東京・三多摩で青年先頭に怒りの春闘集会
3月6日、東京・八王子市内で、JAM日本機械工業労働組合と合同労組八王子の呼びかけによる、「団結して生き抜こう! 首切り・賃下げ反対! 怒りの3・6春闘集会」が、95名の結集で開かれた。
集会の冒頭、司会の交通運輸の青年労働者が、「全国で、派遣切りに対し、闘いが広がっている。連合執行部による労使共同宣言や賃下げ春闘を許してなるものか。派遣法を絶対に撤廃させよう」と力強く訴えた。
集会実行委員長あいさつとして、日本機械工業労組委員長が、「40万人もの派遣労働者が紙切れ一枚でクビを切られる事態に対して、労組は一体何をしたのか。または何をすべきなのか。団結しなければならない。私たちは、地域の労働者とともに闘う」と決意を述べた。
基調報告は、集会実行委事務局長を担う青年労働者。彼は「もはや資本主義は終わった!」と宣言し、「金融大恐慌が実体経済に及び、すべての矛盾を労働者におしつけようとしている」と、怒りを込めて弾劾。さらに、アメリカの中東侵略戦争と日帝のソマリア派兵にふれ、「重要なのは私たちの職場も、派遣労働者が首を切られ路上に叩き出されたことも、戦争も、完全に一つのものだと言うことです」と述べ、「ワークシェアリングの本質は、労働者の首切りだ!」と断じ、「解雇に反対してストを闘った森精機のように、ストライキで闘おう」と訴えた。
決意表明では、初めに国鉄労働者が、「国労5・27臨大弾圧裁判の論告求刑を弾劾する。警察権力に組合員を売り渡した国労本部を許さない。国労本部を打倒して、階級的再生をかちとるまで闘う」と発言した。教育労働者は「『愛国心』教育によって、学校が兵士をつくる場になろうとしている。根津さん・河原井さんの分限免職を許さない闘いを」と訴えた。医療・福祉労働者は「労働者が毎日首を切られている。私も退職勧奨を受けた。資本は常に労働者の間に分断をもちこむ。労働者が団結すれば、経営者がいなくても職場はまわせる。団結しよう!」と訴えた。「派遣村」で年を越した失業労働者は、「三多摩労働学校で、労働組合の先にあるものが見えた。真の社会主義社会のために闘いたい」と発言した。日本機械工業労組執行委員は、「ストライキを闘って、労働者の団結をかちとる」と宣言した。ダイエー資本による賃金未払いと闘っている合同労組八王子の清掃労働者が紹介された。
合同労組八王子委員長が集会のまとめを行った。彼は、「合同労組八王子も権力の弾圧を受けたが、だからどうしたと言うことだ。一歩も引かず、闘う。ストライキで闘おう。現場を握っているのは労働者だ。3・20へ結集しよう」と力強く宣言した。
集会のあと、八王子市内をデモ行進した。「生きていけるだけの賃金をよこせ!」「派遣切り反対!」「春闘をストライキで闘うぞ!」とシュプレヒコールをあげた。道行く人の反応は良く、ビルの中から手を振る労働者もいた。解散地点では、日本機械工業労組の書記長が「今日、八王子に闘う労働者の隊列が登場した。職場で春闘を闘い3・20に結集しよう」と訴えた。「デモなんかじゃダメだ。革命をやらなきゃ」と声をかけてくる年輩の労働者がいた。そうだ! ストライキをやって、労働者の団結の力で革命をやろう。(東京・三多摩・N)