中国・吉林省で鉄鋼労働者が賃金切り下げに大抗議行動!
3月2日、吉林省通化市の大型鉄鋼会社の通化鋼鉄集団で、賃金の大幅切り下げと報奨金の支給停止に抗議して、労働者数千人が会社の事務ビルを包囲して抗議する行動が起きた。労働者たちは、会社側経営陣が数年にわたり手前勝手な自己加給を行う中で、会社経営が連続して赤字になっていることを暴露するとともに、そのツケを賃金切り下げという形で労働者に転嫁してきたことに怒りをもって立ち上がったのだ。
実際、労働者の賃金は会社管理層の給与の5分の1にも満たない。その賃金がさらに3~4割も引き下げられたのである。抗議行動に対して会社側は、集会は違法だ、行動参加者は15日間拘留されるぞ、と脅しをかけたが、抗議は続けられた。会社側はビデオ撮影をして、各工場の管理者に参加者を識別させるようなこともしている。
中国の経済危機もいよいよ深刻の度を増している。輸出向けの中小企業の倒産の嵐の後では、大型の企業や外資企業における人員削減や賃金カットの波が押し寄せてきており、失業者の増大とあわせて、労働者や農民工たちの怒りが沸騰点に至っている。他方で中国の景気刺激策は、インフラ整備(鉄道、道路、空港)の公共事業に偏重し、明らかに企業救済を目的とするものに他ならず、新自由主義政策の破産にあえぐ帝国主義者の道を後追いしているに過ぎない。すでに20ヵ所に及ぶタクシー運転手らのストライキ、70ヵ所にも及ぶ教育労働者の授業放棄(ストライキ)が起こっており、それらを先駆けとしつつ、中国の労働者階級(農民工を含む)の階級的怒りの爆発のときが始まろうとしている。(TN)