日機で36年ぶりの春闘半日ストライキ!
JAM日本機械工業労働組合150人(東京都八王子市)は3月23日、春闘半日ストライキに一人の脱落もなく決起した。昼過ぎから支援の労働者が駆け付ける中、午後の就業時間からいよいよスト突入だ。全組合員が職場旗を先頭に食堂前に集合し、闘争委員長がマイクを握り「経営陣の責任を追及しこれからの半日を怒りのストライキとして構えよう! 『リストラするな!』の宣言をし、みんなの団結の力で最後まで闘いたい」と決意を表明。続いてストライキ宣言が高らかに読み上げられ、36年ぶりの半日ストライキについに突入した。
合同労組八王子委員長、三多摩労組交流センターなどから熱い連帯のあいさつを受けて、14人の職場員と青年女性部長が「団結して最後までがんばろう!」と発言。いよいよ会社に対して全組合員による怒りの抗議行動だ。隊列を組むデモは初めての人が多い。デモ訓練後、2隊列に分かれてデモに出発だ。工場内を「要求貫徹! 春闘勝利!」とコールしジグザグデモで社長室前に向かった。全員がそろって「賃下げ・リストラを許さないぞ!」「勝つまでストライキで闘うぞ」「組合員は怒っているぞ! 要求貫徹まで闘うぞ!」とシュプレヒコール。日頃の怒りが青空のもと爆発した。
今春闘は大恐慌が全産業に及ぶ中、当初から闘う労働組合の再生をかけて取り組まれた。2月の臨時大会から3月初めの地区の春闘集会、回答促進に向け職場員を中心にした連日の朝ビラをやり、職場全体の力で春闘態勢を確立していった。それに対して会社は17日の回答指定日になんの回答も用意しなかった。組合員の怒りに火がついた。「ふざけるな! 組合員をなめるな! このかんずっと賃下げ状態だ。これ以上はもう我慢の限界だ」。18日昼休みの闘争宣言集会に続き、19日定時後、会社のふざけた態度に対する抗議集会を行い、執行委員全員がストに立ち上がる決意を表明し、23日のストに臨んでいったのだ。会社は姑息にもなんとかストを回避させようとしてきたが、まったく無駄に終わった。
ストの後半。まず動労千葉の闘いの記録「檄」(88年)を全員で鑑賞し、その後春闘について職場討議を行った。ほとんどの職場から「ここまできたら納得のできる闘いをしよう」「半日のストをやってよかった」という声が多く上がった。
まとめでは「09春闘の勝利に向かって」が提起され、今後の方針として、「団結を強化して一人の首切りも許さない闘争をつくっていこう」と訴えられた。再度、外に出て団結ガンバローで半日ストを締めくくった。
今回のストは①「労使共同宣言」の連合打倒、②道州制・民営化に絶対反対、③動労千葉との連帯を掲げ、階級的労働運動の路線をとことん貫いたストとして打ち抜かれた。(東京三多摩・M)