Mさんへの強制執行阻止へ西郡で決起集会
大阪八尾市の西郡住宅で花屋を営むMさんに対し八尾市が2月26日(午前7時以降)にも住宅明け渡しの強制執行を行うと通告してきた中、2月15日、地元の桂人権コミュニティセンターで強制執行実力阻止に向けた総決起集会が意気高く開催された。会場には主催の八尾北医療センター労組、関西合同労組大阪東部支部、部落解放同盟全国連西郡支部の3団体を中心に、協賛の八尾北命と健康を守る会、婦人民主クラブ全国協八尾読者会、国労臨大闘争弾圧被告団・家族会をはじめ130人が結集した。
基調報告に立った八尾北労組は「労働者と家族を合法的に殺すようなことがまかり通っていいのか! Mさんへの攻撃は八尾北への民営化と同じ。こういう形で道州制が始まった。資本主義の危機の深さゆえだが、資本主義はすでに破産している。絶対反対、階級的団結を6000万労働者の中に拡大することで勝利できる。この確信を森精機のストをともに闘う中でつかんだ」と攻撃の核心と破綻性、勝利の展望を明らかにし「八尾北労組はMさんとひとつになり、2・26ストへ前進している。歴史的闘いを打ち抜き、団結して立ち上がる」と決意表明。さらに「2・26強制執行阻止へ、3・6道州制反対!橋下打倒!大阪府庁包囲行動へ」と行動方針を提起した。
西郡支部から「応能応益家賃制度による住宅追い出しもMさんのことも労働者を生きさせない攻撃だ。Mさんを突破口にして警察の力でムラを制圧するやり方を26日をもってみんなの力で粉砕していく」、Mさんからも「住宅管理課がウソ八百を並べて追い出しにかかっている。デマで陥れようとしてるが負けない」と固い決意が語られた。
アピールと討論でも決戦に向け力強い発言が続いた。「資本家は労働者をモノ扱いしている。Mさんに対する攻撃もなんら変わらない。ともに闘う」(森精機の派遣労働者)、「医者は労働者。患者は資本から命と健康を奪われた労働者。労組として闘いぬく」(八尾北の医師)、「Mさんにとって生活の場、職場を奪うのは『死ね』ということ。労働者として、労働者家族として、ともに闘う」(守る会)、「労働者階級にとって大事なものは団結。26日は絶対来る」(住宅闘争を闘う兵庫の労働者)、「強制執行は道州制そのもの。最後のあがきとしての国家丸ごと民営化。そのために同じ仲間である労働者を分断するのは許せない。Mさんとともに実力阻止する」(支部青年部)。
志気が最高に高まる中、八尾北労組員であり西郡支部役員でもあるOさんがまとめに立ち「私たちはこの社会を動かしている労働者だ。強制執行来るなら来い! 労働者の団結ではね返して西郡から6000万労働者―世界の労働者につながる闘いをやっていく」と戦闘宣言を発した。支部青年部の音頭による団結ガンバローで集会を閉じ手に手にプラカードを持って村内練り歩きへ。途中Mさんの店の前で横断幕を広げてアピール。近所の人たちも表に出てきて聞き入っていた。
2月26日、Mさんへの住宅明け渡し強制執行実力阻止へ全国から西郡にかけつけ闘おう。「3・6道州制反対・橋下打倒!大阪府庁包囲行動」に立ち上がろう。 (T)