2009年2月12日13:36

西郡支部から強制執行実力阻止の訴え

 西郡住宅の明け渡し攻撃をめぐって、八尾市当局が2月26日に強制執行をやると通告してきたことに、現地では怒りが高まっています。部落解放同盟全国連西郡支部から、「Mさんへの強制執行を実力で阻止し、道州制絶対反対の火柱を上げよう!」という緊急アピールが全国に発せられました。アピールに応え、ともに闘おう! 以下、その全文を掲載します。

              < 声明 >
Mさんへの強制執行を実力で阻止し、道州制絶対反対の火柱を上げよう !
  
 部落解放同盟全国連合会西郡支部

 われわれは断じて許さない!田中誠太八尾市長は、西郡住宅で花屋を営むMさんに対して、2月26日に住宅(店舗・住宅・倉庫)明け渡しの強制執行をやると通告してきた。
 恐慌と道州制に立ち向かい「私はここに住み続ける」と決起するMさんを、裁判所・警察の国家暴力を総動員しなければ叩きつぶせなくなったのだ。われわれは「26日は24時間座り込んで闘いぬく。一歩も退かない」と烈々たる戦闘宣言を叩きつけたMさんと共に実力闘争に決起し、道州制絶対反対の火柱をあげることを宣言する。

【一】住宅明け渡しの強制執行を断じて許さない!実力闘争で闘い、団結に生きる !
 われわれは、新自由主義による住宅民営化、住民追い出しのための応能応益家賃制度絶対反対、家賃供託で団結し10年間たたかいぬいてきた。労働者を生きられなくするのが応能応益家賃制度だ。西郡でもこの10年で1000人以上が住宅から追い出された。このままでは共同体は破壊されてしまう、絶対反対・廃止以外にない。
 だから、最高裁の不当判決にも屈せず、給料や年金の差し押さえ弾圧、明け渡し提訴攻撃もはね返し、「裁かれるべきは国と八尾市だ」と闘ってきたのだ。
 追いつめられた八尾市住宅管理課は、街づくり協議会(解放同盟本部・吉村派)を手先に一切を供託=団結つぶしにかけてきた。この中で、Mさんをウソとダマシで供託をおろさせた。そして寄ってたかって住宅から追い出しにかかったのだ。Mさんは「こんな悔しいことはない、あいつらは人間ではない。絶対許せない。絶対出ていかない。全国連西郡支部の団結に生き徹底的に闘いぬく」と敢然と決起した。
 いまや恐慌で死の淵に立たされている御手洗(日本経団連)は、この危機の突破を道州制にかけ、橋下知事を使って「関西から道州制で国を変える」と競争をけしかけている。労働者は日々何万人と首を切られ、寮や住宅から追い出されている。神戸市は震災復興住宅にまで応能応益を適用することに踏みきり、市営住宅の3割、1万3450世帯が住む家を奪われようとしている。
 もう労働者は黙っていない。関西合同労組大阪東部支部に団結した派遣労働者が、派遣先の森精機で3波のストライキをうちぬき大資本を揺るがしている。また、日系ブラジル人労働者たち1500人が、銀座や名古屋で「首切り反対」と「住居」のプラカードを掲げてデモをした。
 われわれは、恐慌がMさんのような決起を次々と生み出し、住宅闘争から道州制が破綻し、革命に発展する展望をしっかりと握っているのだ。
 われわれは11月以来3波にわたる村内デモをかちとった。その中心には八尾北医療センター労組が立っている。そして八尾北命と健康を守る会や関西合同労組など地域の労働者たちと共にわれわれは2月15日「09春闘」総決起集会を組織した。
 あわてふためいた反動どもは一気に密集した。かれらは供託者の車を破壊し、支部が借りた第三集会所を使用禁止にした。住民追い出しの強制執行のために住民を集会所から締め出し、警察と住管職員で西郡を制圧する、こんな暴挙がまかり通ってたまるか!
 強制執行くるなら来い!われわれはMさんと固くスクラムを組み実力闘争でたたき伏せ、道州制絶対反対の強固な団結を作り出す決意だ。

【二】道州制絶対反対、6000万労働者の最先頭でたたかいぬく !
 新自由主義(民営化)の破綻が世界金融大恐慌を引き出した。それをさらに国家まるごと分割・民営化して突破しようとする道州制は、資本家どもの最後のあがきだ。道州制は360万公務員を全員解雇・選別再雇用して自治労や日教組を解体し、学校・病院、住宅、飲み水まで民営化し、6000万労働者をワーキングプアに叩き込むもので、本当に資本主義の終わりを突きだしている。
 だから「革命なんかできない」「会社あっての労働者」という連合や全労連の奴隷の思想や、「部落民にとって労働者は差別する敵だ」と労働者への不信をあおって分断する街づくり協議会(解同本部派)や全国連本部は、道州制推進の手先になって襲いかかってくる。Mさんはこれを食い破って決起したのだ。
 今や最初の新自由主義の攻撃であった国鉄分割・民営化と唯一たたかい勝ちぬいてきた動労千葉の路線だけが労働者の闘いの武器だ。恐慌を革命の時代の到来ととらえ、労働者を軽んじ蔑視する思想と徹底的に闘い、階級的団結をいっさいの総括軸に前進する路線だ。
 部落民も労働者だ。敵はひとつ、資本家とその政府だ。世界中で労働者・学生が起ちあがっている。Mさんへの強制執行実力阻止の闘いは、闘って労働者の誇りを取り戻し、資本主義を打ち倒すために階級的に団結するたたかいだ。ここに部落解放闘争の勝利の道がある。資本主義こそ終わりだ。労働者の団結で労働者が主人公の社会を作り、住宅を労働者の手に奪い返そう。
 われわれは動労千葉と共に6000万労働者の最先頭で強制執行とたたかいぬき、3月6日豊中市職女性部呼びかけの「道州制反対・橋下打倒」府庁包囲行動に総結集する。 2009年2月10日

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