2009年2月25日01:02

キヤノン本社、オリックス本社弾劾の一日行動意気高く

 資本家へのたまりにたまっていた怒りを、いよいよ思いっきり叩きつけると時がきた。2月24日、なんぶユニオンと南部労組交流センターの仲間たちは、ス労自主労組のストライキを突破口に、オリックス・宮内、キヤノン御手洗への怒りを爆発させる1日行動に決起した。
 午前8時半から第一ラウンド開始。ス労自主の反弾圧全国統一闘争ストライキの一環として品川のエクソン・モービル前で8名の解雇撤回!大幅賃上げをもとめる圧倒的情宣をやり抜いた。部隊の近くで早くも警視庁公安が弾圧の機会をうかがっている。全員に闘志がみなぎる。

 午前10時半、第二ラウンドは田町駅前のオリックス本社への弾劾闘争だ。オリックス本社直近の交差点を完全制圧し、ビラまきとアジテーションを徹底的に叩きつける。「小泉のもとで規制改革会議議長を歴任し、派遣労働の解禁、タクシー業界の規制緩和、医療制度改悪など、悪事の限りを尽くしているのが会長・宮内だ。『かんぽの宿』問題は氷山の一角にすぎない。労働者を食いものにし、私腹を肥やす極悪人を許すな!南部の地から闘う労働運動をつくりだし、叩きのめそう!」と怒りのアジテーションが響きわたる。なんと権力は「オリックスだけはダメだ。例え争議であっても本社前でのビラまきは絶対に認めない」となりふり構わず宮内防衛を露骨にさせた。上等だ!今やキヤノンの御手洗とともにオリックスの宮内は労働者階級の最大の打倒対象となっているのだ。その証拠に、用意したビラは瞬く間になくなってしまった。最後はオリックス本社前で怒りのシュプレヒコールを叩きつけ次の目的地・京品ホテル前に移動した。
 第三ラウンド。午後一時から京品ホテル前での街頭宣伝だ。1000名の警察と執行官を投入した京品ホテルへの強制執行を徹底弾劾し、夕方からのキャノン本社へのデモに共に立ち上がろうと訴えた。ビラは吸い込まれるように労働者の手に渡っていく。ストライキ団結署名に応じた青年労働者は「御手洗打倒のデモですか。是非行きたい」とその場で共に闘うことを表明。品川駅前には強制執行に対する怒りと、いつか仕返ししてやるという階級的怒りと団結が広範に生まれていることがビンビン伝わってくる。「絶対に南部から御手洗打倒の火の手を上げるぞ!」戦闘意欲がみなぎっていく。
 そして第四ラウンド。午後三時からのキヤノン本社の直近駅・蒲田駅での最後の街頭宣伝だ。ここまで何とかもってきた曇り空から冷たい雨が落ちてくる。屋根もない駅前だが、御手洗打倒・キヤノン本社デモのこの日最後の訴えを力一杯おこなった。雨にも関わらず、あちこちで、真剣な討論がおこっている。いける! 御手洗打倒はすべての労働者の欲求であり希望だ。いざ!キヤノン本社デモへ打って出るぞ!
 この日の最終ラウンド。いよいよキヤノン本社デモだ。午後5時、デモの出発点の児童公園に続々と闘う仲間が集まってくる。つい数日前に知り合った、「派遣切り」にあい解雇撤回で闘おうと約束した青年労働者が、決意を固めた表情で結集している。京品ホテル前の昼街宣でデモを約束した青年も、雨にも関わらず来てくれた。さあ!キヤノン本社工場へ向けデモ出発だ。
 商店街を突き抜けながらキヤノン本社へ向かう。圧倒的注目だ。「御・手・洗・打・倒」のボードを見た町工場の労働者から「トイレに捨てちまえ!」と元気な声援が飛んだ。マンションの窓から高校生たちが拳を突き上げている。先頭の宣伝カーから「労働者はモノじゃない。御手洗なめんじゃねー」「労働者が社会の主人公だ」「キヤノンの労働者も一緒に闘おう」と、けっして上手とはいえないが、真剣なシュプレヒコールが繰り返し繰り返し叩きつけられた。デモ初参加の青年労働者も、声の限りに怒りを叩きつけ、デモ解散点では晴れやかな顔になっていた。そうだ!キヤノン本社に対する「歴史的に始めてのデモ」(権力)は、労働者の怒りをき解き放ち、力強い団結をつくりだしたのだ。
 南部の終日行動は同時に体制内労働運動との闘いでもある。大資本家の中でも極悪中の極悪である宮内、御手洗を野放しにして南部の労働者の団結はない。われわれは体制内労働運動を打倒して闘う労働組合を絶対に蘇らせる。終日行動を通して、このことを改めて固く誓い合った。
 全国の同志のみなさん! 3・20全世界一斉デモの爆発へ、ともに全力で闘おう。(南部労組交流センター N)

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