は『不当労働行為を認めた』と評価して政治決着で和解しようとしています。解雇撤回を降ろした4者4団体の屈服を乗り越えて今こそ動労千葉を先頭に1047名解雇撤回闘争に勝利しよう」「国鉄分割民営化が尼崎事故を引き起こしました。動労千葉のようにストライキで運転保安闘争に決起しよう。4・25尼崎集会へ」とのアジテーションが昼休みの工場内に響き渡りました。
職制5名があわてて駆けつけて正門を閉める対応でしたが、工場内にアジテーションが届いた証拠です。
この日朝には、市役所や県庁がある官庁街で、4・25尼崎事故4周年弾劾集会と5・17裁判員制度反対!高山俊吉弁護士講演会&デモの訴えをビラとアジテーションで行いました。
「尼崎事故を忘れるな!107名の命を奪ったのは国鉄分割・民営化によって作られた利益優先のJR西日本です。国鉄分割・民営化攻撃と唯一ストライキで闘った動労千葉が4・25尼崎現地全国集会を呼びかけています。全員解雇=選別再雇用する国鉄分割・民営化攻撃を公務員360万労働者に拡大するのが道州制攻撃です。労働者の団結で道州制攻撃を粉砕しよう」の訴えとチラシが多くの労働組合員の手に渡されました。
4・21裁判員制度反対デモ~2名古屋工場街宣の闘いを皮切りに、4・25尼崎現地集会へ、そして5・17裁判員制度はいらない名古屋高山講演会とデモ行進の成功にむかって、愛知労組交流センターと東海合同労組の仲間とともに大きなうねりをつくりだしていくことを確認しています。(東海合同労組・S)
2009年4月23日01:20
共謀罪と闘う仲間は4月21日、朝ビラまきから国会前座り込みと昼集会を打ち抜いた(夜は裁判員制度阻止の日比谷野音集会に合流)。共謀罪とあわせて「『お上(かみ)の人殺し』に強制動員する裁判員制度」と銘打った4ケタものビラの束を持って、裁判員制度推進の翼賛国会の前に断固登場。
どちらの攻撃も、世界恐慌下における労働者の共謀=団結を破壊するための、「戦争と治安管理強化」であり、改憲に直結するものだ。夜の大集会を控えた息吹もあって、昼集会はだいぶ参加者が増え、座り込みの列がズラリと並んた。
集会では、弾圧と闘う労働現場からの訴えとして、ス労自主の中西敏勝さんが発言。「ソマリア派兵など、戦争へのあらゆる動きを許さず、共謀罪廃案まで共に闘う」「組合あげて、今日の裁判員制度廃止の闘いへ」と力強く決意表明した。また、ス労自主自身が初めて受けた弾圧が「証人威迫罪」という、“暴力団のお礼参りへの適用で、労組への適用はない”との付帯決議のもとで導入された罪名をデッチ上げて強行された事を指摘。「労働運動には適用しない」と政府・法務省がうそぶく共謀罪も同じであり、「弾圧を受けた我々は絶対に許さない」と訴えたことは、非常に説得力を感じた。
国会では、「在留カード」導入の入管法大改悪や、自衛隊の本格的な海外戦闘行動突入を狙う「海賊」新法など、「戦争と治安管理強化」の大攻撃が進められている。私たちは参加者全員で、国会に向けて怒りのシュプレヒコールを響かせた。
国会迷走と「会期大幅延長」論のなか、共謀罪を巡って動きがあってもおかしくない4~5月の闘争を粘り強く打ち抜き、再び三度の廃案を勝ち取ろう。次の国会闘争予定は5月12日(火)8:30~12:00 衆院第二議員会館前。(東京・Y)
2009年4月22日18:15
札幌市で4月21日、MKグループの22日からの開業を前に、MKの参入を認めた北海道運輸に抗議するタクシー労働者のデモが闘われました。宣伝カーを先頭に約40台のタクシーの車列が大通公園を一周。共感する他のタクシーも時々加わり、注目を集めました。デモの後、代表団が国土交通省北海道運輸局に怒りの申し入れを行いました。
規制緩和・増車によって、札幌交通圏のタクシー労働者の収入は激減してきました。業界団体である札幌ハイヤー協会は、札幌圏1万2千人のタクシー労働者の平均年収は約270万円だと言っていますが、交運グループ共同交通の場合、3分の2が年収で200万円以下、4割が100万円以下です。もはや普通の生活は成り立たちません。
その結果、札幌圏のタクシー労働者は50歳以上が8割以上を占め、いわゆる派遣世代の青年からも敬遠されていることが分かります。これに大恐慌の影響が加わり、今や月収は1年前より5万円も下がっていると言われています。タクシー労働者の闘いは、まさに「生きさせろ!」の闘いなのです。(北海道J・S)
2009年4月22日11:05
裁判員制度実施予定まであと1カ月。4月21日、雨が降り注ぐ中、「裁判員制度実施をみんなで阻止しよう!4・21日比谷全国集会と銀座デモ」(主催 裁判員制度はいらない大運動)に全国から裁判員制度絶対反対の1850人が結集し、残り1カ月を制度廃止へむけ全力で闘うことを誓い合った。
主催者あいさつに立った高山俊吉弁護士は、「29万人の国民に裁判員候補者名簿搭載の通知がきたが12万人がつき返している。最高裁長官、麻生首相、財界、連合こそ危機に直面している」と実施阻止の展望を明らかにし、裁判員制度の狙いが「国民自身を改憲の担い手にさせる制度」だと指摘。戦争・改憲阻止の闘いとして実施阻止へ体をはってがんばろうと渾身の檄を発した。
集会では各地で学習会、集会、デモなどを重ねてきた全国19地域、計24団体の約70人が登壇し次々とアピール。裁判員制度はいらない茨城県実行委員会の動労水戸の木村書記長は「連合・全労連など労働組合が裁判員制度を推進しているが、労働組合こそ反対すべきだ」と仲間が反対のビラまきを労組内で決起したことを報告。さらに法政大学文化連盟の恩田亮副委員長も裁判員制度粉砕と一体で4・24法大集会を闘うと発言した。
また、裁判員候補者名簿通知の受け取りを拒否し昨年12月に記者会見を行った60代の男性も「私は人を裁きたくない。人権無視の裁判員制度だ。権力の手先にならない。改憲・戦争・道州制に反対しよう」と拒否の姿勢を最後まで貫くことを宣言。
漫画家の蛭子能収さんや大学の講義を休講にしてかけつけた足立昌勝関東学院大学教授ら呼びかけ人の6人が裁判員制度に対する怒りを表明し絶対阻止の決意を語った。
5月21日の実施をぶっつぶすためにこれからどう闘うのか。武内更一弁護士が、街頭宣伝、集会、デモ、ストライキなど全国での総行動を呼びかけた。とりわけ〈1〉4月27日(月)全国一斉行動(東京 11時から13時まで、国会前集会)〈2〉5月14日(木)霞ヶ関デモ(最高裁-法務省-日弁連 11時社会文化会館集合)〈3〉5月21日(木)全国一斉行動の行動に結集する方針を提起した。
集会後、銀座デモへ出発。「裁判員制度は徴兵制だ!」「実施阻止するぞ!」などのシュプレヒコールに沿道の人々は圧倒的に注目。
裁判員制度への全国の怒りが総結集した4・21集会。いよいよ実施阻止の1カ月決戦へ、総決起しよう!(東京・k)
2009年4月21日11:14
4月19,20日の両日、東京・練馬の東京コンドルタクシーで春闘ストライキが行われた。福祉労働者連帯ユニオンの分会員2名が、1日ずつ早朝よりストライキに突入。職場の仲間に春闘決起を呼びかけた。ユニオンとしても初のストライキだ。駆けつけた組合員も意気上がる。組合員手書きのビラ、手書きのプラカードは大注目。出車・帰車の仲間とガンガン話が進んだ。門前を制圧し、2時間の情宣と集会を貫徹した。
今回のストライキは、大恐慌と立ち向かう労働者の「生きさせろ」の決起だ。昨秋のリーマンショック以降、大恐慌情勢はわれわれタクシー労働者を直撃し、月収は10万円前後も激減。日銭を稼ぐために休みも惜しみ必死で明け方まで働かざるをえない。会社はそれにつけ込み、効率よく稼ぐために整備する時間も省いて車両を回させる。どの駅に付け待ちしても長蛇の列。そうした過酷な労働のなかで、事故を起こす仲間も続出している。分会が実施した「春闘アンケート」では、手取り25万円以下が全体の72%、そのうち33%は20万円以下だ。これで一体どうして生きていけというのか!
悪いのは、小泉改革以来の規制緩和による大幅な増車と資本による違法・不当なピンハネだ。積もりに積もった怒りを、①無線やクレジットカードなど機器使用料・手数料の不当な乗務員負担の撤廃、②ニセ一時金(プール金)を全額月例賃金に戻し、夏季と年末に別途一時金を支給すること、などを春闘要求として叩きつけた。
にもかかわらず1ヶ月以上も団交要求への回答すらおこなわないコンドル資本に対して、ついに直接行動が叩きつけられたのだ。
そして今回のストは、会社と結託し現場の怒りを押さえにかかる御用組合執行部打倒を掲げ、「闘う労働組合を甦らせよう」を呼びかける闘いだった。「私が一番がっかりしたのは、昨年の春闘で、社長の口から妥結したと聞かされたことでした。組合からは何も聞かされていなかった。会社と一体となっている組合では、まともな交渉もできないとつくづく考えさせられました」。これが体制内組合と袂を分かってストライキに決起した分会員の決起文だ。闘う組合員2名を除名処分して以降1年、全コンドル労組執行部は、職場集会を取りやめ、今春闘ではスト権投票を放棄するまでに腐敗を深めている。経営のイヌとなりはて、「会社発展のためにもっと働け、もっと走れ」「無線は配車にもっと協力せよ」と乗務員をあおっている連中のもとではもうやっていけない!現場に鬱積(うっせき)した怒りに火をつける闘いが始まったのだ。体制内執行部は顔面蒼白だ。総括会議では、「次はもっと人数を増やしてストライキをやろう」「スト基金を職場に呼びかけよう」と闘う機運はさらに高まっている。
ストライキ参加者を迎えての東京北部交流センター総会は、かつてなく高揚し、地区の主流派に躍り出ることを誓い合う場となった。中小民間の春闘はまだまだこれからだ! 4大産別決戦に打って出るぞ!労働者の誇りをかけ、ストライキに立ち上がろう! (東京北部K)
2009年4月21日01:14
France: Toyota workers block production at a plant
ベルギー国境にほど近いフランス北部バランシエンヌ市郊外にあるトヨタのオナン工場で、4月16日夜、労働組合員約300人が、経済危機にともなう一部操業停止で給与が減額されることに抗議して工場の入り口をすべて実力封鎖した。このため経営側は資材を一切運び込むことができず、同工場は17日も操業できない状況が続いた。フランス公共ラジオによると、2001年の開設以来、同工場が完全な生産停止に追い込まれたのは初めてのことという。
オナン工場は、トヨタがイギリスに次ぎヨーロッパで2番目に開設した乗用車工場だ。労働者は約2700人で、小型車「ヤリス」(日本名ヴィッツ)を生産している。同工場は昨年9月から一時帰休を実施。さらに年初以降、一部操業停止の期間が計2週間になり、4月の給与が平均で約300ユーロ(約3万9000円)減額された。労働者は「世界で最も裕福な企業に数えられているトヨタに賃金をカットする理由はない」として、一時帰休時の賃金を満額で支給することなどを要求して決起した。労働者は先週からストに突入したが、16日になって戦術をエスカレートさせた。
まったく時を同じくして、日本のジェコー(トヨタ系自動車部品工場)でも、労働者が期間従業員解雇に反対して7時間半にわたる職場占拠・座り込みの実力闘争を闘った(本速報版にて既報)。日本とフランスの労働者の階級的連帯万歳!(K・Y)
2009年4月20日10:23
England: Sit-in by parts plants workers of Ford against layoff
2009年4月20日07:36
92名の期間従業員解雇に反対して闘っているJAM神奈川ジェコー労働組合は、3月24日の第1波ストにつづき、4月17日昼から組合員による五月雨的ストに突入した。ストの最大拠点である行田本社工場では、16時、昼からストに入った川崎事業所の4名の組合員もかけつける中、本社工場でストに入った期間従業員組合員2名と支援が合流。解雇の白紙撤回までとことん闘うことを確認し、本社工場内に突入、7時間半の職場占拠を闘いぬいた。(写真は阻止線を突破して2階ロビーに迫る組合員と支援共闘会議の仲間たち)
直前通告のためか、第1波スト時とはうってかわって、通用門周辺はいつもと変わった様子はない。警備のガードマンが増員されているだけである。トラメガで叫びながら、組合員と支援共闘会議の労働者20名弱が行田本社工場内に突入。総務建屋の2階にあるロビーに向かう。入り口のガラス戸にガードマンが立ちはだかるが、T組合員先頭にあっというまに突破。建屋の中に入り、2階ロビーに迫る。あわてて駆けつけた職制数人が2階への階段途中で阻止線を張るが、「じゃますんな。Hを出せ!」という激しい弾劾になすすべなく、組合員たちは一気に総務部屋前の2階ロビーに殺到。一帯を完全に占拠した。
「首切りの責任者、H常務出てこい!」の激しい弾劾に、飛び出すように常務が出てきて「業務妨害だ! 警察を呼ぶぞ」と真っ青になって叫ぶ。「呼べよ。ジェコーがやってきたことが暴露されて恥をかくだけだ。さあ、呼べよ」と迫る組合員に、H常務が「警察に電話してくれ」と部下に指示する。ところがH常務がうろうろ、きょろきょろ、窓の方に駆け寄ってみても待てど暮らせどパトカーは来ない。当たり前だ! 新聞報道も含めてジェコーで争議が発生していることが知れ渡っている中で、民事不介入が原則の中、警察は電話要請を受けても動きはしない。
警察権力の介入のみにすがっている資本はそれで骨が折れた。日頃尊大な態度の労務担当常務がこれほどうろたえ、動転している姿はなかった。それを見て労働者はますます元気になる。「H常務、あんたは年間いくらもらってるんだ! 首切りを言うならそれを吐き出してからが筋だろう!」「あんたは私たちの名前を知っているのか! 言ってみろよ! 派遣さんとしかいわないだろう! 名前も覚えるつもりがないんだろうが! それが人間のすることか!」。それまでおとなしかった労働者から、同じ人物かと思うほど激しい弾劾の声が次々に飛ぶ。ますます常務がうろたえ、「私一人では決められない。社長と相談させてくれ」と泣きっ面で答える。
こうして緒戦の攻防は組合側が圧勝。とりわけ「物言わぬ」組合員がせきを切ったように次々と会社を弾劾する状況は実に感動的だった。昨日までおとなしかった労働者が今日は闘いの先頭にたつ。労働者は闘いの中で変わる。そのことに一番驚愕し、動転したのはジェコー資本であったにちがいない。
それから深夜0時30分までロビーの職場占拠座り込みが闘いぬかれた。21時過ぎからの執行部と被解雇者の計6名と会社側との団体交渉は、文字通りのバトルであった。職場占拠中の7時間半、ロビーや正門、通用門には60名近い職制と一部正社員が「警備」動員。文字通り職場は「止まって」しまった! ストによってと同時に、スト対策動員で職場は完全に停止したのだ! 会社が要求を呑まないなら、この職場占拠を何回でも叩きつけてやる! それで会社は回るのか! まさにそうした闘いの段階に入った。座り込みシットインの威力はすごい!
4月25日の契約満期による雇い止めを目前にしてつばぜり合いがさらに激しく続く。次は、へろへろになった会社側が設定した22日の団体交渉で、さらに追い詰める闘いだ。JAM神奈川ジェコー労働組合と支援する仲間たちは、解雇撤回、非正規職撤廃までどこまでも闘いぬく決意だ。(埼玉・支援・K)
2009年4月19日23:45
2009年4月19日17:14
2月26日の森本政二さんへの住宅追い出し強制執行に対し、八尾北労組のストを軸に労働者の団結で実力阻止闘争を打ち抜き、「生きさせろ!ゼネスト」へ進撃する大阪・西郡で、さらに闘いは前進している。4月17日、大阪地裁第25民事部(稻葉重子裁判長)で行われた「差押え弾劾裁判」で、地裁と八尾市住宅管理課への生存をかけた根底的な怒りがたたきつけられた。「われわれは勝った!住管と地区協を絶対に許さない!私はこれからもこの村で労働者の団結に生きる!」と勝ちどきを上げた森本さんの決起が拡大しているのだ。
八尾市は"見返り"と引き換えに地区協議会=解同本部派を手先にして、応能応益家賃制度(住宅民営化=住民追い出し)の導入を強行し、10年で1000人をムラから追い出した。さらに家賃を供託して絶対反対で闘う全国連西郡支部員の預金通帳や年金・給与の差し押さえまで強行した。 負けてたまるか! 「差押え弾劾裁判」は、差し押さえられた供託者が八尾市を提訴した裁判だ。
4回目の裁判になるこの日、なんと八尾市住宅管理課5人が被告・田中八尾市長の代理人として弁護団のあとにくっついて被告席に座るではないか。3月13日の「明け渡し弾劾裁判」のときは姿も見せられなかった住管に傍聴団の怒りが爆発した。「何しに来た!出て行け!」の声が飛ぶ。5人はうつむき青ざめ気もそぞろだ。
「原告本人から意見陳述を」と裁判長に指名されたOさんが立ち上がった。「ヨッシャ!」「がんばれ!」の声援に手を挙げて応えるOさんは、やる気満々で余裕すら感じさせる。法廷中に響きわたる声で陳述が始まった。生い立ちにつづいて部落差別と闘い青年部として狭山闘争に決起してきた自身の歴史を振り返りった上で、「介護ヘルパーとして派遣会社で働いています。仕事が毎日あるわけではなく,生活はまったく安定しません。現在母親と一緒に生活していますが,家賃を家族の総収入で決める応能応益家賃制度では,家賃があまりにも高くなってしまいます。住民を追い出し、家族と一緒に住めなくさせる応能応益には絶対反対です」ときっぱり。傍聴席の「そのとおり!」の声に、裁判長は「静かに!」と抑えようとするがまったく無駄な試みだ。Oさんは続けた。「森本さんへの住宅明け渡し強制執行は、私たち供託者にとって他人事ではありません。また,世界大恐慌を口実に職を奪われ,住むところまでも奪われている全国の労働者にとってもやはり他人ごとではありません。ストライキで決起した八尾北医療センター労組,『命と健康を守る会』,そして全国から労働者が西郡に集まり,森本さんと団結して,この不当な強制執行を実力阻止するたたかいを闘いぬきました。この請求異議が認められなければ,八尾市は次に私たちを住宅から追い出すのは明白です。居住する権利という生活基盤をかけた闘いだ」と力強く言い切ると、われるような拍手が起こった。完全に法廷を圧倒したぞ! これが階級裁判だ!
西郡住宅闘争の爆発と発展を誰よりも恐れているのは国家権力だ。法廷の外に廷吏を5人も配置する異例の厳戒態勢をとった。しかし、そんなことでわれわれの闘いを抑え込むことなどできない。6000万労働者の怒りの先頭で、国鉄決戦勝利、道州制・民営化団結破壊と闘う全国連西郡支部と八尾北労組、八尾北命と健康を守る会は、この日ともに公判闘争を闘いぬいた全国連杉並支部、品川支部、労働者、闘う議員の階級的団結をいっそう強めた。応能応益=住宅民営化に屈服し、西郡闘争を破壊する全国連本部の敵対を許さず、4・19関西入管交流集会、4・25尼崎現地闘争を成功させ、5・23狭山闘争に立ち上がろう。(八尾北医療センター労組員)
2009年4月17日21:31
4月17日午後6時前、「建造物侵入」でデッチあげられ不当にも令状逮捕されていた大枝幸夫さんを武藤君に続きわずか1日で奪還する勝利を勝ち取った。検察官は勾留請求が却下されて準抗告するという悪あがきを行ったが、これも破産し、堂々と奪還を勝ち取ったのだ。4・24法大闘争に向かって力強く前進する富山大の闘いに恐れをなした敵権力の不当な弾圧を完全に打ち破ったのだ。(S)
写真左は、前日に続き激しく不当逮捕弾劾行動を闘う富山の闘う仲間(4月17日)
写真右は、2名の不当逮捕を弾劾し富山県警に抗議行動を行う全学連(4月16日)
2009年4月17日20:32
4月10日、湖南省岳陽市で3000名余のタクシー運転手が、会社が暴利をむさぼることに怒って、会社に納める費用の引き下げを市政府が指導するように要求して、市政府前にタクシーを集結させて、ストライキを敢行した。これに対し、警察は、営業を続けるタクシーに対しスト参加を求めるストライキ運転手が口論したことを暴力事件にしたてて、11名のスト参加運転手を逮捕した。
タクシーストライキは、昨年の11月に重慶から始まり、11月だけで全国20ヶ所ものストライキが続いたが、それ以後もいくつかの都市で散発的に続いている。タクシー会社の開設権限は地方政府が握っているが、会社と政府の結託によるタクシー運転手へのひどい搾取状態は依然として続いており、金融危機の波及の中で生活苦が強まっている中で、生きんがための闘いを抑え付けることはできないのである。
一方4月13日には、重慶の涪陵金帝集団(国有企業)の紡績労働者5千人近くが会社の大量早期退職強要と3ヶ月の賃金不払いに抗議して、ストライキに入り、16日現在もなおスト続行中で、一部の労働者は工場前の国道を封鎖して交通を遮断する闘いを行っている。重慶の三峡庫区の党が書記を派遣し事情を聴取する形をとっているが、まったく回答はない。労働者たちは"われわれは飯を食わねばならない"という横断幕を掲げて、工場前を占拠している。公安数百人が派遣され、労働者の指導者格を逮捕しようとしたが、労働者たちが反撃して奪い返した。
紡績労働者の大規模ストは、先月27日の河北省の保定市の依棉集団での1週間にわたるストとそれを踏まえた北京への陳情デモの敢行に続くものである。中国の紡績産業は基本的に輸出に依拠して伸びてきたので、現在の金融恐慌情勢の中で大きな打撃を受けており、かなりの工場が倒産したり、倒産の危機に入っている。依棉集団は大量の早期退職強要を行いつつ、別会社に一部の労働者のみ移動して工場を閉鎖するという攻撃をかけており、退職補償金の少なさや、遅配や欠配になっている賃金や残業代、あるいは各種の社会保険類の滞納問題に労働者の不満が大爆発しているのである。
中国スターリン主義支配体制の下で、最近、景気刺激策の実施によって、経済が回復しつつあるという宣伝がなされ始めている。しかし、それまでの「発展」が労働者に対する強搾取を基礎にしていた中で、景気が悪くなったら委細構わずどんどん労働者の首を切る、ということが「回復」という言葉にもかかわらず、私営の中小企業だけではなく、大規模な国有企業においても続いているのであり、それに対するまさに「俺たちは飯を食わねばならない」という怒りのストライキが各地で続発する状態になっているのである。(TN)
2009年4月17日10:29
東京の百万人署名運動の各連絡会が、裁判員制度に反対する「東京キャラバン」をリレーで取り組んでいる。4月1日から21日までの3週間、午前中から夕方まで、毎日の街宣活動だ。すでに約2万枚のビラとリーフを配布し、裁判員法の廃止を求める署名は1万3千人になっている。日々の様子は、百万人署名運動のブログ(http://million.at.webry.info/)に掲載されている。12日、日曜日の東部地域での展開に参加して、労働者市民の関心の高さ、怒りの大きさをあらためて実感した。
たくさんの人で一杯の上野駅「公園口」では、ビラがすいこまれるように配られた。「裁判員制度に反対するビラです」と言うと、振り返って受け取る人も多い。裁判員法の廃止を求める署名が置いてある机に次々と人が止まり、自ら署名をしていく。署名をしながら「ふざけた制度だ」「問題だらけだ」「絶対におかしいですよ」など、色々な意見を言ってくる。「ぜひ、お近くの人にこのビラとリーフを配ってください」とお願いすると、「自分が住んでいるマンションにポスティングするわ」「近所に配るよ」「親戚や友人に渡す」と言って、数枚~数十枚のビラを持ち帰ってくれる。
また、「自分のところに候補者通知がきた」「拒否の返信をした」「破り捨てた」「ほったらかしにしているが憂鬱だ」「どうしようか、悩んでいる」と告白してくる人が必ずいる。一緒に拒否しよう、4・21の大集会に参加しようと訴えた。
街宣をやっている中で、共産党が「冤罪をなくせ!5・20大集会 ―明日からあなたも裁判官?」という集会を準備していることがわかった。駅頭で「良い裁判員制度にして、冤罪をなくそう」と宣伝していた。5月20日は裁判員制度実施予定日の前日だ。これは裁判員制度推進の総決起集会だ、ふざけるな!!! 日共のやっていることは本当に悪らつだ、絶対に許せない!!!
様々な場所で街宣をやれるのがキャラバン。少なくとも1日3カ所、多い日には6~7カ所で活動している。こうした活動の積み上げは必ず成果がでるものだ。「裁判員制度はいらない!大運動」が主催する4月21日の全国集会(18時半、日比谷野音)の大結集になんとしてもつなげたい。そして、5月実施阻止への"大反乱"を職場や地域から起こそう。(きみ)
2009年4月16日22:19
4月16日夜、富山大・武藤淳範君を奪還したぞ! 大勝利だ!!
武藤君は、15日午後に「建造物侵入」をデッチ上げられて、令状で不当逮捕された。15日深夜には同じ「容疑」で大枝幸司さんも令状逮捕された。4・24法大集会と富山大学生運動の爆発を恐れる日帝国家権力による襲撃だ。しかし、武藤君の勾留請求は富山地裁に却下された。大学キャンパス内でビラまきをしただけで逮捕・勾留するというあまりの不正義性を前に、逮捕令状を出した裁判所自身が勾留の継続を認めることすらできなかったのだ。令状逮捕されて勾留請求が却下されるとは、前代未聞の事態だ。武藤君の完全黙秘・非転向の闘いと、社会的弾劾の声でかちとった大勝利だ!
4月16日は、富山大学新樹寮における法大文化連盟(齋藤郁真君、倉岡雅美さん)講演会の日だ。16日、斎藤君と倉岡さんは富山大正門前の大情宣に堂々登場し、慌てて出てきた極悪職員を徹底弾劾した。さらに、2人が勾留されている富山西警察署前で、武藤君と大枝さんの激励行動を闘った。そして、釈放された武藤君と感動的に合流した!
この勝利を引き継ぎ、直ちに大枝さんも奪還しよう! 富山大生の法大結集のうねりは誰にも止めることはできない! 4・24法大への1000人結集で反撃だ! 警察権力と大学当局の妨害を粉砕して、4・24集会の歴史的爆発をかちとろう!(U)
2009年4月16日11:20
4月15日、富山県警は富山大学生運動を最先頭で闘う武藤淳範(ぶとう・あつのり)君を、「建造物侵入」のデッチ上げ容疑で令状により不当逮捕した。さらには、富山大の学生自治会室他2ヵ所に対する不当家宅捜索を行った。そして15日深夜に大枝幸司さんを同じく令状でデッチ上げ逮捕した。腹の底からの怒りを込めて弾劾する!
4月9日に富大キャンパスにおいて、武藤君が新入生に対して「新樹寮の廃寮に反対しよう! 資本家の手先=西頭学長をぶっ飛ばせ! 4月24日は法政大に結集しよう!」と訴えてビラまきをしたことを「建造物侵入」としているが、これほどふざけた話があるか! 当日起こったことは、情宣活動をする富大生に20人の当局職員が襲いかかり、「囲め!囲め!」などと叫びながら暴力的にキャンパスから押し出したということだ。いったいどちらが犯罪を犯しているのか! これが大学か!
富大当局と日帝国家権力は、オリエンテーションや入学式で数千枚のビラが読まれ、新入生の決起がガンガン始まっていることに震撼し、膨大な富大新入生の4・24への決起に恐れおののき、たまらず弾圧に踏み込んできた。この権力の全体重をかけた「4・24つぶし」攻撃を全国学生の力で粉砕し、全国からの大結集で反撃しよう! 富山大・新樹寮決戦を爆発させよう! 2人の仲間をただちに奪還しよう!
2009年4月15日20:12
4月12日、新潟市内で「3・25鉄建公団訴訟控訴審判決は極悪反動判決だ! 国鉄1047名の解雇撤回! 緊急集会」が開催された。3・25判決を契機に4者4団体が4月中の決着を叫ぶ中で、この動きを打ち破って1047名闘争の勝利を切り開くために重要な集会となった。集会は、00年国労7・1臨大に決起した国労青年部員の司会で始まり、動労千葉のDVD『俺たちは鉄路に生きる―87年国鉄分割・民営化反対スト』が上映され、星野文男国労新潟支部執行委員が3・25判決の狙いについて報告した。
報告では、3・25判決が労働者への蔑視に貫かれており、①解雇を有効とし、原告団を4つに分断(慰謝料を減額)して団結を破壊する狙いをもっており、05年9・15判決よりも後退したこれ以上に何もないという極悪反動判決であること、②判決の背景には大恐慌情勢の中で1047名闘争を解体して労働者の反乱の火種を消す狙いがあること、③闘いを裁判と政治和解に切り縮める4者4団体の体制内的あり方を批判し、動労千葉のように、尼崎・羽越線事故や信濃川不正取水など民営化の矛盾をついて職場生産点で闘うことに展望があることを明らかにした。
討論では、「3・25判決は、逆らった労働者が解雇されるのは当然で、逆らわなかったがその組合に所属していた労働者には慰謝料に差をつけるとんでもない判決。不当労働行為を認めてはいない」「道州制による公務員200万人首切りを合法化する判決」という意見が出された。また最近、闘争団の現地交流に参加した労働者からの「完全に闘いを投げているが、闘いたいと言っている人も2~3人いた。どういうふうに訴えればよいのか」という質問が出た。これに対して「4者4団体が幻想をあおっていることは犯罪的。国労本部は、動労千葉と違って闘争団を主体として位置づけてこなかった。当該が自分の闘いの意義を確認しあうことが必要ではないか」という意見が出された。また学生の時に7・1臨大に決起した青年労働者は、「何で自民党に屈服しなければならないのか。『国労冬物語』を見て感動し、勇気づけられたが、なぜこれ以上闘えないのか。あきらめちゃダメだ。資本を追いつめるチャンスだ」と熱い思いを語った。最後に青年の元気よい「団結がんばろう」で集会をしめくくった。
今こそ、3・25判決の狙いを徹底的に暴ききり、資本の奴隷の道を日本労働運動に広げようとする4者4団体の「政治解決」路線をうち破り、動労千葉派が主導権を握って1047名闘争を勝利させよう。(新潟・増田信一)
2009年4月15日11:13
4月9日、闘う学生が富山大キャンパスで廃寮反対の署名活動をしていたところを、20人ほどの当局の職員が襲いかかってきた。学生を学外に押し出しながら、「囲め! 囲め!」などと言って08年4月のような弾圧を策してきた。絶対に許さない。当局の襲撃の直後、付近に待機していた制服警官が門前に導入され、弾圧の機会をうかがう。さらにその後、10人ほどの私服警官も学内に侵入し当局と合流する。闘う学生は当局と権力一体の弾圧をうち破って、その日の情宣活動をやり抜いた。
さらに4月14日には、学生自治会室が闘う学生たちによって防衛され、闘いと交流の拠点になっていることに恐怖した大学当局が、学生支援グループ長を先頭に自治会室への襲撃をかけてきた。市川など当局の職員は扉をがんがん叩きながら「営業妨害だ」「(明け渡しの)通告文を破ったところを撮影したからな、警察に出すぞ、訴えるぞ」などと言ってくる。どこまで腐ってやがるんだ! われわれは自治会室明け渡し拒否! の断固とした決意で当局の襲撃をはね返し、さらに急を聞きつけた学生も駆けつける中で当局は撃退された。大勝利だ!
9日と14日の襲撃は、この間の新歓での圧倒的なビラまきと署名と『前進』を通じた新入生との結合、何よりも「資本家の金儲けのための教育の民営化反対! 西頭学長の独裁から大学を解放しよう!」の大宣伝に追いつめられた大学当局の暴挙である。「新樹寮の民営化反対」を闘っていることへの弾圧である。徹底的に弾劾する! 民営化ととことん闘うということが、国家にまとわりついているあらゆる幻想を吹き飛ばし「階級対立の非和解性の産物」という国家の本質を暴き出したのだ。新樹寮決戦、富山大決戦は、法大決戦とともに大恐慌情勢の中での民営化反対闘争だ。八尾市・西郡解放住宅からの叩き出し強制執行阻止闘争、三里塚の市東さんの農地死守の闘いと一つに通じている。内に向かっての大失業・民営化、外への戦争の攻撃と闘う、全世界の労働者階級の怒りと一体の闘いへと押し上げられた。
富山大の学生は、「新樹寮廃寮阻止! 自治会室への襲撃を許すな! 4・24法大集会に大結集しよう!」を掲げて闘い抜きます。(富山大・M)
2009年4月14日18:01
4月11日タイで、タクシン派による集会・デモが中部パタヤで予定されていた一連のASEAN首脳会議やプラス3(日中韓)などの会議を粉砕した。ASEAN体制を根底から揺るがし、帝国主義支配に打撃を与える決起となった。その後、首都バンコクでの占拠闘争に対する軍の排除行動が行われ、死者が出る事態となっている。大恐慌下、帝国主義の世界支配の大動揺の中で起きたこの事態を、帝国主義打倒、7月サミット粉砕へのバネに転化して闘おう。
タイで起きている事態の階級的本質、その背景は何か。
アシピット現政権派は、06年にクーデターによってタクシン首相(当時)を追い出した。この06年軍事クーデターの中心は軍、警察、裁判所などを軸とするいわゆる王党派であり、現枢密院議長を中心としたタクシン登場前の旧支配層である。しかしその後、07年12月の総選挙で再びタクシン派が議会の多数派を形成し、タクシン派政権が誕生する。昨年の首相府占拠・空港占拠などの一連の「民主市民連合」の運動は、これを覆す目的で行われたものである。ちなみに黄色は国王の色だ。そして昨年12月の最高裁判所による与党・国民の力党などへの解散命令によってタクシン派政権は崩壊し、議会内の多数派工作によって現アシピット政権が誕生した。
アシピット政権は、これで分かるように基本的にクーデター政権である。タクシン派は、北部を軸とした農民層に支持されている(タイ人口6500万人のうち農業人口は3割以上]。2001年に発足したタクシン政権は、農民支配層を金で買収するなどの選挙対策で圧倒的な農村票を組織し、実際にもそれまで病院にもかかれなかった貧困農民に対する医療保証などの改革を行うことで支持を固めた。またIT産業の導入などによってタイの支配層の再編を行い、労働者への大合理化攻撃や民営化攻撃も進めた。そしてタイの支配構造を自らをトップとしたものへと強引に作り変えようとした。それは表現の自由を規制する独裁的な政治手法を駆使したものであって、都市部を中心に人民の怒りを形成した。
こうして現在のタイ政治は、これまでどおりやって行けない中での新旧支配層の対立と、一方での都市部中間層対北部貧困農民層の対立を内包して進んでいる。だがしかし、日本企業が大量進出しているタイにおける労働者階級は、この対立構造の中で、独自の政治潮流としてはっきりと登場することが未だできていない。
重要なことは、世界金融大恐慌の爆発のもとで、世界で進む革命情勢の一端が、タイでの新旧支配層の対立抗争の激化と二重権力的事態となって現れていることだ。世界的な経済危機の中、タイでも労働者階級が激しく首を切られ、困窮化が進んでいる。今回のデモ・集会に、生きて行けない労働者が含まれていることは間違いない。だがタイの労働者人民の真の未来は、現政権はいうまでもなく、タクシン派政権の復活によって切り開かれるものでも断じてない。労働者階級が農民とともに、新旧の支配層全体を打倒して自ら権力を握る闘いに決起していくことこそが、タイ人民の解放への未来を開くのだ。
その上で、帝国主義の国際政治の一環であるASEANプラス3の首脳会議が、その開催に反対する大衆行動によって実際に、完膚なきまでに粉砕され尽くしたことは決定的である。日帝・麻生は、日帝による北朝鮮侵略戦争発動への諸国の屈服と同意の取り付けを狙い、アジアを再び日帝の勢力圏化する野望をもってタイでの会議に乗り込んだが、大破産した。労働者人民の巨大な大衆的実力行動のもつ威力がまざまざと示された。これはタイの人民がタクシンらを乗り越えて進む上でも重要な階級的経験である。そしてそれ以上に全世界の労働者階級にとって、帝国主義サミット粉砕への新たな進撃の号砲だ。これを受け、4月下旬からの闘いに断固突き進もう!
2009年4月13日23:25
Greece: Another nationwide general strike under class tensions
4月2日、ギリシャで再び三たび24時間の全国ゼネストが闘われた。同時に、首都アテネを始めいくつかの都市で大規模なデモも行われた(写真)。ゼネスト決行日として4月2日が選ばれたのは、その日にロンドンで行われるG20金融サミットに抗議するためだ。国内的には、右派カラマンリス政権が公共部門労働者の賃金凍結と年金改悪を狙っており、これが大きな争点となっている。ゼネストはギリシャの全労働者500万(ギリシャの人口は1065万)の半数を組織している2大労働ナショナルセンターが呼びかけ、100万人を超える労働者が参加した模様。
このため官庁・学校はもとより、病院・銀行・鉄道・近距離交通・船舶などがほぼ全面的にストップした。国営オリンピック航空も140便の欠航となった。ゼネストの前日には、労働組合員が米シティバンクや英ブリティッシュ・エアウェイズのアテネ事務所を数時間にわたって実力占拠した。また、ゼネスト当日と翌日にはジャーナリストが一斉にストライキ行動に決起し、テレビとラジオのニュースは完全ストップ、新聞も発行されない状態となった。
ギリシャでは08年に数度のゼネストが闘われ、12月の初めには警察がデモ参加の少年を射殺したために数十年来で最大の街頭闘争が1カ月にわたって闘われた。そうした極度の緊張状態がなお続いている中での今回のゼネストだった。参加者は、はっきりと「資本主義を粉砕せよ!」のスローガンを掲げるまでにいたっている(写真)。しかし社会党系や共産党系の指導部はフランスの場合同様、ゼネストを政府に対する圧力手段・交渉手段へと切り縮めてしまっている。そのことが支持を完全に失い存亡のふちに立たされているカラマンリス政権の延命を許している。
ゼネストから武装蜂起、資本家階級の打倒と労働者階級による権力掌握のためには、体制内指導部の打倒が全世界どこでも緊急の課題となっている。(く)
2009年4月13日17:25
経済危機を労働者への犠牲転嫁で乗り切ろうとするイミョンバク政権に対し人民の怒りが高まる韓国で、運輸・建設請負労働者の団結権をめぐる攻防が激化している。
民主労総は4月11日、組合員3千人が集まる中、建設・運輸労組抹殺糾弾決意大会(写真)を開き、政府・労働部によるトラック・ダンプ・重機労働者に対する団結権破壊攻撃を糾弾した。
韓国政府はこの間、個人請負で働くトラック・ダンプの運転手や建設重機操縦者を「個人事業主」と規定して労働者性を認めず、労働組合をつくって団結する権利を否定し続けてきた。昨年末には、これらの労働者を組織する民主労総の建設労組と運輸労組に対し、労働部のソウル南部支庁が「自主的に是正しない場合、労組法違反で法外労組とみなす」と圧力をかけてきた。
また4月10日には、3月に携帯メールで解約通知を受けた光州の宅配ドライバー(運輸労組貨物連帯本部所属)が、ソウル本社に抗議するため自分の宅配車両で集団上京しようとしたところ、警察がこれを阻止している。
決意大会の場で運輸労組貨物連帯本部は、「労働部は民主労総傘下の建設労組と運輸労組から建設機械分科と貨物連帯を追い出せと要求しているが、これは労働者の自主的団結という憲法の精神を傷つけ、民主労総を無力化する意図」だと弾劾した。
貨物連帯の労働者は2006年、「物流を止めよう! 世の中を変えよう!」のスローガンのもと、運賃制度の改善と労働基本権を要求してストに立ち上がった。また昨年8月には、米国産牛肉輸入阻止100万人決起に連帯し、運送料値上げと団交実現を要求してストに入り、また、建設機械分会もこれに続いてストに入った。全国の物流と建設現場を大混乱にたたき込んだこの闘いに、ロウソク闘争に決起した人民は圧倒的な支持を寄せた。
政府によるこの間の弾圧は、経済危機や龍山惨事(再開発地域の強制立ち退きによる住民5名殺害)によって日増しに高まる人民の怒りが、労働者階級の闘いとなって爆発することを恐れたものだ。とりわけ、巨額の税金を投入した大規模土木建築事業によって運輸・建設労働者を取り込みつつ経済危機を切り抜けようとするイミョンバク政権にとって、運輸・建設の現場を握る労働者が自らを組織し立ち上がることを心底恐れているのだ。現場労働者の持つ力に確信をもって、韓国の労働者と連帯して闘おう。(H)
2009年4月11日21:53
4月9日午前7時、岡山の同志と広大の全学連メンバーらの住居に対して、百パーセントデッチあげの「監禁容疑」による不当な家宅捜索が行われた。広大と岡大、ひいては4・24法大決戦を前に全学連全体の組織破壊をもねらった大陰謀である。これに対し、広大、岡大の全学連メンバーを先頭に怒りの反撃がたたきつけられ、権力のデッチあげ弾圧を完膚無きまでに粉砕し尽くす画期的大勝利がかちとられた。
4月9日は新入生の授業が始まる日であり、広大の全学連は自治会をいっしょにつくろうというビラを用意し、朝から登校してくる新入生にまく予定にしていた。岡大の全学連メンバーA君も応援に来てくれていて、広大のメンバーの部屋に宿泊していた。このA君が、「監禁」されているという「事件」がいつのまにか作り上げられていたのだ。「監禁」事件の「容疑者」は、何とA君の大学の先輩であるN同志になっていた。
その真相は、愛媛・岡山・広島の県警公安課がグルになり、愛媛に在住するA君の両親をそそのかして捜索願いを出させ、広大の全学連メンバーの住居に押し入ってA君を拉致し、「監禁事件」をねつ造しようとしたということだ。広大の学生宅の捜索としては初めて機動隊まで動員し、私服とあわせて30人にもなる部隊でアパートと周辺を制圧した。
しかし、このとんでもないデッチあげ策動は、A君の怒りの決起によって、一瞬にして崩れ去ってしまった。警察は、「被害者」も「容疑者」も実際にはいないという現実を突きつけられ、完全に立ち往生してしまったのだ。岡山の捜索では「容疑者」のN同志が立ち会いをやったが、警察はN同志逮捕を早々に断念し引き上げた。「大捕物」の構えで勢い込んで広大の学生のアパートに乗り込んできた愛媛・広島の両県警は、捜索中に「事件」自体が消滅するという前代未聞の事態に直面して完全に判断停止状態となり、延々と10時間近くもアパートに居座り続けるという大失態を演じた。われわれが「監禁だと言うならどうして被害者をすぐに救出しないのか」と追及すると、何も答えられずうつむくばかり。ついに日没が迫る中で捜索を打ち切り、警察は脱兎の如く逃げ始めた。全学連メンバーらは憔悴しきって敗走する公安刑事どもを追撃し、徹底弾劾の怒りの声を浴びせかける。公安刑事どもは日頃の尊大な態度はどこへやら、完全敗北に打ちのめされ、ほうほうの体(てい)で退散した。デッチあげが明らかになったにもかかわらず、機関紙誌や前進縮刷版のCD(60年安保の頃の資料!)さらに「被害者」にされようとしたA君の携帯電話などを押収し去ったのは、泥棒と同じだ。警察とデッチあげ令状を出した松山簡裁には絶対に責任をとらせる。
一人の学生革命家を「つぶす」ために数十人の公安刑事、機動隊が家族まで引き連れて襲いかかってくるというこの現実こそ、まさに革命の現実性を示すものだ。大恐慌下で崩壊の危機にあえぐ日帝国家権力は、一人の学生の決起に万余の決起を見ているのだ。だからここまで必死に弾圧してくる。しかし、一人が仲間との団結を信じて決然と立ったとき、国家権力のいかなる弾圧も無力となり、支配を崩壊させることができるのだ。4・9弾圧完全粉砕の大勝利は、4・24法大決戦爆発の号砲だ。新歓闘争に勝利し、広大、岡大から4・24法政大決戦へ進撃するぞ!(マル学同広大支部)
(写真は弾圧策動の完全破産に立ち往生する警察官)
2009年4月11日13:35
4月10日、韓国で、インチョン地下鉄とインチョン国際空港公社の労働組合が民主労総を脱退した。ソウル都市鉄道公社労組もこれに続こうとしている。韓国ではこの間、御用組合である現代重工業労組を先頭に「労使共同宣言」への動きが加速し、民主労総内の「ニューライト」と称する右派幹部がこれに呼応する動きが起こっていた。2労組の民主労総脱退はその公然たる現れだ。これに対し、プサン地下鉄労組は真っ向から対決して闘う立場を表明している。イミョンバク政権下の労働運動圧殺・民主労総解体攻撃との激突がいよいよ決定的に始まった。
インチョン地下鉄労組(821人)は4月9~10日に組合員投票を行い、68%の賛成で「民主労総脱退」案を可決した。同労組は3月にも投票を行ったが、その時は賛成63%で3分の2を超えず否決されていた。インチョン国際空港公社労組(672人)も10日に投票を行った結果、賛成83・9%で民主労総を脱退し、韓国労総に加入した。またソウル都市鉄道公社労組(5326人)は9日に臨時大会を開き、規約から「民主労総」と明示されていた上級団体条項を削除した。これも脱退に向けた動きだと指摘されている。
民主労総はこうした動きに対し、「労組執行部の脱退扇動は労働者の権益を阻害する反労働扇動だ」と批判し、「現在進められている労使和合宣言や民主労総脱退策動の最終企画者はイミョンバク政府だ」と主張している。
この間、ソウルメトロ、ソウル都市鉄道公社、インチョン地下鉄、テグ、テジョン、クァンジュ都市鉄道の6つの地下鉄労組は、全国地下鉄労組協議会を立ち上げ、年内に公共部門労働組合が参加する総連盟(第3労総)を建設すると表明してきた。その路線は「親(しん)政権、親資本、労使協調主義」として現場労働者の批判の対象となってきた。これらの地下鉄労組は、韓国、タイ、フィリピンの鉄道労組とともに、カクマル・JR総連の主導する国際労働者交流センター(ICLS)に加盟している。
一方、こうした動きに対しプサン地下鉄労組は3月25日に声明を出し、反対の立場を表明している。この中でプサン地下鉄労組は、6労組の動きを「正規職労働者だけの既得権を維持し、資本と政権にへつらって少数の利益のために労働運動を分裂させようとする動き」と規定し、「政権の弾圧と内部の困難さにぶつかっている労働運動の危機を正面から突破し革新するための進歩勢力の先頭で民主労組運動の歴史をひきついでゆく」と宣言した。
イミョンバク政権下での労使共同宣言体制形成への動きは、日本で進行している事態と全く同じだ。しかもカクマル松崎がそこに介入し、最も悪質な役割を果たそうとしているのを許すわけにはいかない! 闘う韓国労働者と連帯し、労使共同宣言体制粉砕の一大決起をつくりだそう。(H)
2009年4月 9日22:33
三里塚で3月29日に行われた全国総決起集会の後のデモ行進で、「公務執行妨害」をデッチあげられ不当逮捕されていたA君が、4月9日に奪還されました。習志野警察署に不当勾留されていたA君は、12日間の獄中闘争で完全黙秘・非転向を貫き元気に出獄しました。「僕が獄中にいる間にも、中四国の仲間が闘いの前進を切り開いていたことが本当にうれしいです。今回の弾圧は、大恐慌情勢のもとで動労千葉のストライキや三里塚闘争の前進に恐怖した国家権力が、青年労働者に襲いかかるという政治的な攻撃です。絶対に許せません。第二第三の動労千葉を広島から作り出して反撃します」と、出迎えた仲間にあいさつしました。大勝利!(T)
2009年4月 9日17:04
富山大学の闘う学生は警察権力と一体化した西頭学長の独裁支配をぶち破り、4・7新入生オリエンテーション-4・8入学式に断固登場ししました。09年度富山大学生運動ののろしを上げるにふさわしい闘いを開始した!
富大学生運動はこの間、前期入試に続いて後期入試にも自主入寮募集の闘いに決起して、資本家の金儲けのための新樹寮民営化と徹底的に闘い抜いてきた。そして大学当局が通告してきた3・31「自治会室の撤去期限」を真っ向から迎え撃ち、実力でこれを打ち破った。
西頭学長の学生への独裁支配への怒りは、全世界の労働者階級の戦争と民営化への怒りと完全に一つだ。闘う学生は、昨年4月15日に武藤淳範君を逮捕・起訴した警察権力への怒り、自治寮つぶしへの怒りを満身にたぎらせ、新歓決戦に突入しました。
7日は新入生の最初の登校日だ。朝から470枚のビラをまいて、昼休みに「新樹寮の『改修』=民営化絶対反対! 入寮募集停止を撤回しろ!」の署名を持って新入生の前に登場しました。「教育を資本家の金儲けの手段に変える民営化には絶対反対だ。民営化を粉砕し社会を変えるために学生運動をやろう。民営化の頂点=監獄大学法大を解放する4・24法大集会に決起しよう」という訴えに、新入生の反応がすごい! どんどん署名がとれる。
「民営化は教育に出資してくれる良いことだと思っていたが、『営業権』で情宣活動禁止は許せない。自分も奨学金で借金しないと大学に通えない、民営化は反対だ」「おかしいことはおかしい。法大で冤罪で88人逮捕されるなんて、不正義は許せない」「自分の母親は郵便局に勤めている。民営化は反対」と、多くの新入生と討論が弾みました。
キャンパスに登場すると、極悪職員市川が「自治会室は不法占拠だ」などとわめきながら妨害しに来た。「憲法がなんだ! ビラまきは規則違反だ!」などと、富大当局が自ら改憲攻撃を率先してやっていることを自己暴露した。しかし学生が署名に応じていることに消耗し、10分ほどで撃退された。近くで見ていた新入生からは「あの発言はひどい、録音してやればいい」「キモイっすね! あいつらにはドロップキックだ!」と怒りの声が挙がった。
8日の入学式では、富山大弾圧や新樹寮民営化攻撃に怒り闘いに立ち上がってきた新2年生たちがマイクを握り、新入生にむかって「自治寮を守ろう」「西頭学長や経営協議会の大企業の金儲けのために自治会が非公認になったり自治寮をつぶそうとするのは許せない、ともに闘おう」と訴えました。入学式が終わり帰路につく新入生から多くの署名が集まる。当局の職員は学生の闘いの前に意気消沈し、近づいてくることさえできなかった。
富山大の新歓決戦は8日入学式までに1320枚のビラをまき、22人に「前進」新歓号を渡し、新入生と「前進」を使った討論が始まっています。2日間の激しい闘いの中で全学連の学生たちの団結はさらに強固なものになった。西頭学長独裁からの大学解放、新樹寮民営化粉砕、4・24法大1千人集会へどんどん勢いを増して闘い抜きます!(富山大・M)
2009年4月 9日14:06
韓国で4月8日、検察がMBC(文化放送)に対し押収捜索を行おうとしたが、MBC労組員がこれを阻止し、退散させた。MBCは昨年4月、報道番組「PD(プロデューサー)手帳」の中でBSEの危険性を検証し、その衝撃的な映像がその後の米国産牛肉輸入反対100万人ロウソク闘争の直接の引き金となった。これに対し韓国政府は、昨年来MBCへの弾圧を開始し、名誉毀損の容疑で民事・刑事上の告訴告発を行い、さらには最近、プロデューサーを逮捕するなど弾圧を強めていた。
今回、検察は、番組制作陣の逮捕と取材原本の押収のために本社を捜索しようと狙ったが、朝から結集した組合員300人は「PD手帳は正当だ。政治検察は帰れ」などシュプレヒコールを叫び、1時間あまりの攻防の末、検察を追い返した。MBC労組のイグンヘン委員長は、「公営放送MBCが今日、検察にじゅうりんされた。検察の策動を最後まで阻む」と述べ、死守隊活動を強化する方針を明らかにした。また、「報道機関懐柔阻止・メディア公共性拡大のための社会行動」など市民団体もこの日午後、MBC前で記者会見を行い、「検察の『PD手帳』捜査と言論弾圧の即時中止」を要求した。(H)
2009年4月 8日22:44
本日、4月8日に人間環境学部臨時教授会にて倉岡さんに対して追加処分を決定した!ところが追加処分の内容について法大当局は倉岡さん本人にも明らかにすることができないのだ。「処分」に何の正当性もない、追い詰められた姿を示しているのだ。
怒りを抑えることはできない。これはもう法大資本をつぶすしかない。
今日は新歓祭の真っ只中。この時期に処分するとは新入生とサークル員への見せしめ以外のなにものでもない。
これ以上処分されてたまるか!
もう実力で大学キャンパスを奪い返すしかない!
4月24日は全人民総蜂起で市ヶ谷キャンパスに結集しましょう!
倉岡さんに追加処分を下した人間環境学部(03-3264ー9327)に抗議の声を集中してください。(法政大・k)
2009年4月 6日12:10
青森県と全国の労働者人民にとって絶対に忘れることのできない1985年4月9日。この日、北村県知事は機動隊を導入して県議会全員協議会で六ケ所村への核燃サイクル施設受け入れの決定を強行した。この県民無視の暴挙に対し毎年、核燃白紙撤回を掲げて怒りの集会が地元青森で開かれてきた。24年目の今年、4月4日の青森市での「反核燃の日」全国市民集会には全国から反核団体が結集、再処理・核燃の廃絶へむけ闘いの一層の強化を打ち固めた。
集会では台湾で反核運動を闘っている李秀容さんが講演。原発は「人類にとって夢の施設」「安い・安全・クリーン」を叫んで原発建設・稼働を強行する国民党政権を糾弾し、原爆製造と直結する原発でのプルトニウム生産は「世界にとって極めて脅威」と指摘。「台湾人民は最後まで奮起し抵抗する」という断固とした決意を表明した。続いて六ケ所再処理工場からの海への放射能垂れ流しに反対する岩手・宮城、5月大間原発着工攻撃と闘う函館、玄海原発でのプルサーマル計画に反対する九州などの各団体が闘いを報告。地元青森からは核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会などが、ガラス固化体試験失敗や高レベル廃液漏れなど事故続出の再処理工場の破産的状況を明らかにし、今こそ核燃サイクルを中止へ追い込もうと訴えた。柏崎刈羽原発運転再開攻撃に対する東電本社抗議行動に参加した8・6広島-8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会も、闘う靑森の労働者との熱い連帯を込めて発言。北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」がけたたましく取り上げられるなかでの自治体の動員、米軍のXバンドレーダーや三沢基地そして自衛隊のPAC3配備などの臨戦態勢、六ケ所再処理工場での警戒態勢...。北朝鮮の「核・ミサイル」問題を口実に核先制攻撃としての米日韓による北朝鮮への侵略戦争情勢が新段階に突入したこと、自衛隊の核武装化の衝動を激しく募らせる日帝が核兵器のプルトニウム生産の要をなす再処理工場・「もんじゅ」を事故の危険を省みず動かそうとますます躍起になっていることを暴き、日本の核武装を絶対に阻もうとアピールした。午後からは東北をはじめ全国から集まった自治労・日教組・交通などの労働組合の反核燃集会に合流。「がんばろう!」という通りすがりの車からの声援をも受けながら、「再処理・核燃をぶっぶそう!」を叫んで靑森市内をデモ行進した。
(k・k)
2009年4月 6日04:23
France, Strasbourg: Fierce street-struggle against NATO Summit
4月4日、フランス東部アルザス・ロレーヌ地方のストラスブール市で開催されたNATO結成60周年の首脳会議に対して激しい抗議デモが闘われた。2万5000人の警察官を動員した厳重な警備を打ち破った数千人のデモ隊は、アメリカ帝国主義とNATOの侵略戦争政策と軍事予算の増大、核兵器に抗議して、催涙ガス弾とゴム弾を撃ちまくる警察機動隊と激突して闘った。デモ隊はサミット会場のシティーセンターに突入を試み、数度にわたって機動隊と激突した。市内にはバリケードが築かれた(写真)
警察は、ストラスブールの市内を無人化するほどの重警備体制を敷いた。サミット期間中は小学校から大学までのすべての学校が休校になり、ほとんどの会社やレストランが休業させられた。デモ隊は重犯罪人扱いされ、警察はサミットが開始される直前の木曜日の夜、市内に入ろうとした300人のデモ隊を逮捕した。ライン川をはさんで対岸にあるドイツのケール市でも、同時に数千人のデモが闘われた(写真)。
首脳会議では、オバマ米大統領やサルコジ仏大統領、ドイツのメルケル首相などが、とりわけアフガニスタン侵略戦争体制の強化について話しあい、NATOとして5000人の増派を決めた。帝国主義強盗どもによる侵略戦争の拡大は、労働者階級への階級戦争の強化と一体だ。階級的労働運動の前進が、戦争を阻止する上でもますます決定的となっている。(TZ)
2009年4月 6日00:23
4月5日、北朝鮮の人工衛星ロケット発射を口実とした麻生政権の戦争発動策動と排外主義の大宣伝に対し、広島県労組交流センターはただちに緊急アピールを発した。そして同日開催していた交流センター総会終了後、広島市中心街に登場した。「何が『国民の生命・財産を守る』だ。労働者のクビを切り、生きられなくし、民衆の命を奪っている張本人こそ麻生であり、資本家どもではないか!」
「麻生らの本当のねらいは何か。大恐慌で危機に陥った資本主義の体制を生き延びさせるために、またもや戦争を必要としているということだ。首切り、賃下げ、リストラの嵐にさらされている労働者の怒りを、<外>へ、戦争へ向かわせようという権力者どものいつもの手だ!」と怒りのアジテーションが響き渡り、「北朝鮮ミサイル迎撃」の排外主義宣伝をずたずたに引き裂く。圧倒的注目だ。用意したビラも次々と受け取られ、1時間で700枚以上がはけた。労働者がこんな麻生や資本家どもの排外主義宣伝にやすやすとだまされると思ったら大間違いだ! すでに多くの労働者は、麻生と資本家どものもくろみを見抜いている。
資本主義の下ではもう社会が成り立たない。資本主義は、労働者のクビを切り、社会保障を解体し、戦争をやるしかないのだ。一握りの資本家が、腐りきった政治家、前航空幕僚長・田母神のようなファシスト的軍人どもと一緒になって戦争で生き残りを図る。こんな資本主義は労働者の手で今すぐ打ち倒すべきなのだ。にもかかわらず、連合や全労連といった労働組合の幹部たちは、この資本主義体制を必死に擁護し、その救済のために資本家階級の手先となっている。資本主義が危機だから賃下げも首切りも全部仕方がないと、労働者に飲ませたのが今春闘だった。
「労使共同宣言」を発し、「政労使協議」で麻生・自民党とも手を組んだ連合中央、20年闘ってきた国鉄1047名解雇撤回闘争を自民党に屈服して終わらせようとする国労本部と4者4団体勢力。「日の丸・君が代」不起立を貫く組合員を弾圧する日教組本部。道州制導入・民営化・「ミサイル迎撃」の戦争動員に協力する自治労本部。スト絶滅を誓う郵政のJP労組……。いったいこれが労働組合か! 資本主義が危機になり、賃下げ・首切りと戦争が襲ってくる今こそ労働組合が全力で闘う時ではないか。資本の危機を労働者の勝利に転化する時ではないか!
資本と闘わない労働組合は戦争にも反対できない。「海賊が襲ってくる、ミサイルが飛んでくる、だから戦争もやむなし」という麻生・自民党の宣伝にのっかり、今や「戦争反対」の「は」の字も言えない。社民党も共産党も全部そうだ。自民から共産党まで国会では全会一致で「北朝鮮非難決議」をあげているありさまだ。既成の原水禁もまったく沈黙だ。まさにこうやって戦争は始まるのだ! こんな体制内勢力をぶっとばし、労働組合を腐った幹部から労働者の手に取り戻そう。すべての職場に闘う団結と労働組合をよみがえらせよう。広島県労組交流センターはその先頭に立つ。(広島・H)
2009年4月 5日12:34
England, London: Demonstrators storm into a district office of RBS
4月2日、ロンドンで開催されたG20金融サミットに抗議する大規模なデモが爆発した。警察はサミット会場を中心に半径半マイル(約800メートル)以内を立ち入り禁止にし、かつてない規模の厳戒態勢をしいたが、これを打ち破る闘いが前日の1日から始まった。戦争と金融犯罪、住宅問題、環境問題などに関する帝国主義的強盗どもの世界会議を弾劾する約5000人のデモ隊は、ロンドン中心部の金融街シティーなどで抗議デモを行い、警備の機動隊と激突した。
2009年4月 4日08:14
4月3日に私たちは、労働者に対する団結破壊法=共謀罪新設を阻止する国会前行動を闘った。新たに街頭規制を盛り込んだ都安全・安心条例改悪の4月施行下、権力の妨害をはねのけて、朝ビラまきののち国会議事堂の向かい側に陣取り、座り込み宣伝行動と昼集会を元気に打ち抜いた。話し合うことが罪にされる現代の治安維持法=共謀罪に対する粘り強い闘いは、本日の闘いの成功によって、いよいよ3度目の廃案に手が届いた。
この一大チャンスに、今こそ闘う労働者の団結を拡大し、共謀罪を永久廃案に追い込もう。また、これは裁判員制度粉砕決戦と完全に一体だ。4・21日比谷野音を埋め尽くそう。
国会前行動の主催は「破防法・組対法に反対する共同行動」。昼集会では、事務局および各発言者が、PAC3迎撃配備や在留カード導入の入管法改悪、都安全・安心条例改悪や裁判員制度などの「戦争と治安管理」への動員と監視・排除を、政府の総合治安管理プラン「犯罪に強い社会の実現のための行動計画2008」(犯罪対策閣僚会議が策定)に基づくものとしてトータルに批判。その治安体制の中心に共謀罪が据えられていることを指摘した。
発言にたった迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧被告の板垣宏さんも、共謀罪先取り攻撃と不屈に闘ってきた力強い仲間だ。22年目に突入する裁判闘争を「権力の言う『共謀』とは何なのかがよくわかる裁判」と、事件に関連する証拠が何一つなくても有罪にしようとする権力の攻撃を断固粉砕して、世界中で巻き起こる労働者の闘いと結合して、共謀罪を廃案に追い込む決意を元気に語った。
自公政府・法務省は、2003年国会初上程以来ずっと共謀罪新設を阻まれ7年目に突入しても、今なお制定に固執している。とりわけ青年労働者の怒りの決起をいかにおさえつけ、体制の側に取り込むかが重要課題になっていることが「行動計画2008」で如実に反映されている。青年労働者を先頭とした団結拡大の力を基礎に、「現代の赤紙」裁判員制度粉砕をテコにして、全労働者民衆の決起で共謀罪永久廃案を勝ち取ろう。4月21日(火)の国会前行動(8:30~13:00 衆院第二議員会館前)から裁判員制度阻止集会・デモ(18:30~ 日比谷野音)総決起へ!(破防法研究会・T)
※共謀罪に関する情報は、「共謀罪新設反対 国際共同署名」(http://www.kyoubouzai-hantai.org/)をチェック。
2009年4月 4日00:13
4月2日、婦人民主クラブ全国協議会・神奈川労組交流センター湘北ブロック・百万人署名運動湘北連絡会は、米陸軍の戦闘指揮訓練センター着工式に対して、基地撤去をめざす県央共闘会議の呼びかけにこたえ労働者市民約50名とともに抗議行動に立った。午前9時半から米陸軍相模総合補給廠の基地内で行われる式典には、米軍・防衛省・市の関係者らも出席するというので、補給廠西門前に陣取り、横断幕や旗を広げ抗議の集会を行った。
新たに設置が予定される戦闘指揮訓練センターは、3300平方メートルの広さをもち総事業費17億円、2010年9月完成をめざしている。米軍再編にともなって、米第一軍団司令部がキャンプ座間に配備され、陸自中央即応集団司令部の移駐が予定される中での恒久的な施設。第一軍団司令部の配下にあるハイテク機器満載のストライカー戦車部隊の指揮所訓練が想定されている。米軍と陸上自衛隊が共同の訓練を繰り返し行うことで、習熟度を増すとうたわれている。これらがコンピューターを使って共同して「本土防衛、局地戦・ゲリラ戦を想定した」シミュレーションを日常的に積み上げるのだ。「野外訓練などと違って環境への負荷が少ない」だと! 冗談じゃない! 文字通り「一緒に訓練し、寝起きをともにし、一緒に出動する」という「日米軍事一体化」そのものだ。
抗議集会では、婦民全国協代表の代表である西村綾子相模原市議がマイクをとって、「世界恐慌に突入し、資本主義が終わりを迎えた中で、支配者どもは戦争に向かっている。補給廠では訓練はしない、自衛隊は入れないとしてきたことも反古(ほご)にして戦争体制をつくっていくことは断じて許せない。この場所は、ベトナムへ送られる戦車を労働者市民の団結で実際に100日間止めた場所。戦争を本当に止められるのは労働者の職場からの団結した闘いだ。闘う労働運動をよみがえらせよう」と訴えた。北朝鮮の人工衛星発射に対する迎撃体制など、一連の戦争への衝動を募らせている日帝に対して、職場・地域でとなりの仲間を組織し闘っていこう。(神奈川・T)
2009年4月 3日20:13
4月3日夕刻、岡山の百万人署名運動の仲間は、北朝鮮の人工衛星打ち上げを口実にした排外主義の大キャンペーンに抗する緊急街頭宣伝を行った。「ボロボロの麻生政権が、自らへの労働者人民の怒りを北朝鮮排外主義でそらそうとしている」「PAC3配備と迎撃の大合唱は戦争の発動そのものだ」。仕事帰りの労働者・市民が行き交う岡山駅前で、マイクを持った仲間は口々に訴えた。用意したビラはどんどん受け取られ、その場で立ち止まって読み始める人々もそこかしこに見られた。
連日のすさまじい「ミサイル迎撃」の大宣伝、そして社民党・共産党といった体制内野党も含めて衆参両院の全会一致で北朝鮮非難の決議が上がるという状況に対して、多くの労働者人民は大政翼賛会、産業報国会の再来ではないかとの危機感を抱いている。大恐慌・大失業と侵略戦争は表裏一体の問題だと、いま多くの人々が気付き始めているのだ。この労働者人民の不安や怒りと真正面から切り結ぶ闘いとして、この日の緊急街頭宣伝が取り組まれた。
緊急街頭宣伝を開始してまもなく、近くに連合岡山の宣伝カーがやってきて、聞き取りにくい小さな音で街頭宣伝を始めた。マイクを持つ百万人署名運動の仲間は、すかさず「戦争と排外主義に闘えない労働組合が、労働者の権利や生命を守れるはずがない」「戦争を止めるのは労働者の団結した力だ」と激しく弾劾のアジテーションを飛ばす。家路を急ぐ多くの労働者が足を止め、ビラを受け取り、演説に耳を傾けた。
帝国主義の金融サミット出席でロンドンにいる麻生は、3日、「北朝鮮のミサイル発射は地域の平和と安全を損なう」などと迎撃命令を居直っている。ふざけるな! 北朝鮮の体制転覆を狙い、圧倒的軍事力で包囲し、挑発的な演習をくり返して戦争を仕掛けてきたのはいったい誰だ。米帝と日帝ではないか。資本主義・帝国主義がそのどんづまりの危機を大失業と戦争という形で乗り切っていこうとすることに対して、われわれは「大恐慌を革命へ」と訴えて、どんどん街頭に出て行こう。職場で隣の労働者を組織していこう。(岡山・Y)
2009年4月 3日10:28
3月27日以来、河北省保定市の元国有で現在は香港資本企業となった紡績工場(依棉集団)で、工場閉鎖・リストラの動きを知った労働者4千人が連続ストライキに立ち、自発的に工場防衛隊を組織して、会社による工場からの設備運び出しを阻止するために工場を包囲している(写真)。ストは4月1日まで6日間継続され、さらに続いているようだ。
地方政府の管轄下の国有企業が04年に株式会社に制度改革すると同時に、香港企業に売り渡された。その際に大量の早期退職による人員削減があり、残ったのは4千人だったが、地方政府も会社も、早期退職者に規定の経済補償を与えなかった。そうした事情の下で、金融恐慌の波及を受けて香港資本企業が危機に陥り、工場を閉鎖し、人員削減をしようとした。この動きをつかんだ4千人の労働者が、死活をかけてストライキに立ち上がったのである。
労働者の要求は、国有企業からの譲渡の際に、国有資産の流出があったのではないか、さらには04年の段階での早期退職者の経済補償が支払われていない問題など、制度改革問題の過程における問題を含んでおり、地方政府と企業の結託に関わる問題も突き出している。地方政府は表向き労働者と交渉をしているが、私服警察を労働者の家族を装って投入して、現在ストライキを破壊・終息させる策動を行っていると見られる。(TN)
2009年4月 2日15:29
4月2日朝、北朝鮮の衛星を迎撃するPAC3配備に反対して、秋田労組交流センター準備会の仲間は、秋田駅前で緊急街頭宣伝に決起した。出勤する労働者に「PAC3の迎撃は戦争の道だ!」「戦争をやりたがっているのは資本家・麻生政権だ!」「翼賛決議に賛成した社民党、共産党の裏切り弾劾!」「戦争のための道州制反対!」「労働者は春闘生きさせろゼネストで戦争を止めよう!」と訴えると、圧倒的な注目で、チラシがどんどん受け取られた。
文句を言ってくる人は一人もなく、ニコニコと大きくうなずいていく労働者が何人もいた。大勝利だ!
この間、秋田のニュースは毎日「北朝鮮のミサイル発射」のオンパレード。派遣切りや賃下げを強行する資本への怒りを排外主義にねじ曲げようとする意図は見え見えだ。1~3月の決戦過程で連日、街頭で資本への怒りを訴えてきた中で、秋田の労働者の中にも排外主義に対する免疫ができ始めていることを実感した。秋田にやってきた空自PAC3は、道に迷ってこまちスタジアムを破壊して、排外主義を煽るどころかひんしゅくを買っている。労働者は団結して戦争を止めよう! 国鉄闘争先頭に、4月決戦に突入しよう!(秋田・K)
2009年4月 1日00:54