2008年12月21日17:20

生きさせろゼネストへ、森精機で第三波スト打ち抜く

 「これは労働者と資本家どもとのガチの戦争だ!」
  生きさせろゼネストへ、森精機で第三波スト打ち抜く
           関西合同労組大阪東部支部 長田 徹
 12月19日森精機奈良第一工場で、俺たちは「解雇を撤回し全員を正社員にしろ!」を掲げ、第三波のストに決起した。
 今日は最初から俺たちの意気込みがこれまでとは画然と違っていた。「自分たちだけのことじゃない。全国の同じ状況にある労働者たちのためにも負けるわけにいかない」のだ。法大弾圧を完黙非転向で勝ち抜き出獄した学生たちもかけつけた。総勢70名だ。テレビなどの取材も来ている。

 出勤時の朝ビラから直ちにスト通告に管理棟に入った。森精機の吉岡総務部ゼネラルマネージャーは「関係ありません。お答えできません」の一点張りだ。申入書も受け取らない。「それなら総務課へ行こう」。5階の総務課へ一気に階段をかけあがった。ドアが開くと責任者の常務は逃げ出した。許さんぞ!怒りで6階の事業所長室前へ突き進む。こんな高い所はみんな始めてだ。各フロアで森の仲間にどんどんビラが手渡される。事務所長室のガラス扉の中で、資本は抗議にはずっと後ろを向いたまま権力に弾圧を要請している。「虫けら扱い許さんぞ!ふんぞり返ってるが全部俺たち労働者が作ったものだ。何百人ものクビを切った責任は必ず取らせてやる」。私服がとんできて守衛室に入った。徹底弾劾のシュプレヒコールを叩きつけ、構内集会に移動した。
 まず、技能分会員が次々と決意を述べた。突き抜けて明るく、自信と誇りに満ちた顔だ。「これは労働者と資本家どもとのガチの戦争だ」「我々は断固、団結して3月のゼネストまで闘い抜くぞ!」。共闘の労働者、特に今回は青年労働者が多数結集して発言、学生もコムサで解雇撤回を闘う同じ大阪東部支部の後藤さんたちが法大弾圧粉砕して合流、さらに全国連西郡支部の発言が続く。誰もが共にこのストライキに決起できた喜びを全身からほとばしらせてアジった。そして、労組交流センター、八尾北労組からカンパが贈呈され、動労千葉などのメッセージが読み上げられた。団結はドンドン拡大しているぞ!
 今日はいつも監視に来ている派遣元の技能育成センターは顔も出せなかった。そしてさっき逃げた森の常務だろう、6階の事業所長室の窓を開け俺たちの集会に耳をそばだてていたんだ。分会長がトラメガで弾劾したらそっとその窓が閉まった!奴らは戦々恐々だ。
 ヨーシ!あっという間に昼休みだ。分会員を先頭に堂々と工場を通って食堂と休憩室に行き、森で働くすべての仲間たちに直接ビラを手渡し話しかけていった。いま起こっている事は世界恐慌だ、年度末に向けて正社員ですら大量首切りが吹き荒れる、共に団結しよう、組合に入って闘おうと呼びかけた。ビラを拒否する人はほとんどいない。あちこちで熱心にビラを読んでいる。「自分は契約だが組合に入れるか」と聞いて来る労働者もいる。「食事ぐらい静かに食べさせてやって」と制止するガードマンもことがみんなの首切り問題であり「生きさせろ」の闘いだと突きつけ説得した。
 大きな工場のど真ん中に創意工夫をこらして組合が入り込み、組織拡大の手応えをつかんだ。今日の行動は大成功だ。意気揚々と構内デモ、「ストライキ貫徹、団結勝利!」。  3時から近鉄奈良駅前で街宣を行った。わずか1時間で署名が60筆、カンパが15、711円集まった。森精機を奈良では知らない人はいないだけでなく、恐慌と派遣切りの問題に関心が高い。そこで真っ向から労働者が団結して大企業と闘う姿が共感を呼ぶのだ。じっとアジテーションを聞いていた労働者が1万円入れていってくれたことにもそれが示されている。
 そして5時すぎ退勤する仲間たちにスト貫徹の報告。いつもより労働者の表情はぐんと明るかった。
 かく第三波ストは打ち抜かれた。分会の団結、分会と支部の団結、共闘との団結が強まり、次の段階へ飛躍した。
 恐慌はむしろこれから底が抜けた奈落へと発展するだろう。去年1,6兆円の利益を出したトヨタが一気に赤字決算になるのだ。誰もが経験した事のない資本主義の終わりが始まった。
 このまま12月末で全員が森精機を解雇されてたまるか!技能育成センターに戻っても1月冒頭にも技能育成センターはプレミアライン統合される計画だ。中途半端な解決はありえない。腹はかたまった。
 森と技能を串刺しにした俺たちの闘いは、「生きさせろ」ゼネストへの道を最先頭で切り開いてきた。これは「労働者と資本家のガチの戦争」だ。だから絶対に勝てる!団結!
2008年12月20日

     技能育成センター分会Aさんの第三波スト決起宣言 
  
 今、リアルTIMEで起こっている事を伝えよう。それは日本の政治の歴史は退化している事だ。
 与党の奴らは資本家どもの利益になる人材派遣法を1985年に始め、次々と規制緩和しやがり、3人に1人は低賃金の非正規社員という現実を作り上げて、米国発の金融不安が起こると、資本家どもの経営の舵取りの甘さで会社の危機になったら即、非正規社員の首切りの暴挙!もう絶対に許さないぞ!かけがえの無い人達を殺すのか!こんな悪法はぶっ倒せ!森は正規雇用しろ!
 国は付け焼き刃的な事はしないで派遣法の完全撤廃しろ。関合労の労働者をなめるなよ!窮鼠は団結して猫を噛み殺すぞ!団交に応じろ。我々が11/13に決起した第一回スト以降、全国で労働者は次々と立ち上がっているぞ!
 絶対に資本家どもを逃がさないぞ!これは労働者と資本家どもとのガチの戦争だ。戦争には絶対に勝利するぞ!世論の皆様もどうか応援・支援のほどを宜しくお願い致します。日本の国民は文化的な生活を送れるはずがこのままでは年をこす事も出来無いです。非正規の人達はウツ病にかかる人達が急増していると聞きます。不安で夜もなかなか寝付けずに眠りにつく事もむずかしいです。この12月から下半期年度末の3月にかけてまだまだ首切りは行われるぞ。我々は断固、団結して3月ゼネストまで戦い抜くぞ!

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