占領下のイラクで労働組合がガザ大虐殺に抗議の闘い
銃剣が支配する占領下のイラクで、イスラエル弾劾・ガザ連帯のじつに大きな政治的意味をもつ闘いが闘われた。1月15日、南部の大都市バスラでイスラエルによるガザ虐殺に抗議してさまざまな労働組合が集会とデモに決起したのである。この闘いを組織したのは南部を軸に石油労働者2万5000人を組織しているイラク石油労組連合(IFOU)らを中心とする労働組合・労組員らで、これらの団体・人々は、08年メーデーでのILWU(国際港湾倉庫労組)による米西岸の反戦封鎖に1時間の連帯ストをもってウム・カスル港を封鎖した同じ団体・人々だ(08年5月6日の前進速報版参照)。
横断幕のスローガンは、「ガザのパレスチナ人民に対するシオニズムの犯罪行為をわれわれ石油労組連合は許さない」
集会は、アメリカのブッシュ政権がイスラエルに武器と資金を供給していることを強く非難し、またアラブの反動諸国がアメリカやイスラエルと共謀・協働していることを鋭く弾劾した。そして、イスラエルが無差別にガザ市民を虐殺していることにたいして、そうした軍事行動をストップさせるためにすべての労働組合が抗議の声をあげ、イスラエルとアメリカに大きな圧力を加えることを要求した。
ガザ・パレスチナ人民の不屈の闘いとそれに連帯する全世界数百万人の労働者人民の闘い、そしてイスラエル内部でのゼネストと反戦反軍闘争が、ついにイスラエルとアメリカの軍事行動を挫折に追い込んでいる。世界革命情勢をいちだんと深める、じつに重大な地平だ。(あ)
写真は演説するイラク石油労組連合のハサン・ジュマア・アワード議長