5・27裁判、検察論告に怒り叩きつける!
2月27日、国労5・27臨大闘争弾圧裁判が開かれ、検察の論告(求刑)が行われた。求刑は、向山和光被告に対して懲役1年6カ月、富田益行、橘日出夫、東元、原田隆司、小泉伸、羽廣憲の各被告に対して懲役1年という、断じて許しがたいものだ。求刑が言い渡されると、法廷を埋めた傍聴者から怒りの声が上がった。論告は、被告たちが02年5月27日の国労臨時大会に際して行った抗議のビラまき・説得活動の正義性を全面的に踏みにじり、これを「粗暴きわまる暴力行為」と決めつける悪らつな内容だ。(写真は公判後の論告弾劾集会)
最大の争点である「共謀」について、検察はなんら立証できなかったにもかかわらず、推認の上に推認を重ねて、共謀があったと言い張っている。「被害者」とされた国労本部派組合員の証言が相互に矛盾し破綻していることも、検察は完全に居直って「証言は信用できる」と強弁した。そこにあるのは、階級的労働運動路線を実践し、動労千葉派として闘いぬいている被告たちへの階級的憎悪にほかならない。国家権力は、被告たちが4者4団体路線と対決し、労働運動に革命を持ち込んだから厳罰に処せとわめいているのだ。ここに暴力行為等処罰法を適用した本件弾圧の本質がある。だが、その凶暴な攻撃は、逆に被告の団結とさらなる闘いへの不動の決意を固めるものとなっている。 公判終了後、論告に対する怒りもさめやらぬ被告と傍聴者は、国労本部におもむき、本件を「中核派の暴力事件」と決めつけた本部指示の撤回、国家権力との癒着を深める執行部の辞任を求める申入書を突きつけた(写真上。写真下は国労本部前で弾劾のシュプレヒコールを叩きつける被告団と傍聴者)
同日、午後6時半から全水道会館で開かれた論告弾劾集会には、150人の労働者・学生が結集した。集会で富田益行被告団長は「弾圧にかけた国家権力の階級意思をわれわれは見事に粉砕した」と断言し、「動労千葉主催の2・16集会を引き継ぎ、1047名闘争の責任勢力に躍り出る」と宣言した。各被告から、「こんな求刑でわれわれの闘いはつぶせるはずがない」という意気高い発言が続いた。鈴木達夫主任弁護人は、「被告の完全黙秘の闘いが検察を追いつめた」と述べ、「資本主義が最後の時を迎える中で、労働者の団結、階級的労働運動への恐怖がこの論告に現れている」として、論告を打ち破る決意を表明した。
5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いは、無罪を実力でもぎりとり、JRによる解雇攻撃を阻止する新たな闘いに突入した。(TK)