ホンダ系部品メーカーでも派遣切りへの反撃開始
埼玉県行田市にあるホンダ系の自動車部品メーカー、ショーワ(従業員1041名)で、派遣労働者の大量解雇が始まっている。これに対して、反撃の闘いが始まった。12月末に30人ほど、1月末には100人が首を切られる中で、一般合同労組さいたまユニオンに派遣労働者が加入。解雇撤回を求めて、日研総業とワールドビジネスという派遣会社2社に団体交渉を申し込むとともに、新年業務開始日の1月6日、ショーワ門前ビラまき行動に立ち上がった。
借り上げ寮から自転車で幅1メートル程度の通用門から入る。派遣労働者の9割以上がビラを受け取るという反響。ビラでは、組合加入して闘いに立ち上がったことと、中途解除は違法だから闘うのは正当!と、半ばあきらめぎみの労働者も少なくない中で、ていねいに呼びかける。そして「寮から出る必要はない。居座ってよい」と訴えた。始業開始15分ほど前に、ビラまきに気付いた正社員らがビニール袋を広げてビラの回収を始めた。「なぜ回収するのだ。不当労働行為だ。会社の命令か」と問うと、「美化のため」「自主的にやっている(!)」と。後に、会社当局はマスコミの取材に「ビラの回収指示はしていない。知らなかった」と回答。では、ホンダ労連傘下の体制内労組の指示なのか? 大量の派遣切りに率先して手を貸す自動車労連労組幹部の腐敗は極まっている。
解雇理由書には「派遣先の生産減少につき」とあり、派遣先ショーワの責任は明白。ビラ撒きの様子は、マスコミ各紙にも報道された。一般合同労組さいたまユニオンは、近日中に団交をやり、派遣先ショーワに対しても団交を申し込む予定。あらゆる手段をつくして、解雇撤回と、寮に住み続ける権利の確保のために全力で闘う!(B)